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保険っているの?いらないの?
◆保険っていくら入ればいいですか?
と、必ずと言っていいほど聞かれます。
「逆に今何かあった時お金がいくらあれば足りるか知っていますか?」
と聞き返すとほとんどの人が答えられない事に、正直驚きます。
なぜなら、あなたは自分が本当はいくらあれば生活に困らず生きていけるのか?を知らないまま、住宅の次に高い買い物とまで言われている保険料を、何十年もに渡って少なくとも1,000万円以上も支払う事になっている(もしくはすでに払っている)からです。
なぜなら、
◆結論:保険がいるかいらないか、人による
これが答えです。
「そんな事FPが言うなんていいかげんですね」と言われそうですが、本当にそうなのだから、答えようがありません。
家族構成は?既婚か未婚か、お子さんやペットなどの有無
資産状況は?貯金や投資、持家(団信保険)他不動産などの資産について
家計状況は?年間の収支は把握できているか
今後の予定は?教育費や親の介護など今後の予定
ご家族の夢は?どんな人生にしたいのか理想の老後など
まず、上記のことをイメージしないことには、一体これからあなたやあなたのご家族にもしものことがあった場合、いくらあれば大丈夫なのか見当もつかないからです。
もし、上記の事項を細かくヒアリングもせず保険の提案をされたら、その人は
単に保険のセールスをしたいだけの人です。気をつけてくださいね。
◆何のための保険ですか?
この質問も私はよくします。
「僕が死んだら奥さんや子供が困るから」
「夫が亡くなった後、生活に困るから」
ではいくらあれば、奥さんや子供たちは困らないか?という話になると、
「うーんよくわからないけど、みんなこれくらい入ってるって言われたから」
という答えが返ってくることが多いので
「よくわからないのに、毎月何万円も支払い40年で1,500万円〜多い人で3,000万円もの保険料を支払うなんてすごいですね^^」
と笑顔で言うと、ビックリされます。
いやいや、私の方がびっくりします。
わからない事に、大切なお金を使うなんて、私には絶対できません。
だって、もったいないと思いませんか?
本来だったら、家族で美味しい食事ができたかもしれない、旅行に行けたかもしれない、子供の進学や習い事の選択肢が増えたかもしれない。
そんな貴重な機会を捨ててまで、不要な保険料を支払っているかもしれないんですよ?!
◆そのアドバイスをくれた人はあなたの資産を知ってますか?
「お葬式代くらい保険で用意しましょう」
「保険はお守りですよ」
「その年だとみなさんこれくらい加入されますよ」
「保険料が所得控除になるから節税効果もありますよ」
(これは、何人もの受講生さんが保険屋さんから言われた言葉ですが、そんなセールスをする保険屋さんまだいるなんて・・・悲しいです)
ちなみに、そう言ってくれた人は、あなたの資産状況や年間収支、今後の夢や希望など全てを把握している人なのでしょうか?
もしそうじゃないとしたら、ぜひ一度その人に、先ほど書いた項目を盛り込んだきちんとしたライフプランニングをしてもらって、キャッシュフローシートを作成してもらってください。
自分や家族にとって、本当に必要な金額を知り、
・どこまで社会保障が受けられるのか?
・身内からの援助は得られるのか?
・残された大人の働く環境はどうなのか?
なども配慮した上で、本当に足りない分だけ最低限の掛け捨て保険に加入して、もしもに備えつつ貯蓄と投資を上手く組み合わせて資産形成していくことが大切です。
◆92.62%と7.38%の確率
これは60歳以上生きる確率と死ぬ確率です。
では、65歳だとどうでしょう?
例えば65歳まで生存している人の割合は、男性で89.8%、女性で94.6%。 逆に言うと、男性で10.2%、女性で5.4%が65歳までに亡くなることを意味しています。
65歳までに亡くなる10%の確率に備える保険も大事だけど、同じかそれ以上に大事なのは、65歳より長生きした時のことだと思います。
◆長生きはリスクだなんて言わないで
「長生きリスク」という言葉は好きではありません。
長生きは素晴らしい事であってリスクではありませんよね。
一生懸命働いて子供がいれば自分の時間やお金を使って必死で子育てしてきて、親の介護もあったり・・・と定年の歳まで頑張って生きてきて、いよいよ年金をいただいて好きなことをして過ごそう!というのが長生きの楽しみだと思っています。
そんな「楽しい老後」をイメージして無駄な保険には加入せず、真面目に資産形成を考えてもらえたらと思います。
◆保険で運用してもいいの?
