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Lightroom現像を大幅に効率化するImageonAIで、家族写真の管理をさらにスムーズに!
はじめに
前回、デジカメでRAW撮影した家族写真をLightroomで現像し、Googleフォトで管理するという僕のワークフローを紹介した。長年この方法を続けてきたけれど、旅行や行事が立て込むと大量の写真を撮影することになるけど、正直すぐには手がつけられないことも多い。撮影して数週間経ってから「そういえば、あの時の写真まだ現像していなかった…」と気づき、慌てて作業するなんてこともしょっちゅうだ。
しかも、現像作業が終わったらGoogleフォトにアルバムとしてアップロードし、家族や実家の両親にシェアしているのだけど、現像が後回しになると共有も遅れてしまい、旅行の思い出を写真で楽しむタイミングを逃してしまう。こういう「写真の現像待ち問題」、困っている方は僕だけではないはずだ。
今回、そんな状況をガラッと変えてくれそうなサービスを見つけた。**Imagen AI**というツールだ。millioneon うえでぃーさんのYoutubeで紹介されているのを目にして、「これ、めちゃくちゃ便利そうじゃない?」と興味を持ち、実際に導入して使ってみたところ、なかなか良い感じだったのでシェアしてみたい。
僕の写真管理フローと悩み
ざっくり僕の写真管理フローをおさらいしておく。
1. RAWで写真を撮る
2. Lightroomに写真を取り込む
3. 取り込んだ写真を選別する(★でレーティングしてフィルター)
4. 写真を現像する(露出やコントラスト、ホワイトバランスなどの調整)
5. Googleフォトでアルバムを作ってアップロードし、家族や両親と共有
この流れで一番面倒なのは、どう考えてもSTEP3とSTEP4。特に現像(STEP4)は1枚ずつ微調整していく地味な作業なので、大量の写真があると結構大変。。選別(STEP3)だって、RAWファイルが何百枚、何千枚とあると、モチベーションを保つだけでも疲れる。趣味とはいえ時間がかかるので、どうしても後回しにしがちなのだ。
家族から「写真はまだ?」「あの時の写真、見せてほしい!」と催促が来ることもあるが、僕としては「いやちょっと待って、選別して、トリミングして、現像して…」と、やるべき作業が頭に浮かぶばかりでなかなか進まない。
Imagen AIができること
Imagen AIは、Lightroom向けの外部ツールだ。何をしてくれるかというと、「AIベースの自動現像」を実現してくれる。
具体的には、「プロファイル」と呼ばれる現像レシピのような設定を、撮影済みの写真に一括で適用してくれる。しかも単なるプリセットとは違い、一枚一枚の露出の傾向やホワイトバランスの状態をAIが判断してくれるらしい。たとえばアンダー気味に撮った写真は明るく補正し、ハイキー気味の写真は抑えめに仕上げ、全体の色みなどを統一感のあるテイストに仕上げてくれる。
さらに、プロファイルは自分で過去の編集履歴を学習させて作ることもできるし、「タレントAIプロファイル」なる、すでに用意された雰囲気のある既製スタイルも選べる。気に入ったプロファイルが固まれば、大量のRAW写真をまとめて一瞬で現像できるわけだ。
「自分で細かい作品写真を追い込むというよりも、膨大に溜まった家族写真を“いい感じ”の品質に揃えて大量に現像してくれる」という僕にはぴったりのソリューションだと言える。
加えて、Cull(カリング)機能という写真の選別をAIがやってくれる機能もあり、こちらはまだベータ版だが、いずれ選別の手間もだいぶ軽減してくれそうだ。
僕が実際に導入してみた手順
ここからは、僕が実際に導入してみた過程を簡単に紹介してみる。前提として、僕はすでにAdobe Lightroom Classicで写真を管理している。十年以上に渡って、カタログも分割しながらずっと使ってきている。
1. Imagen AIアプリのダウンロードとインストール
公式Webサイトからメールアドレスを登録することでダウンロード可能。インストール時に少し設定があるが、特に難しいことはなかった印象。アカウントを作成すると、1,000枚までは無料でAI現像を試せるのでハードルは低めだ。
2. アプリのUIをざっと把握
アプリ左側に「Home」「AI profiles」「Projects」の3つのアイコンが並んでいて、直感的に分かりやすい。
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Home: ダッシュボード。適用済みのプロジェクトの一覧や、利用したプロファイルが見られる
AI profiles: プロファイルの比較・作成・編集を行う
Projects: 実際にLightroomカタログの写真を対象にプロファイルを適用する作業の管理画面
3. 初回はタレントAIプロファイルを試す
自分でプロファイルを作るのもアリだけど、最初は面倒なので既製品をテスト。スポーツ写真向けやポートレート向けなど、いろんなプロファイルが用意されている。JPEG専用のものやRAW専用のものがあるので要チェック。
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Lightroomカタログを選んでプロジェクトを作成
