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終わりの始まりと始まりの終わり

初めまして、るぽみえと申します。
heart bookmarkツアーとは一体何だったのか、自分の中でまとまりつつあるので言語化を試みました。
ほぼ妄言ですが、
よろしければお付き合い下さい!



終わっちゃうの?

「実りの秋!」を経て…

時は遡り、ハーフアルバム『heart bookmark』の発表時…
私は少し不安を感じていました。
本とは読み進めるものであり、必ず終わりがくるからです。
いのりちゃんの活動を一冊の本(『水瀬いのり』という物語)として捉えたときに、たくさんの思い出(栞)を振り返る反面、明確な「終わり」の存在を認識してしまいました。

いのりちゃんは来年にはアーティスト活動10周年を控えており、長く長い距離を歩いてきました。
しかし、自分が今読んでいる場所は『水瀬いのり』の中盤なのか、それとも終盤なのかを把握する術はありません。
そして、初めて『heart bookmark』を聴いたとき、この曲のもつ圧倒的な「集大成」感に、マジで10周年で終わってしまうのでは?と焦りました。
実りの秋を迎えて、まだまだこれから、ここからだと思っていたので…

杞憂!

そんなこんなでツアー初日を迎え、兵庫公演に参加しました。
それは今までとは明らかに趣向の異なるライブでした。

シンクロライトの導入、すまりさんとにゃんちーさんの加入、加えてセトリはいのりちゃんが作成したという発言。
いのりちゃんの提案がたくさん反映された、これがいのりちゃんのやりたいライブなのだと感じました。
(My Graffitiのシンクロライト、鳥肌でした…🐔)
いのりちゃんの楽しそうな姿を見ていたら終わってしまうのでは?なんて心配は吹き飛び、完全に杞憂だったなと思いました。
それに、最後の『MELODY FLAG』で次の待ち合わせの約束をしましたからね!

いのりちゃんの夢

朝へと向かうグラデーション

個人的な話をすると、hb収録曲では『グラデーション』がお気に入りです。
曲調がドストライクなことに加えて、いのりちゃんのどこか懐かしむような歌い方からこれまでの歩みが回想され、マジheart bookmark~って思うんですよね(語彙力)。

私はこの『グラデーション』という楽曲が今回のツアーを象徴していると思いました。
(『水瀬いのり』の象徴と言っても過言ではないかも)

今回のツアーでいのりちゃんは「今日のわたしが未来のわたしになる」といった旨の発言を何度かしています。

これは『heart bookmart』の「未来のわたしは今日のわたしと歩いてる」という歌詞の引用ですね。

時間の流れとは「今、この瞬間」の連続であり、「今」の自分はやがて「未来」の自分となります。
(逆も然りで、今の自分を形作るのは過去の自分です。
『心つかまえて』の「今日は昨日の影 明日の光」も似てますね。)
人はある時点を境に突然大きく変化するなんてことはほとんどなく、逆に、何も変わらないなんてこともありません。
「昨日みたいな今日、今日みたいな明日」を過ごす中でも日々グラデーションをつけながら、少しずつ連続的に変化して未来の自分になっていきます。
これはいのりちゃんの活動にもあてはまっていて、いのりちゃんは今まで「歩いて」きたんですよね…
月・年単位で比較したときに見えてくる大きな変化も、その過程では小さな一歩一歩を踏みしめてきたわけです。
決してまっすぐではない軌跡を残しながら…

ひとつ ひとつ 
時の砂の上重ねた
まっすぐじゃない足跡
不器用でも わたしらしい気がしたの

グラデーションが『水瀬いのり』の象徴だと感じたのは、この後に続く

あの頃描いた きらめき溢れた夢
いつしか追い越して 愛おしいだなんてね

が、千秋楽での「夢はもう叶っている」という発言と一致していると思ったからです。
改めて歌詞を読むと、水瀬いのりの過去と現在、そして未来が詰まっていますね。。

物語のおわりとはじまり

それでは「きらめき溢れた夢」とは何だったのか。
結論から言うと、いのりちゃんが叶えたという夢の一つは
「笑顔が似合う日を迎える」
という形で表現されているのではないかと思います。

『笑顔が似合う日』は『夢のつぼみ』よりも先にレコーディングされた楽曲ということも踏まえて、『水瀬いのり』という物語は、「笑顔が似合う日」を目指すところから始まったと言えるのではないでしょうか。

