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【しっかり解説】誰のためのMacBook Pro(2021)か?

19日深夜2時から、Appleのイベントがあった。今回はMusicとMacのイベントってことで、新しいApple Musicのプランと、HomePod miniの新色、第3世代AirPods、そしてMacBook Proの14インチと16インチが発表された。

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今回の発表を終えて、これからのMacは、家で使うならiMackかMac mini、持ち出したいならMacBook Airが基本。クリエイティブな作業、特に重めの動画編集以上の作業をするときに、初めてMacBook Proが必要になって、その場合にモビリティが欲しいなら14インチを、家で使う前提なら16インチを、それぞれ予算に合わせたスペックで選ぶのが最適解だと思う。

概要

今回紹介されたMacBook Proは、完全に「クリエイターのためのMac」という感じだった。世の中に、何かを作る側と、それを使う側があるとすると、作る側を主に意識したプロダクトだった。

これは今回の発表の中で登場したゲストを見れば明らか。

映画作りにも使われる動画制作ソフトDavinci Resolveの中の人、同じく動画編集ソフトの王道Adobe Premiere Proの中の人、ゲーム開発ソフトのUnityのエディターの人、レンダリングソフトのOctane Xの中の人、
コンピュータグラフィクスのCinema 4Dの中の人がものすごいスピードで新しいチップの魅力を語っていた。

とにかく、スペック的に見るとものすごいチップが搭載されているので、あとは自分が「どのレベルの作る人を目指すのか」という話になってくると思う。ということで、もう少し詳しく、これからのMacの選び方を考えていこうと思う。

選び方

作る人と使う人、というのは実は雑な分け方で、仕事をしている人は誰しも何かしら作る仕事をしているし、生きている以上使うだけの時間もあるわけだから、要はMacを何のために買うか?という話になる。

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それで、正直ほとんどの人はこれからもM1チップ搭載のMacBook Airを買えばいいと思う。軽いし薄い割にめちゃくちゃパワフル。どれくらいパワフルかというと、シンプルなものなら4K動画の編集ができるくらいパワフル。バッテリーもめっちゃ長持ちするので、普通に使う分にはMac Book Airを買えば間違いない。

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家で使うことがメインだと割り切れるなら、M1搭載のiMacを買うのが良いと思う。24インチの大きなスクリーンはめっちゃ美しいし、薄型のデザインはいろんなインテリアに馴染む。パワーもM1 MacBook Air以上に優れているので、4Kの動画編集も当然余裕。

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手持ちのモニターを使いたいという人には、Mac miniが選択肢になる。最も安くM1チップ搭載のMacが手に入るのがMac mini。

ここまでが、昨年発表されたM1チップを搭載したMacシリーズ。で、今回発表されたMacBook Pro用には、M1 ProチップとM1 MAXチップという2種類のチップが発表された。

M1 Proは、M1チップよりさらに70%もCPU性能が高く、2倍もGPU性能が高い。このパフォーマンス向上によって、4Kや8KのProRes映像の編集が可能になるらしい。

そして、さらに高性能なM1 MAXチップは、CPUは10コアでM1 Proチップと同じだけど、GPUは最大32コアになり、M1チップより4倍も高性能になる。今でさえ動画編集サクサクできるM1チップなのに、途方もない。

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注目すべきはこの図。「M1チップは電力消費めっちゃ少なくてバッテリー長持ちなのにパワフルですごい。むしろ電力消費させていいからパワフルにする設定ならどうなるのか楽しみ」と1年間言われてきた部分に、まさに今回Appleが対応してきて、M1よりパワーと消費電力が上がるモデルを持ってきた。

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そしてこの図。これはWindowsとのGPU性能の比較だけど、M1 MAXチップ搭載のMacは電源を繋いでいなくてもGPUのパフォーマンスが変わらない、という言い方をしているところが安心ポイント。M1 MacBook Airの「外出先でも動画編集できるし、バッテリーも減らない」というメリットを損なわないまま、パワーだけ進化しているように聞こえた。

話を「Macの選び方」に戻す。

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スペックを見ていくと、どちらもMAXまでカスタマイズした場合、14インチと16インチの差はおそらく電源のワット数だけになる。14インチは96Wまで、16インチは140Wになる。140Wって、、やば!!電力の最大が大きいということはパフォーマンスにも影響があると思うけど、その分充電器自体が巨大になるということ。公式サイトに重量の記載がないけど、持ち運びを意識するならここまで考えた方がいいと思う。

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スペックにほぼ違いがないとすると、まず1番わかりやすいのがサイズと重さで比較すること。14インチは1.6Kgで、MacBook Airの1.4Kgから200gだけの増量に対して、16インチは2.1Kgで500gの増量になる。やっぱり持ち運びを意識するなら14インチの方がベターだと思う。

価格の差にも注目したい。正直M1 MacBook Airでも4K動画編集できるわけだから、そこからちょっとだけパワーアップさせたいなという程度なら14インチの最小限のスペックでもOK。その場合、税込239,800円からスタートになる。

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ということで、持ち運びたいなら14インチを選びましょう。価格を抑えつつ、新しいチップを体験したいというニーズなら、14インチの最小スペックでもOK。予算があるなら14インチを最高スペックまでアップ、最大限のパフォーマンスを引き出したいなら16インチで最高スペックを選ぶのがいいと思います。

ちなみに、自分は迷ってる。14インチの最低スペックにするか、14インチの最高スペックにするかで迷ってる。覚悟を決めたら選定の基準を動画にする。

余談

10月7日にAppleから公開されたSteve Jobs追悼動画の最初のメッセージが、めちゃくちゃ強烈だった。

「成長するにつれ、『世界ってこういうもんだから。この世界で生きていかないといけないし、滅多にその壁を壊そうとするもんじゃないよ』って教わる。でも、たったひとつの真実に気づけば人生はもっと開ける。それは、『この世は、自分より賢くない人たちが作ったもので成り立っている』という事実だ。そして、あなたはそれを変えられるし、影響を与えられる。あなたは自分で何かを作って、それをみんなが使う世の中に変えられる。」

自分は、このメッセージにMacのコンセプトが詰まっていると思う。Steve Jobsが亡くなってから10年で、ついにクリエイターのためのMacが帰ってきたのだな、と思う。

最初に作る側と使う側の話をしたけど、誰でも作る側になることができる。自分も作る側と使う側を両方楽しんでいて、自分が作ったレビュー動画が誰かの判断の助けになるとすごく嬉しい気持ちになる。自分のアイデアが広がっていくのは嬉しい。

そのために、必ずしもMacが必要とは思わないけど、作る側のためのMacが帰ってきたことが今回1番嬉しかったことだった。

もちろん、実際に使ってみないとわからないから、M1 ProかM 1 Pro MAX搭載のMacBook Proレビューは楽しみにしていて欲しい。そして、この動画を見て「自分も何か作ろう!」って仲間が増えたらそれも嬉しいな。

まとめ

発表翌朝の動画の割にたくさん横道に逸れたけど、これからのMacの選び方をまとめる。

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これからのMacは、家で使うならiMackかMac mini、持ち出したいならMacBook Airが基本。これは変わらずです、M1も十分すごい!

クリエイティブな作業、特に重めの動画編集以上の作業をするときに、初めてMacBook Proが必要になって、その場合にモビリティが欲しいなら14インチを、家で使う前提なら16インチを、それぞれ予算に合わせたスペックで選ぶのが最適解だと思う。

以上!

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