Projects画面で「CREATE A NEW PROJECT」をクリックし、Lightroomのカタログを指定する。するとRAWやJPEG、編集済か未編集か、★やラベルなど細かくフィルタリングして現像対象を選べる。ここでまとめて指定したら、適用したいAIプロファイルを選択し、AIによる水平垂直補正やポートレートの顔補正などオプションを決める。
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クラウドで現像が走り、Lightroomに反映
最後に処理を実行すると、Imagen AIがLightroomのカタログ情報をクラウドに送信し、AIがゴリゴリと現像を行ってくれる。写真枚数にもよるが、数百枚程度なら数分で完了。終わったら「USE TO EDIT」を押してLightroomに戻ると、各写真に調整パラメーターが適用されているのがわかる。
使ってみた印象:既製プロファイル vs. パーソナルAIプロファイル
既製プロファイル
僕が使ってみた既製プロファイルのうち、特に好印象だったのが「SPORTS STAR」という名前のもの。色がしっかり残りつつ、人物をナチュラルに仕上げてくれる感じで、家族写真には割と合っていると思った。逆に「WARM SKIN TONES」は若干黄みが強めで、人物写真だけを集めたアルバムにはハマるが、緑が多い写真には自分的にはちょっと合わないと感じた。
「NATURAL FEELS」というプロファイルはポートレート向けっぽくて、ほんのり青みがかった仕上がりだった。背景をカラッとクールに見せたいときにはいいけど、家族写真でほんわか感を出したいときはSPORTS STARのほうが個人的には合うと思った。
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パーソナルAIプロファイル
自分がいつも行っている編集傾向をAIに学習させて、オリジナルのプロファイルを作れる機能もある。3,000枚以上の編集済み写真をLightroomカタログからアップロードする必要があるが、僕の場合は撮りためてきた写真が山のようにあるので問題なし。8,000枚くらいアップした。
ただ、最初に作ってみたパーソナルAIプロファイルは正直いまいちだった。どうやら編集してない写真まで混在してアップロードしてしまい、AIがおかしな学習をしてしまったのかもしれない。ほんのり露出を整えてくれたくらいで、僕がいつも手を加えているような発色やコントラストには仕上がらなかった。次回はちゃんと編集済み写真だけを選んでアップロードしようと思う。
また、AIプロファイルの作成には少し時間がかかる(僕の場合、24時間以上かかった)が、サポートからのメールレスポンスは早く、英語で問い合わせてもすぐに返事が来たのは好印象だった。
まとめと今後の期待
Imagen AIを使うと、RAW写真が何百枚あってもあっという間にそこそこの品質に仕上がるので、現像のハードルがぐっと下がる。実際に処理してみて、今までなら一枚一枚丁寧にやっていたものをAIがスパッとまとめてやってくれるのは、想像以上に快適だった。
ただ、「すべて完璧に仕上げてくれるわけではない」というのも当然の真実。「もうちょっと露出上げたいな」「ここは彩度を落としたいな」と感じることもある。でも、一括処理で8割くらい決まっていれば微修正の手間も劇的に減るから、トータルの時間は大幅短縮だ。
料金面では、1,000枚までは無料というのはありがたい。それ以降は月額7ドルで「編集クレジット」が必要となり、さらに肌補正や歯のホワイトニングなどのオプションは1枚あたり$0.01の追加料金がかかるらしい。写真の現像作業にかける時間を考えれば、むしろ安い投資だと思う。
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もし、僕のように「家族の写真が大量にあるけど、現像が追いつかない!」という悩みを抱えているなら、一度試してみる価値はある。何より、一気に撮影から共有までのスピードが上がるメリットは大きい。これを導入すれば、旅先から帰ってきてすぐにまとめて現像し、Googleフォトにアップ、みんなにシェア…というサイクルを以前より早く回せるようになりそうだ。
最後に、Imagen AIはクライアントソフトを使ってLightroomカタログを指定する方式なので、元のRAWファイルを直接書き換えるわけではなく、いつでもオリジナルに戻せる点も安心だし、適用範囲のフィルタリングが柔軟なのもありがたい。AIの選別機能(Cull)も今後さらに進化すれば、選別フェーズの労力が激減しそうな予感がしている。
そんなわけで、僕としてはかなりおすすめできそうだと思う。次回は、もう少しカスタムプロファイルを試してみた結果や、Cull機能の使い勝手についても触れてみたい。もし同じような悩みを持つ人がいたら、ぜひ感想を聞かせてほしい。「いや、こういう使い方のほうがいいんじゃない?」といったアドバイスも大歓迎だ。
それでは、今回はここまで。僕にとっては目からウロコなソリューションだったので、同じように悩んでいる人のヒントになれば嬉しい。撮りっぱなしになっている家族写真があるなら、ぜひImagen AIを手にとってみてはどうだろうか。
(2025年2月25日)
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