定番2ループスイッチャー、One Control Black LoopとWhite Loopの違いとは!?
Black LoopとWhite Loop。One Controlの定番2ループスイッチャーです。
2ループとは、エフェクトループが2つことを意味します。どちらも2つのフットスイッチで、2つのエフェクトループを操作するスイッチャーですが、その動作が異なります。
Black Loopは、シンプルなスタイル。2つのエフェクトループを2つのフットスイッチそれぞれで個別にON/OFFを切り替えます。
White Loopは一発切り替え(Flash Loop)モデル。2つのフットスイッチは、片方がON/OFF、もう片方で左右のループを切り替えます。ONにしたままループを切り替えたり、OFFのうちに切り替えておいて好きな方でONにするように使います。
それぞれ、どのように使えば良いのでしょうか。
まずはシンプルなBlack Loopから。2つのループはフットスイッチで個別に独立して操作できます。つまり、片方がONになるのはもちろん、両方ONもできます。
一般的な使い方としては、例えばこのようにオーバードライブとブースターを繋いで使います。歪みをかけたければ左、ブースターを使いたければ右を、両方使うなら両方ONにします。
もちろんBlack Loopのエフェクトループは1つのループに複数のエフェクトを入れることもできます。この写真では左のループに歪みとディレイを入れて、まとめてON/OFFできるようにしています。
また、Black Loopはラッチスイッチとして使うこともできます。アンプのチャンネル切り替えなどに使用可能。ただし、ラッチスイッチとして使いながらエフェクトループも使うことはできません。どちらか1つの使い方です。
なお、Black LoopはLEDの点灯に電源が必要ですが、LED別に光らなくても良い、特にラッチスイッチとして使う際などはLEDの点灯不要ということもあると思います。そういうときは電源を接続せずに使うこともできます。
White Loop。一発切り替えループです。右側のスイッチがON/OFF、左がループの選択です。
この場合だと、例えばこのように、オーバードライブとディストーション、どちらか片方しか使わないけれど、即座に切り替える場面がある際などに有効です。
ステージなどの切り替えに便利です。
そして、White Loopのエフェクトループも、もちろん複数のエフェクトを接続可能。例えば、この設定なら右側のループにブースターとディストーション、左側にコンプレッサーとコーラスを接続。歪みとクリーントーンを先にそれぞれで作っておき、フットスイッチ一発で行き来できるように使えます。
White Loopは、動作に電源が必要。使えるループは常に片方だけで、両方使うことはできません。
このように書くとBlack Loopよりも制約があるように見えますが、実際は使い方そのものが異なります。
Black LoopとWhite Loopはどちらかを選ぶというより、使いたい場面に合わせてどちらが必要か、が違ってくるスイッチャーです。
いろいろ使い方を想像して、最も快適なシステムを作ってみましょう。