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Notionで世界踏破の記録をつけてみる
「世界踏破」なんて言うとちょっと大げさだけど、僕は時々「人生のうちにあとどれだけ世界を見て回れるんだろう?」って考える。若い頃は行きたい国や都市をリストにして「いつか時間ができたら…」とか夢を膨らませていたけど、気づけば仕事に家族とどんどん優先すべきことが増えて、リストを消化できないまま年月が過ぎてしまった。
これまで年に数回の家族旅行や海外出張を通じて北米、ヨーロッパ、アジアの国々をある程度訪れることはできたけど、世界遺産や絶景スポットなどはまだまだ未踏のエリアがほとんど。
きっかけ
年末年始の休みに「今までどこに行ったんだっけ?」と改めて振り返ってみたくなった。ちょうどNotionに手を出して、いろんな情報をデータベースにすることが楽しくなっていたので、過去の旅行履歴をまとめてみることにした。やってみると、結構面白くで「おお、結構いろんな所にいってはいるなぁ」とか「よく考えたらあの国には一度も行ってないな」といろいろ考えさせられる。せっかくだから「次はどこに行こう?」というWish Listも管理できるような仕掛けにようと思い、データベースに組み込んでみた。
また、単なるリストだけではさみしいので、どうせなら世界地図にピンを立てて可視化してやろうと思った。
過去の旅履歴を洗い出す
まずやったのは、過去に訪問した国や都市名をExcelに一覧化すること。
家族旅行の写真はGoogleフォトにアルバムとしてまとめてあるから、いつどこに行ったかは意外とすぐにまとめることができた。
出張の場合も、iPhoneに必ず何枚かGPSつきの写真が残っているので、「写真アプリ」の機能を使って、渡航の記録をピックアップしていった。あれこれ思い出をたどりながら情報を整理していく作業は、なかなか楽しい。
作成したデータの項目はこんな感じ。後述する地図へのマッピングのため、緯度・経度の情報も入れた。
・City Name J 都市名(日本語)
・City Name 都市名(英語)
・Latitude 緯度
・Longitude 経度
・Region 地域(北米、欧州など)
・Country 国名
・Status ステータス(訪問済 or 行ってみたい)
・Purpose 訪問目的(個人、家族、出張など)
・1st Visited Date 初訪問日
・Description 備考
緯度・経度の情報は、自分で検索して埋めていくのは骨が折れるけど、ChatGPTなどの生成AIを使えば、Excelを渡して「各都市のの緯度と経度を調べてカラムを埋めて」とお願いすれば一瞬で結果が返ってくる。良い時代になったもんだ。
ExcelからNotionへインポート
Excelができあがったら、Notionにインポート。(最初からNotionでDB作っても良かったのだけど、Excelの方が早いのでね)CSV形式で保存して、Notionのデータベースに読み込ませると、カラム(Property)がしっかり再現されている。
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メンテナンス用の表形式ビューは便利だけど、見た目が地味なので、ギャラリービューを2枚起こしてカード形式で都市がならぶように設定。1枚目は訪問済、2枚目はウィッシュリストになるようにStatusカラムでフィルターを設定。
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Datawrapperで世界地図に可視化
さらに今回は、Datawrapperというサービスを使って、そのリストを世界地図にマッピングしてみた。やり方はざっくり以下の手順になる。Google アカウントでログインすれば、基本的な機能は無料で使えるみたい。
NotionのデータベースをCSV形式でエクスポート
Datawrapperで「Create New」→「Map」を選択し、「Symbol Map」という地図タイプを選ぶ
ウィザードに従って設定を進める
地図の種類の選択
データのアップロード
ビジュアル設定
公開・埋め込み設定
ステータスに応じてアイコンの色を切り替え
「訪問済」と「これから行きたい場所」などを色分けして表示できる
「Publish」ボタンを押してURLを発行、あるいはPNG画像を出力
今回はNotionでシンプルに管理するってことで、画像エクスポートにし、ページにペタッと貼付け
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完成!
作ってみると、訪れた都市の数や分布が一目でわかるのがなかなか気持ちいい。「おお、意外とアジアはそこそこ制覇してる」「ヨーロッパはまだまだ行ける国が山ほどあるな」みたいに、俯瞰できるのは良い。
また、データベースに時期や目的をまとめておいたので、写真を探したり思い返すとき便利、ちょっとした場で旅のおすすめをするときにも使える。
下段のギャラリービューのカードに、各都市に会った写真を表示させるともっと華やかになるかも知れない。
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まとめ
今回は「Notionで世界踏破の記録をつけてみる」というテーマで、僕がやってみた雑多な作業メモを紹介した。Datawrapperを使って世界地図にピンを立てていくというのは、実際にやってみると意外と簡単だし、モチベーションも上がる。
自分が今まで歩いてきた足跡を可視化すると、「次はどこへ行こう」と考えるときにすごく役立つし、どこをどう回るか構想を練れるのがいい。とりあえず定期的に更新して、徐々にピンを増やしていけば、死ぬまでにどれだけ広い世界を見られるか挑戦する楽しみが生まれる。
もし興味があれば、ぜひあなたも試してみてほしい。僕はまだまだ道のりが遠いけど、頑張って世界踏破を進めていきたい。
(2025年2月8日)
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