選手時代のマインドとサイクル
選手時代の時の生活サイクルを書いてみました。お伝えしてきた通り、選手として得る対価だけで生活することは厳しいので大半の選手が何かしらの仕事をしながら生計を立てています。
選手時代、主にスクールをやっていました。
PESCADOLA町田のチームスクールの立ち上げから5年くらいは携わっていましたが、開幕時はFリーグバブルとまでは言いませんが、今考えても悪くない金額をいただいていました。
むしろ立ち上げ当初は会員も少ないので拘束時間も短く、時給換算してしまえば相当良かったと思います。
そこから色々あり…
今の職場でもある、元サッカー日本代表の北澤豪さんの事務所に所属させていただけることになりました。
ざっくりですが、こんな感じです。
カツカツなんですかね!?自分にはわかりません。
もちろん曜日によって若干変わることはありますし、土曜日にアウェイで試合があったら金曜日に移動があったり、日曜日に試合があれば月曜日の練習はオフになったりと多少のスケジュールの違いはありますが、基本的に平日のタイムスケジュールはこれになります。
東京のチームだったので移動は北海道と九州に関しては飛行機、関東圏は各自現地集合。それ以外の東北方面、関西方面はバスで移動でした。どの試合を勝っても勝ち点は3には変わりないので基本的に試合の重みという部分では同じではありますが、リーグの終盤だったり直接対決など、チームからこの試合は重要だぞ!というメッセージがあるときは新幹線で移動ということもありました。もちろんシーズンによって財政状況も違うので新幹線を一度も使わないシーズンもありました。
理想と悪くない現実
このスケジュールと移動手段を考えた時、キツかったのは土曜日にバス移動をし、日曜日にアウェイゲーム、そしてそのままバスで帰り、家に着くのは明け方、そこから午後にはスクールをし、次の日から練習というのは心身共に厳しかったです。
休ませてもらえば?とは良く言われてましたが、それこそ前回にここで話したことになると思います。そういう世界であるとわかって飛び込んだのは自分であり、覚悟を持って日々過ごしていたので毎日が戦いでした。
そして何よりも会社側に選手という部分を理解していただいていました。これは選手を続ける上で何よりも大きいことでした。
金曜日にアウェイゲームがあることもあったので、木曜日と金曜日に穴を開けることもありました。それでも毎月しっかりと同じ日に変わらない給与が発生していたことは、当たり前のことかもしれませんが、その当たり前のことが有り難く思えました。
シーズン前には毎年合宿もあったので丸々1週間空けることもありました。つまりチームのスケジュールが優先であり、生活に不安なく試合に行かせてもらい、安心して仕事を休ませてもらっていたということになります。なので性格的なところもありますが、キツいから休む!という選択肢は持たなかったです。
本音を言えば、休みは欲しかったです。
休みというより、欲しかったのはもっと自分と向き合う時間です。練習時間以外で選手として追い込む時間や身体のケアをする時間など、選手であるからこその自分自身のために使う時間がもう少しあれば理想でした。
でもこれを選んだのは自分ですし、それでもフットサル選手の現状としては悪くない環境でした。もちろん運もタイミングも良かったとは思いますが、そういう環境に身を置けたことは今でも数ある中の1つのモデルケースだったとも思っています。
時間の使い方
チームがオフでも仕事はあります。
仕事はオフでもトレーニングはあります。
丸1日何も予定がないなんてことは年間でも数える程度ですし、連休なんてほとんどなかったです。
でもだからこそ時間の使い方を大事にできるようになりました。
仕事の合間だけではなく、仕事中にも自分でトレーニングする時間を探してなんとか作ってきました。仕事中は語弊がありますが…そこは仕事内容的にも意識で解決できる部分もあったという意味です。練習のときと同じくらいに汗を流している日もありました。
身体のケアをする時間は融通が利く治療院や先生と上手く関係性を構築できたので22時に予約して帰宅は24時とか全然普通のことでした。全ては縁ですね。
半日でも時間ができるとスケジュールを埋めたくなりますし、なるべく効率良くこなせるようプランを立てます。タイムスケジュール通りに過ごせたら充実した気分で1日を終えることができました。
