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Vtuberが6点&10点フルトラで踊ってみた結果わかったこと伝えたいこと


こんにちはこんばんは初めまして。
個人でVtuberをしているレオン・ゼロミヤといいます!
最近の個人Vtuberは配信やゲーム実況がメインの人が多いのだけど、
その中でも珍しく企画動画をメインに活動しています。

今日は僕がこの前挑戦してみた
6点&10点トラッキングでの踊ってみたについて

マジで大変だったのでその苦労を少しでも昇華させようとnoteに学びと伝えたいことを書かせていただきます…😇


6点と10点トラッキングとは?

僕のnoteはVRをこれから始める方向けに書いている記事も多いので
最初にざっっっくり説明をさせていただきますが、
〜点トラッキングというのはわかりやすくいうと
VRの中に入ったときに体の動きがどれくらい(何箇所)反映されているか?
の話だとここでは思ってください!
そしてその話は大抵、体にいくつトラッキングされる機材を身につけているか?という話に直結します。
そう、まだVRHMDはかぶっただけで身体の動き全てを反映してくれるわけではないのです…!

よく聞くトラッキング状態は以下のものかと思います。
比較動画も置いておきますね!
3点=頭(HMD)+両手(コントローラー)
6点=頭(HMD)+両手(コントローラー)+腰・両足(トラッカー)
10点=頭(HMD)+両手(コントローラー)+腰・両足・両肘・両膝(トラッカー)

動画を見ればわかるように3点だけだと下半身の動きまでは反映されず
上半身の動きに合わせてなんとなく動いているような感じになります。
足をあげたり好きな位置に置いたりができない状態ですね。
上半身だけでなく下半身の動きも反映される6点以上のトラッキングのことを
フルボディトラッキング、略してフルトラと呼んでるわけですね!
踊る場合はどうしてもステップなどが入ると思うので、上半身だけで完結するような振付でない限り6点以上のトラッキングはあった方がいいかなと思っています。

※あくまで一般VRユーザーとしてのざっくり話なので「厳密にはその言葉そういうことじゃないんだよな〜」みたいなトラッキング専門家の方いたらすみません💦


そもそもなぜフルトラで踊りたいのか


踊りたいからです😎!!!!!!


…と言ってしまえばそれまでなんですけど、
王国にいた幼少期にちょっと踊りを習っていたのと
昔から踊ってみた動画やMMD動画を観るのが好きで
「いつか自分もバーチャルな身体を手に入れたら
好きなビジュアルでダンスを踊ってみたい…!」

とずっと思っていたからです✨

今まで3Dの身体を自作して手に入れ
なんとかVIVEのセットアップを完了し
トラッカーを3個手に入れてすでにフルトラ実装はしていましたし、
ちょっと踊ってみる動画なんかも出していたのですが、
やっぱりトラッキングに限界があるのと
そもそも有線のHMDをかぶったまま踊るのが大変すぎたので

そこまで頻繁にはダンス動画を出すことができませんでした💦

ところがこの度トラッカーをもう4個手に入れたので
「6点の時と比べて10点のトラッキングの方がより踊ってみたのクオリティもあがるのでは?」
と思い立ち比較動画を撮ることにしたわけです!

その時はまだその先に地獄が待っているとも知らずに……😇🔥



使用機材と撮影環境

・VIVE無印
・初代VIVEトラッカー×4
・VIVEトラッカー(2018)×3
・バーチャルキャストに入りOBSで録画

気になる固定方法ですが、
まず腰と両足はいつも使っている
Amazonで買ったトラッカー用の固定ベルトを使用

※念のためですがVIVEが販売しているものではないです!似たようなベルトが他メーカーからもいくつか出ているので買う時は自分で選びましょう。
あともちろん自作した方が安いよッ!!!!!!

膝はサバゲー用のプロテクターにドリルで穴を開け
ホットシューアダプタを差し込んでトラッカーを固定
↓参考にさせていただいたツイート

↓僕が買ったのは黒バージョンだったけどこれです

で、肘もサバゲー用のプロテクターで固定しようと思ったんですけど、
プロテクターにドリルで穴開けてホットシューつっこむ作業が割と大変すぎて断念しました😂
(持っていたドリルの先が細く、何回もぐりぐり押し付けたりペンチで穴を広げたりの繰り返しでようやくできた、手が…痛かった…)

なので肘は腰・両足に使ったあと余っていた両手用のベルトをむりやり肘に巻きつけることで代用しました。

そして撮影環境はバーチャルキャストです。

以前もnoteに書きましたがバーチャルキャストは
・酔わない!
・撮影しやすい!
・アバターのアップが簡単!
・手足が長いアバターでも綺麗に動きを反映してくれる!

