ギターはただの入力装置。ぶっとんだ音を作る、PARASIT STUDIOオリジナルウェーブテーブルシンセペダル!MULTIWAVE MEGA SYNTHSIZER!
スウェーデンより、とんでもないオリジナルギターシンセが入りました。
ウェーブテーブルシンセをベースに開発されたコンパクトエフェクターサイズのシンセサイザーで、モノフォニック(単音用)シンセとなります。和音を弾くとすごいノイズみたいな音になります。それもまた面白いです。
が、本来の使い方としては、まずはギター本来の音は気にしないこと。ギターは音程とサステインの信号だけを送る入力装置として考えます。
そのため、余計な音程としてピッキングアタックなどが検出されないよう、ギターはフロントピックアップにして、TONEを絞ります。それでもノイズやアタックが出やすい低音弦についてはミュートしながらプレイするのも1つの方法です。あえて指弾きも効果があります。
ペダルをONにして、そこから出る音はすべてこのペダル内で作ります。
2つのオシレーター、レゾナントフィルター、LFOを組み合わせた、シンセサイザーとしては基本的な構造となっていますが、だからこそ出せる音は無限大。2つのオシレーターは波形を変えたり、片方のピッチだけを変えたりすることで和音のような音を出すこともできます。
実際に使うと、何よりも重要なのはThresholdの設定だとわかります。冒頭で述べたとおり、ギターは入力装置。なので、その入力時のセンシティビティを調整して、快適に演奏できるようにするのがThreshold設定です。
逆に言えば、ここさえちゃんと設定してしまえば、あとは適当にいじるだけで凄まじい音が簡単に出せます。そもそものシンセとしての音質も破壊的で素晴らしく、8ビットな音色やノイズの混ざったような音などがすぐに作れます。
もう1つポイントとなるのがサステイン。ここは2つのモードがあります。
フットスイッチを踏んだ時の音を永遠に伸ばし続けるHOLDモードと、ギターのアタックをトリガーとして音程を変えるENV TRIGモード。
ENV TRIGモードも面白く、弦を弾くとその音程がずっと伸び、また次の音を弾くとそれが伸びる…を繰り返します。とくにスローテンポな曲などで威力を発揮しそうです。
このENV TRIGモードでもThreshold設定が大きなカギをにぎります。きちんと設定すると、これほど扱いやすいギターシンセペダルも珍しいというほど使いやすいんですが、ここを適当にしてしまうととたんに扱いが難しくなってしまったりします。
どんな音が出せるのか…それは是非動画をご覧ください。