私は今回のライブが

  • 本編 = 物語のクライマックス (笑顔が似合うようになった水瀬いのり)

  • アンコール = ツアーのテーマの示唆+α

という構成になっていると捉えています。
本編では終始いのりちゃんから笑顔がこぼれ、序盤で『Sweet Melody』の「ありがとう」が炸裂したことも印象的でした。
他にもこれまでの思い出の楽曲たちが散りばめられつつ、ラストは『My Graffiti』, 『glow』という「自分らしさ」を象徴する楽曲を歌い上げてから、『heart bookmark』で締めます。

今年のツアーはいのりちゃんが本当の本当に良い笑顔をしていて、『heart bookmark』を歌ういのりちゃんの笑顔はダイヤモンドよりも輝いていました!!
各公演ごとに公式Xに投稿される「今日のbookmark」が最高すぎますよね…
あれらのシーンがこの数年間の『水瀬いのり』という物語を締めくくるゴールだったように思います。

アンコールは
『僕らだけの鼓動』/『Step Up!』はゴールを目指した日々(過程)、『笑顔が似合う日』は目指していたゴールに到達(結末)という構図になっているのかなぁと思いますが、細部はまだまだ要検討です…

(打ち上げにて
【今回の『笑顔の似合う日』は、
「笑顔が似合う日はくる」じゃなくて「きた!」って感じだった】
というお話があり、頷きすぎて首がもげちゃいました)

『笑顔が似合う日』で一つの物語は確かに終わりを迎えましたが、続く『MELODY FLAG』で、「またライブで会おう」という約束をします。
つまり、『水瀬いのり』の第一巻はここで完結したけど、
続編の製作が決定しましたよ!👏
これからも新しい物語を一緒に紡いでいこうね!
ってことなんだと思います。

エンドロールじゃあ終わらないんだよ

位置について、よーいドン!

『MELODY FLAG』で『水瀬いのり』第二巻の発売がお知らせされました。
その最初の、真っ白な1ページ目に刻まれたのが、
ダブアンで披露された『Ready Steady Go!』です。

やっと笑ってくれたら ここがスタートライン(Ready Go!)

過去のいのりちゃんが今のいのりちゃん。
今のいのりちゃんが未来のいのりちゃん。
日々変わりゆくものもあれば、変わらないものもある。
いのりちゃんの本質はきっとこれからもクータスタ(不変)だから、
TRUST IN ETERNITYします、させてください!

始まりの曲として、これ以上にふさわしいものがあるでしょうか?(反語)
「昨年歌ったからやらない」なんて安易で余計な先入観でした。
いのりちゃんは等しく大好きな楽曲たちと真剣に向き合い、自分で定めたコンセプトに沿った最高のセトリを考えてくれていたのです。。
本当にありがとうございます😭

伏線回収…?

今回のツアーを「物語のおわりとはじまり」として捉えたとき、
頭の中でとある楽曲が再生されました。
それが『えんどろ~る!』です。

これはTVアニメ「えんどろ~!」のOP曲なのですが、聴くなりググるなりで歌詞に触れてみてほしいです。
今回述べた仮説と結構当てはまりますよね。。
(ちなみに、この歌詞は栁舘さんが書いています。カミナリヤヴァイですね。)

「えんどろ~!」については今年の初め、アコースティックライブのタイミングで再び話題になったので比較的記憶に新しい方も多いと思います。
町民集会が「Wonder Caravan!」(ED曲)、そしてツアーが「えんどろ~る!」(OP曲)だったと考えると、まるで町民集会とhbツアーがセットとなって終わりと始まりを2024年で体言しているようではありませんか!
…というこじつけを思いついたのですがどうなんですかね

総括

  • 今回のツアーはいのりちゃんが「笑顔が似合う日」にたどり着くまでの日々を物語として構成していた

  • ライブは物語のフィナーレで、しあわせな空間

  • 終わりがあるから始まりがある

  • 永遠なんてないけど大丈夫、今はまだまだ道の途中

結論ありきで進めてしまった箇所があり、飛躍が見られたと思います。
それでも、ここまで読んでくださった方はありがとうございました。
自分の感じたことが少しでも伝わっていたらしあわせです。

今いのりちゃんに一言伝えられるとしたら、

✨その笑顔は宝物✨

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