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F1サンパウロGPで何が起きたのか?

ブラジルグランプリではなくサンパウログランプリ、サンパウロ市がお金を出しているのでブラジルとは言わせんというグランプリでいろいろあったのでちょっとだけ書いておこうと思う。

大前提を話しておく必要がある。

スチュワードとレーシングディレクター批判が続くのは、裁定で得をした人損をした人がそれぞれの持論を展開しているが、裁定がおかしかったかどうかについて考えているだろうか?
クラッシュがあったときの対処、40G以上のインパクトがある場合ワーニングライトが点灯される。この場合、速やかにメディカルカーが向かわないといけない。そういう規定である。これはレースを止めるしかない。逆にインパクトが小さい場合は復帰できるかも含めて状況を見る。早いか遅いかはこういう理由がある。これを踏まえて見ればなぜの疑問は解ける。
ペナルティについても来年から規定に昇格するレーシングスタンダードを基準に行われていてる。これも1つ1つを見れば外れた裁定はない。
問題があるなら規定の方で、運用としてはしっかりしていて、現在はディスイスモーターレーシングというのなことは起きていない。

本題の角田くんの話

ポイントを先に

  • ピットインのタイミングが悪かった。

  • チームの戦略がドライバーに伝わっていなかった。

  • 選択したタイヤはあっているが先はなかったかもしれない。

  • セーフティーかーは予想できたが、レッドフラッグは不運だがリカバリーになった。

  • チームないで戦略を分けないというところだけが今回の俺たち

  • 俺たちではなく、毎度のコミュニケーション不足と角田くんの未熟さもでたレースだった。

まずは、ピットインのタイミングについて、バーチャルセーフティーカーが出たタイミングでピットインをする車が多かったが、角田くんがピットに入ったタイミングは、セーフティーカーが終わった後で、タイミングとしては失敗と言える。準備をしていたから入っちゃったという感じに見えなくもない。

ちなみに、チームの戦略としては、ステイアウトさせようとしていたが、水量の多い路面に対して角田くんの判断でピットインしてウェットタイヤを選択した。ウェットタイヤの選択は悪くなかったが、各チームの無線でもわかっていたように強い雨は4分程度で止むことが予想されていたので、雨が弱まってから戦えたは疑問が残る。

セーフティーカーについてだが、視界不良と強い雨でウェットタイヤですらら通常走行のタイムに届いていなかったため、セーフティーカーが出る形になった。これは過去の雨のレースでも行われたことのある措置で、強い雨がくることで予想できたものになる。レース再開時には雨量が減ることを考えるとステイアウトさせてトラックポジションを稼ぐ戦略を選ぶことはベターだったと考えら得る。

レッドフラットについては、誰も予想できなかったことだが、出る可能性は高いかった。RBとしては、角田くんとローソンで戦略を分けていればどちらかはかなり前の順位でチェッカーを受けることができた可能性は高い。
しかし、ウェットタイヤを活かしきれそうにない展開に対して、レッドフラッグが出たことで損もしたが、タイヤをインターに戻せたのは個人的には良かったかなと思う。もちろんレッドフラッグが出ずに、セーフティーカー開け数周で一気に前にでるというシナリオもなくはなかったと思うので、そも見たかった気はする。タイヤ交換のタイミングを前倒しすることになるというリスクがこの戦略が最善と思えなかった部分になる。

ここからは完全に結果論とはなってしまいますが、RBの戦略は間違っていなかった。この戦略を角田くんに理解できる形で伝えていなかったこと。強い雨が4分で止むからステイアウトしてトラックポジションを優先したほうが良いと伝えていれば、角田くんも納得してステイアウトを選んだと思う。
ステイアウトしていればガスリーの前で3位フィニッシュしていた可能性は非常に高い。

少し辛口になるが、角田くんはまだまだレースを俯瞰で見て戦略を理解する能力がトップドライバーに比べて欠けている。レースIQが高くないとチャンオンになるのは難しいと思う。速さだけあったロズなんとかさんみたいに予選が本当に速いとかなら別だけど、アロンソ、ハミルトン、マックスはレース中でも常に、状況を把握して自分たちに都合のいい方向になるように無線を流したりする。ここまでいかなくてもある程度クレバーなドライバーだという印象を持たれるぐらいにはなってほしいところである。

いつか角田くんもこんな雨量だと走れないよ。セーフティーカーだたら得する場面でこんな言葉を聞いてみたいものである。

細かいデータ分析の話をするともっと長くなるのでこの辺にしておくけど、みんなが思っているよりも、今回のレースはいろんな要素が絡んだ結果で非常に面白いレースだった。角田くんびいきの自分は非常に凹む結果となったけど、やっと立ち直って、周りをみたら、ばかみたいな記事がいっぱいでていたので少し書いてみた。少し矛盾もあるのだけれどそこは素人の分析なので御愛嬌ということで、2週間空きますが、残り3レースが楽しんでいきましょう。

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