「女性活躍」が直面する壁
少子高齢化による働き手の不足、多様性の推進などの理由で、女性活躍が叫ばれて久しいですが、現状は中々上手くいっていません
女性の就業率は増加しているものの、男女の収入差は大きく、女性管理職比率も目標を達成できていません
女性当人からは、
・いくら働いても収入が低くて働くモチベーションが上がらない、
・家事、育児や介護と両立できないので働きづらい、
と言った声も上がっています
では、何が女性活躍を阻んでいるのでしょうか
外的要因である制度、内的要因であるマインドの2つの側面から見ていきます
外的要因(制度)
税制
支払う税金は、年収によって、住民税、所得税、社会保険料の有無が変わります
このような年収による税金の免除、配偶者控除があることで、「年収の壁」を少し超えると、逆に手取りが少なくなり、この税制が働くことを阻害していると言われています
働き方
新型コロナの流行により普及したリモートワークも、外出自粛の要請がなくなると共に、出社の流れになっています
リモートワーク・フレックス勤務は、家事や育児、介護で時間の制約がある人でも働きやすい勤務環境を生み出します
出社や拘束時間の設定による企業の勤務制度が、柔軟な働き方を阻害していると言えます
内的要因(マインド)
制度に加えて、女性自身の働くことに対するマインド、家族や同僚など周囲の人の女性が働くことに関する固定概念も、女性活躍を阻む要因です
仕事内容
看護師、保育士、CAなど、性別による制限はなくとも主に女性の仕事とされている職業はあります
主に対人サービスの仕事に女性が多いのが特徴です
これは、人と接する仕事が好き、と言った本人の希望もありますが、家族や慣習から来る、女性だからこの仕事、と言った刷り込みもあるでしょう
一般的に、これら対人サービスの仕事は収入が高くないとともに、リモートワークやフレックス勤務が難しい職種です
この仕事内容の選択も、収入の低さや両立のしにくさにつながる要因です
働き方
共働き家庭でも、家事育児は女性の仕事、と言う意識は根深く残っています
これは男性がそう言う考えで協力的でないことや、企業も家のことは女性がやることと考え、男性社員が家庭の事情による休暇や融通を取りにくいことがあります
また、女性自身も家事育児は自分の仕事と思っている場合もあるでしょう
さらに稼ぐ額についても、男性が大黒柱で、女性の収入はサブの位置付けの家庭も多いでしょう
そのため、家事を優先し、パートやアルバイトなどの非正規で副次的な収入が得られる仕事を選ぶ傾向にあることも、収入が上がらない要因でしょう
以上、女性活躍を阻む2つの要因を見てきました
このような制度とマインドが複雑に絡み合って、収入が上がらない、両立がしにくい原因になっていると言えるでしょう
国や企業が制度を変えていくことももちろん重要です
一方で、VUCAの時代、男性も安定的に稼げるとは限りません
また、人生100年時代、仕事を通じて社会とつながり続けることがより重要になっていくと言えます
女性も、経済的に自立すること、仕事を通じて社会とつながる意識を持つことが必要不可欠な時代になってきているのではないでしょうか
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