月曜日になっても
月曜日。週の初め。
朝はいつも通り5時の目覚ましを止めるところから始まる。
夜中に何度も目を覚ましたり、トイレに行ったり、水を飲んだりする。4時ぐらいまでは自分の中で「夜」と定義していて、なるべく眠るようにしている。5時からは活動開始だ。
特に月木は朝早くから仕事する。今日も、6時前にはパソコンに向かって仕事をしているけど、元気が出ない。
金曜日の授業30年前の映像や神戸で開催された式典の動画を見た。深く深く悲しみが身体中に広がる。どこかに「死が身近に」という文を書いていた。土曜日日曜日。週末にしてしまわなければならない案件を片付けていく。片付けていこうと思ったが、とうとう日曜日は、掃除をして、ゴミを出し、水道の代わりに使っていた水のタンクを空にして。食事を作る。それ以外は、ほとんど何もしていない。
卵の買い置きがなくなっていたので、買いに行こうと思う。市場は午後2時には閉まってしまう。早いと1時には店じまいだ。土曜日はオンラインの会議もあったので、2時はもう無理で。スーパーに行きたいと思った。
がなんのかのとやはり体が動かず、7時のミサに間に合うようにギリギリにうちを出た。終わると8時をすぎていた。8時過ぎまでやっているスーパーもあるので、とりあえず、歩いていける大きめの方に行ってみたがやはり土曜日は8時までだった(月から金はもう少し遅くまでやってる)。ネットで見たら、電車(路面電車)で行くところや街道沿いのガソリンスタンドに併設されているスーパー(コンビニ的な品揃えの)は開いているみたいだが、卵だけのことなので、諦める。その分ちょっとぐるっと歩いて、1日 4000歩をゲット。
日曜日も、朝早く起きたけど、生産的な仕事は何一つしていない。土曜日の夜と日曜日のミサは内容が(朗読とかテーマとか)同じなので、今日は行かなくていいなと。フィットネスクラブも自宅の水道がある程度稼働して、多少シャワーができるから、無理に行かなくてもいい。
そうこうしているうちにもう外は真っ暗。6時半ごろだったと思う。とりあえず4000歩は獲得したかったのでうちをでる。ちょっと大回りにダウンタウンの中心地にいく(路面電車で1、2駅の距離だが)。ラーメン屋さん(超美味しい)ファーストフードなどの店は開いていて、のぞいたけど、予算的にも食欲的にも、特にそこで夕食を食べる気にはならない。
ウォーキング(散歩)が目的だから、通り過ぎる路面電車は無視して、歩く。以前は時々言っていたヴェトナムの人がやっているフォーの店に入ろうかと、ドアを開けたが私の前にすでに2名様が立っていて、お店の人の対応を待っている。ホールはほぼワンオペ。女の人が忙しく店を歩き回り、できた食事を運び、空の食器を片付けテーブルを拭き、お勘定に対応して、、、と忙しい。席もどこもいっぱいだし、一組はお勘定をして店を出たけど、私の前の二人もまだ案内されていない。他の席の人はまだまだ食べたり飲んだりしている。2階もあるのだけど今日は開けてないらしい。(日曜日の夜は飲食店はお客さんが少ない)
特に食べたいわけでもなく、家には食材もあったから、私の後ろにさらに2名が入ってくるタイミングで私は店を出る。コロナが流行る前にはたびたび言っていたビールレストランに入ってみる。ここなら食事なし、ビールだけでもOKだ。席も二人分の小さいスペースが空いていたし。そこがいっぱいでもカウンターの椅子が2つぐらいあるから一人ならちょっと立ち飲みできる店だ。Kellerbierというタルだしのビール(いわゆる生ビール)を頼む。バイエルンじゃないので、大きい方といっても400ml (バイエルンだとデフォルトで500ml)。アルコール分は比較的強い種類なので、ゆっくりいただく。ドイツ来てからつまみなしでビール飲むのが普通になってる。
それから、壁に書かれているメニューを見る。食べ物は黒板に、壁には、他のお酒類が書かれていた。Zwetschigeという果物のお酒が書いてあった。テューリンゲンではあまりみかけない。梨(Willam) 杏(Marielle) りんごなどは全国区でどこの地域でもあるけれど、ObstlerとかZwetschigeとかEnzianなどは、南ドイツの名物らしく、北(中部も含めて)ではあまり見かけない。ホットワインに仕立てていたけど、それをいただく。両方で10ユーロ弱。もちろん端数は切り上げて10ユーロ払って、店を出る。
お店のおばちゃんが 「鉄道関係の人?」と声をかけてくれた。「前に時々来てたわよね」以前に何度か来ていてしばらく来てなかったので、他の地方から来た人で仕事で時々エアフルトに来てるのだと思ったのだろう。まあ、半分は合っている。依然として自分の生活の重心は南ドイツだったりするから、出張ではないけど、エアフルトは第二の住まい。そのお店は大体が女性のスタッフだから、何人かいて、誰が誰だか顔を覚えていなかった。あちらは覚えていてくれて、嬉しかった。
住んでるんだよ。と言った。夏は混んでいて店がいっぱいだったし、日曜日は早く閉まっちゃうから、って言い訳して。おばちゃんその3ぐらいがちょっと意地悪だったこともあって、行かなくなっていたけど、時々行こうと思った。なくなった義姉が、随分前に
「Kはエアフルトに 行きつけの店ある?」って聞いたことがある。週に半分以上の比重でエアフルトに行くようになった頃だ。「行きつけ」の店があることは大切なのだ。
ミュンヘンではもちろん、家から歩いて行けるところで数件あった。
友達と行くようなイタリアンなどのレストランも、あちらから声かけてくれるような店がいくつかあった。財政的に外食はなるべく、(全然)しないようにしているが、こんな夜ぐらいは小さな贅沢をしようと思って入った。期待外の収穫だった。少なくともおばちゃんその1とは会話できたしね。
ビールだけなら5ユーロ以下で飲めるから、(スーパーで買えば1ユーロ以下もあるが)小さな贅沢を今後も。。。それほど、悲しみが身体中に染み込んで、何もできない日曜日だった。
今週はどうなるのだろうか。
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