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目の前の”事実”よりも、事実に隠れた”真実”を見ようよ。
・ニュースで報道されている芸能人の炎上事例をみて、
その人の思想は世の中から叩かれる変な思想なんだと思う。
・同じチームのある人がとても強く当たってきて、
アドバイスというより怒られていると思う。
・最近よく話す友人がとても優しくて、
自分のことを好きなんだと思う。
3つ上にあげたようなことって、意外と多い気がすると思う。
芸能人が炎上しているのも、
チームメンバーの自分への当たりが強いのも、
友人が急に優しくなったのも、
全て事実かもしれない、いや、それは確かに事実だろう。
ただ、ここで問いたいのは、
その事実を情報として受け取ったとして、
その事実から導いた考えが果たして真実か否かということ。
・炎上している芸能人の発言=その芸能人が変な思想を抱いている。
・強くあたってくるチームメンバー=自分に対して怒っている。
・優しくしてくる友人=自分のことが好き。
左側は事実だとして、右側のイコールが本当に真実なのだろうか。
私は、
真実が何かを確かめる前に事実を真実として認識してしまうことには、
ちょっと待ったをかけたい。
なぜならば、
真実が何かを突き止められていないのに、
事実をそのまま真実と決めつけてしまえるほど、
世の中は簡単にできていない上に、
事実の裏には必ずその事実を引き起こすに至った背景、
すなわち真実が隠れているからだ。
例えば、急に自分に対して優しく接しはじめた友人がいたとして、
その事実をその人が自分のことが好きだという真実として捉えたとしよう。
自分はその優しくしはじめた人のことを、
自分のことが好きな人として捉えるので、
その優しくしはじめた人のことを好きな人として認識し始めるかもしれない。
(その逆も、もちろんあるだろう。)
時間が経って、
自分がその優しくしてくれる人に対して付き合ってくださいと言ったとして、
その優しくしてくれる人が、付き合えないと言ったとしよう。
また、その理由が、友人として優しく接していただけで、
恋愛的な感情はなかったからだとしよう。
もう、この時点で自分が作り出していた、
優しい人=自分のことが好きという、
事実=真実の方程式が壊れていたことになる。
そもそも、こんな作り話、
「事実が真実と異なることを言いたいがために用意しているだけだろう」
と言う人もいるだろうけど、
よく考えてみると、人と人とのすれ違いが起き始めるのは、
このように、
自ら真実を相手に確認せず、
事実をそのまま鵜呑みにして、
感情的に周りの人を遠ざけているからではないだろうか。
目の前の数字を追うことも重要、
自分の目で見た受け入れられない事実を否定するのも勝手だろう。
ただ、その事実がなぜ起きたのか、
目の前の目標が達成できない理由は何だったのか、