間違いだとは言いませんし、私は保険が悪だとは思わないので、これも人それぞれだと思っています。
自分でネット証券などでNISA枠を使って資産運用した方が断然手数料が安い分、増える金額も多いし好きな時に使えるしいいことだらけの様に感じるかもしれません。
でも保険商品は使い方によっては良いものもあります。
https://note.com/lepetitciel/n/ncc5f2c0ff140?sub_rt=share_pw
◆メリットとデメリット
簡単に言うと
◉保険に入るメリットは
保険に加入していたら、もしもの時にそれ以降の保険料を支払わず多額の資金を得たりできるので、収入が無くなっても生きていけそう。病気によっては保険適用外の治療なども未来のための貯金を極端に減らさず、受けられたりするよね。ということ。
◉保険に入らないデメリットは
保険に加入していないと、もしもの時に、国からもらえる支援(人によって障がい年金、遺族年金や遺族厚生年金など金額の違いあり。その他、免除される子供の学費や公共料金等も考慮して)と、今ある貯金、そしてこれから働いて得る収入だけで生きていくということ。
そう言うことなんです。
え?それってデメリットなんですか?と思う人もいるかと思いますがどうでしょうか?
(しっかりとした資産があればデメリットにならない人もたくさんいますよね)
◆結局は「人によって違う」ということ
もしもの時に多額の保険金が入ってくる死亡保険に加入していても、そのもしもがずっとこないまま、毎月多額の保険金を支払い家計が赤字で、高い利率のローンを組んでいたり、子供たちの教育費が足りなかったり、家族の予定や夢が叶えられなかったとしたら、それはデメリットの様な気もしませんか?
生きてる間ずっと「お金がない」「お金が足りない」って口癖の様に言っていた両親が、80歳とかで亡くなった後にお金を残してくれても、はたしてお子さんは嬉しいでしょうか?
私だったら、生きてるうちに家族でお金使って豊かな気持ちで人生みんなで楽しみたかったな〜って思います。
「死んでもらうお金は嬉しさ半減、価値激減」
とよく言いますがその通りだと思います。
結局のところ、保険はもしもの時残されたご家族は
いくら足りなくなりますか?
この「いくら」を把握することが大事なんです。
◆保険の定期的な見直しが資産形成の鍵になる
もし自分で調べてきめられないのなら、せめてあなたにとって本当に必要なお金を計算し、本当に必要な保険を提案してくれる「正直保険屋さん」(数十社の保険を扱ってくれる人がいいです)を見つけてください。
無駄な保険料は、家計を圧迫するだけでなく、あなたとご家族の夢や老後の豊かな生活を奪う事にもつながります。
大切なお金をどんな風に使うのか?もしも悩んでいたら、お気軽にご相談ください。
smilesora3@gmail.com
FPちいさなそら 松井ひろこ まで
インスタのDMなどSNSのメッセージからでも構いません。
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上記の方は、何十年も大手保険会社の外交員さんとのお付き合いで、ご主人様の保険をお任せしていたため、保険料がかなりの割合で家計を圧迫されていました。
お子さんの成長に合わせて、今回思い切って見直したところ、保険料が安くなったことよりも、現代の医療にちゃんと見合った保険内容で、補償もご主人にもしものことがあっても、三人のお子さん達を育てながら生きていける様に整えられて、今年から新NISAで、きちんと計画的につみたて投資をスタートなさいました。
あんなに頑なに、「知り合いのN生命保険の人とは何十年も付き合いがあるから」と言われていたご主人様でしたが、私のコンサルでライフプランニングして、今後の見通しを立てたことで、保険の無駄に気付き見直しをれました。
保険のことについては書き出すとキリがないくらい、受講生さんのほとんどが悩まれていて、悩みも色々。実は我が家も心配性な夫が長年、大手保険会社さんの高額な保険をなかなか解約してくれず、何度も話し合いを重ねたほど根深い問題でした。
またその話は今度…
かなりの長文を、もしここまでお読みくださった方がいらっしゃったら、本当にありがとうございました。
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