F1レッドブルの今後を好き勝手に
再来年のレッドブルはどうなる?
2022年に新しい空力レギュレーションになってから3シーズン特に今年に入っての進歩がめざましい。もちろんレッドブルが昨シーズンまでは圧倒していたが、さらに上澄みを作って今シーズンの前半はトップの車になっていた。しかし中盤から後半に向かってほかのチームも一気に差を詰めてマクラーレンについては確実にトップの車になったと言って問題ないと思う。
全体的な底上げとはいうけど、昨シーズンから全体に一気に進歩したシーズンだったと思う。それだけに2025年よっぽど新しい発想で成功しないかぎり大きなアドバンテージがないところまで来ていると思う。空力レギュレーション変更前の最終年というのはそういうもので、過去にもやれることが少なくなって僅差の楽しいバトルが見られることが多かった。今年1年でそこまで来ていると思う。
2026年の新しいレギュレーションについて考えてみると、レッドブルはホンダPUから新規に自前でPUサプライヤーとして参戦する。さらに、エイドリアンニューウェイの離脱も空力に影響しなということはないだろう。
ホンダが参戦したときでさえ最初はパワー不足に悩まされた。最初から既存のPUメーカーと戦うのは難しいだろう。空力についてもニューウェイや上級エンジニアの離脱があったので簡単ではないと思う。特に非力なPUを空力で補う作業は簡単ではないだう。
2025年これから先のことを考えるとレッドブルとしては、マックスのチャンピオンとコンストラクタータイトルの奪還ができる最後年になると思われる。今年後半のマクラーレンの躍進を考えると、ノリスが最終戦で来年は自分の年になるというのはあながち間違いではないだろう。それだけに、レッドブルは最後まで開発をやめられない年になる可能性が高い。そうなるとさらに2026年の戦いは厳しくなるだろう。
ドライバーの選択など見ても謎の迷走を始めている。昔のレース屋だった頃のレッドブルなら、ペレスの不調があればすぐにジュニアドライバーを載せていたろうし、リカルドを呼び戻して様子をみるなんてこともしなかっただろう。育成ドライバーの枠を減らした頃からなにかおかしくなっている気がする。そもそもレッドブル本体には潤沢な資金がある。コスト制限があるなかでドライバーのスポンサーなんて気にする必要はないはずで、純粋に速いドライバーを探して乗せ続けるのがマストだったはず。こう考えると政治的なにおいがプンプンする今は小さい種でもそのうち戦略に口をだしたり、失敗したエンジニアに責任を取らせることが始まる。なんかいくつかのチームでみたようなことが始まってしまう気がする。
個人的には沈みゆく船に見えてしまうレッドブルですが、いつこの状況に気づくのか?ビジネスとしての価値も上がってきたF1の中でスピリッツを失ってしまうのはさみしいなと思ってしまうのです。