人気プログラマブルスイッチャー、One Control Caiman Tail Loopの使い方!ループと基本操作編
One Controlの様々なスイッチャーの中で、コンパクトさと機能性を備えた最も先進的なスイッチャーがCaiman Tail Loopです。
Caiman Tail Loopは、コンパクトながらMIDI機能を備え、多数のプリセットを保存することも可能。その機能をこのサイズに収めているため、使い方が難しく感じられるかもしれません。
実はCaiman Tail Loopは、わかってしまえば使いこなすのは簡単。そこで、2回に分けてCaiman Tail Loopの使い方をご案内します。
今回は最も基本的な操作で、各エフェクトループのON/OFFをプリセットしてみましょう。
まず、Caiman Tail Loopの背面から見ていきます。左から順にMIDI端子があり、インプットまわりがあります。BJFBUF INにつなげば、LOOP1の前にバッファを通り、INPUTにつなげば、バッファをスルーします。
また、BUF OUTにプラグがつながるとBJFBUF INとBUF OUTが直結され、バッファだけを取り出して自由な位置に使うこともできます。
通常は難しいことを考えず、BJFBUF INに接続していただければと思います。
そしてミュート時に出力されるチューナーアウトと、アウトプット端子が次に連なります。そして、そこから各エフェクトループの端子です。
チューナーと各エフェクトループにはそれそれ9VOUTもあります。
9VOUTは電源の単純分岐で、Caiman Tail Loopが使用する220mAを接続した電源から引いた分だけ供給できます。
Loop2~Loop4も同様に並びます。
最後にLoop5と、フットスイッチ端子FS1・FS2があります。フットスイッチはラッチスイッチで、アンプやエフェクターのリモートスイッチを操作できます。
簡単な接続はこのようになります。
実際に操作してみましょう。
まず、メインディスプレイ。ここには現在選択されているプリセットが表示されます。緑色がバンクとレーン、フットスイッチのLEDでプログラム番号。ディスプレイの青い表示はプリセットの名前です。
右側のBANKスイッチを押すと、バンクが切り替わります。
A1からA5まで、各レーンに5つのバンクがあります。
BANKフットスイッチを長押しすると、レーンの切り替えになります。
AレーンからFレーンまで、6つのレーンがあります。
プリセットの構造を簡単に表すとこのようになります。6×5×5の150プリセット。BANKスイッチ1つで操作できるよう、3段構造となっているのがCaiman Tail Loopの特徴です。
では、プリセットの中身を設定してみましょう。
このスイッチ。PROGRAM/DIRECTとも書いてあります。これでプリセットの」編集を行いますが、最初はどうやれば良いか分からないかもしれません。
Caiman Tail Loopのプリセットを編集するには、このBANKスイッチをダブルクリックするように素早く2回踏みます。
すると、ディスプレイがこのようになり、プログラム編集モードとなります。
なお、PROGRAM/DIRECTスイッチがDIRECTだとこの表示になります。このダイレクトモードでは各エフェクトループのON/OFFをフットスイッチで操作しますが、ON/OFFの組み合わせをプリセットに保存しません。
また、FS1とFS2ボタンで、ラッチスイッチの設定も行えます。
各エフェクトループに対応したフットスイッチを押して、プリセットに保存したいON/OFFの組み合わせを設定、さらにFS1とFS2の設定も行えば、プログラム完了。最後にBANKスイッチをもう一度押せば、設定した内容が保存されます。
実際に操作すればとてもシンプルで簡単。プリセット構造が独特だったり、ダブルタップによる操作があったりするのでややこしく感じますが、分かれば難しいことはありません。
是非、Caiman Tail Loopを使いこなしてみてください!