選手であるからこそ、各々に理想のオフの過ごし方を見つけることはすごく大事なことだと思います。選手であるなら、選手であるためのオフがあります。
自分が意識していたのは身体を休めてメンタルを整えることです。
個人的にはしっかりと睡眠を取り、好きなもの(美味しいもの)を食べて身体を休めることを意識してました。
ちなみに食事に関しては個人的にも管理栄養士をつけていたのでストイックではないにしても、気を使っている側にはいたと思います。好きなものを食べるというのはリフレッシュにはすごく効果があることだと思いますし、我慢してストレスがあることの方がよっぽど身体に悪いと考えています。でもこれは自分がお酒も飲まないし、暴飲暴食をしないタイプなど、趣向や体質にもよると思うので参考にならない部分もあるかと思います。
そして最も大事にしてたことは気持ちを充実させるために好きなことをして濃い時間を過ごすことです。いくら身体を休めてもメンタルを整えないことには本当の意味で休めてないというマインドでいたからです。
全ては考え方次第
このスケジュールをひたすら繰り返す日々。
大変と受け取るかどうかはわかりませんが、好きなことをやってきたんでしょ?って話です。
それでもほぼ毎週末に試合で一喜一憂できるのは他で味わうことのできない刺激的なものだったので大変な中でも長い間、続けてこれたと思います。
もちろん選手にはシーズンオフはあります。
しかし仕事にシーズンオフはありません。
GW、お盆休み、正月休み、年度末の春休み…
休みが重なることはほぼありません
恐らく自分が現役の間に3日以上の連休は唯一旅行に行けた3年前の怒涛の2泊3日の沖縄弾丸旅行くらいです。
(また沖縄行きたいな~)
思うことも言いたいことも沢山あります。
でも文句を言う、不満を言う。それは何も変わらないのは誰もがわかっていることです。今でこそ偉そうなことを言ってますが、自分も散々言ってきたと思います。
上手くいかないのは自分のせいであり、理想に追いつかないのは何かが足りないからだと思ってます。
頭の中では本来、誰もがわかっていることを自分自身が受け入れられるかどうかが必要であり、行動に起こせるかどうかが大事だと意識してきました。
結果を変えたいなら何から変えるか
結果を変える前には行動に変化を。
行動の変化の前には意識の変化を。
もしかしたら意識(考え方)の変化には環境の変化が必要なのかもしれません。でも結果が変われば環境が変化するかもしれません。
いずれにしても現状を変えたいのであれば、何かに変化が必要であり、それには覚悟も必要だと考えています。
今のままで良いわけがない!
ほとんどの人が考えていることだとは思います。でも何からやっていいか分からないだけです。それならできることを必死にやったら良いと思っています。
選手は寿命が短いです。
必死にやってるかどうかは自分にしか分かりません。自分には嘘がつけないからです。
周りはポジティブになれる言葉をかけてくれますし、実際に自分も何度も救われてきました。
頑張ってね!はあるけど、思いやりがあるからこそ、頑張ってるよね!無理しないでね!としか言われてこなかったです。これは本当に有り難い言葉ですけど、錯覚だけは起こさないように気を付けていました。
満足したら成長がないのをわかっているからです。
お前、もっとやれよ!って言ってくれる人が近くにいたらその人は貴重な存在です。大事にするべきです。
うるさいって思うのは今だけで、いつか絶対に有り難い存在だと気付くと思います。
本当はもう一人の自分が常に強く言ってくれたらいいんですが、実際はそんな強くありません。でもそれが出来てる人はやっぱりその世界で成功してます。
こうやってここに書くことも自分への戒めです。
今は良くも悪くもチームを背負ってないし、守られてもいません。
すでに環境も意識も行動も変化させて覚悟も持っています。まだまだ何も形になっていないけど、結果も思い描いてるものに変えていきたいと思っています。
一つのモデルケースをまた作っていきたいとも考えています。自分がしてきてもらったことのように、自分が応援したいと思えるアスリートをサポートできるような形を作りたいです。
そこをイメージしながら試行錯誤していきます。
今回も最後までお付き合いいただいてありがとうございました。