ということで僕の動画では愛用しています。
今回も背景をグリーンバックにして撮影しました。

※本当ならバーチャルモーションキャプチャーで頭にトラッカーを割り当てて無線フルトラダンスしたかったんですけど、10点トラッキングの時にもう1つトラッカーが必要でUSB挿すところが足りなくなってしまったので、撮影環境を揃えて比較するためにバーチャルキャストにしました🙇‍♂️

そして曲はきゃりーぱみゅぱみゅさんの『インベーダーインベーダー』。
肘膝の動きがわかりやすい振付、かつVRダンスの鬼門であるターンやステップが少ないということで選びました。


また、衣装も関節の動きがわかりやすいよういつものオーバーサイズ目のメンズ服ではなく、
女装してダンス用の衣装を着たうえで撮影に臨みました。
決して可愛い女の子がダンスしている動画が見たいとかそういうわけではなく皆様に少しでもトラッキングの違いをわかりやすく感じてもらうために女装しました(早口の主張)



大変すぎる撮影

でまあ撮影を開始したのですが、
これがまあ〜〜〜〜〜大変でした😇!!!!!!!

・まずダンスが意外とテンポ早くて大変。
 振付自体は単純なものの飛んだり腕振ったりとかなりエネルギーを使う。

・体に機材をつけている分重さがありただ普通に踊るよりも負荷がかかる。
 腕振りマジでキツイ。最後の方上がらなくなった。

・ちゃんと踊れたとしても腰や足のトラッカーがいきなり調子悪くなって体が飛んでったりする。

・トラッカーの調子がよくならない時は再起動や充電、ルームセットアップのやり直しが必要になる(そしてそれでもよくならない時はならない😇)

・VR内の踊りに夢中でリアル壁に思いっきりコントローラーをぶつける。

・跳んだ拍子にHMDのコードを踏む。

・手振り回した拍子にHMDにつけてるイヤホンがひっかかる。


・ジャンプするときにHMDの固定が甘いとめっちゃ視界がビョンビョンして踊れなくなる。

・踊るたびにトラッカーの固定がずれるので毎度固定しなおし&キャリブレーションをしないといけない。

・しっかり固定すればする分手足が締め付けられるのですごい蒸れる。

・ものすごい量の汗が出る。

・その汗がHMDのフェイスクッションに染み込んでゆき、ティラミスの底の方みたいな完全に濡れ切った状態になる(そしてそれをかぶらないといけない)

これが6点でも大変なのに、10点になればそのぶん身体の負荷も増えるしトラッカーの数も増えどこかしらの不具合が起きる可能性も高まるわけです!!!!!!

そして比較のためのダンス動画なので、出来る限り振り付けを正確に再現する必要があり、かつ、どこか1回でもトラブルがあればカットしてつなぐという手段も取れず1から撮り直しの繰り返しでした🔥

マジで大変でした…いやシンプルに僕が運動不足というのもあると思うんですが…っていうか絶対100%それなんですけど、にしても本当に滝のように汗をかいてました…💦
何回踊ったかわかりませんがファイルを見るに4時間は撮影に試行錯誤していたみたいです。

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※前後にもうちょっと撮ってます…死…

途中で僕もだんだんかしこくなってきて
HMDのコードの余っている部分を養生テープで机に貼り付けて床につかないようにし、踏む事故を防止したり(本当は天井に吊るしたい)
固定ベルトのゆるい部分はテープで固定して補強したり
イヤホンは諦めてPCから音楽流して踊る方法に切り替えたりして

なんとか撮影を終えることができました🙇‍♂️

終えましたが次の日全身が筋肉痛になり辛すぎて夜寝れないかと思いました😇


踊ってみた比較結果


はい!というわけで結論行きます。
こちらがその踊ってみた比較です!!!!!!
どうぞッ!!!!!!!!

※YouTubeに女装時ボイスで歌入りの動画あげたけどあげた後めっちゃはずかしくなったので限定公開歌ナシver.動画です🔥



何度も撮り直した結果ベストなテイクを選んだものの、申し訳ないことにそれでも一部ミスがあり比較しにくいところもありますが、
細かい部分で結構違いが出ているのではないでしょうか…‼️‼️

とはいえ、パッと見た感じだと
「そこまで変わらなくね…??」
という人も多いと思うので、

以下、自分で気づいた点をまとめます💪


6点と10点の動きの違い


①肘の角度がより反映される

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そりゃそうという話なんですけど、特によくわかったのはこの手より上に肘があがっているポーズですね。
これ6点でも同じポーズを取っているのですが、6点だと肘の位置がトラッキングされていないのでそのまま下になってます。
肘を閉じてるのと開いてるのだとだいぶ振付の印象が変わるので、意外とこのあたりって前にダンスした時も気になってたんですよね。
それが10点だとちゃんと肘が上に来てたので嬉しかったです!


②膝の開き方がより反映される

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やはり10点の方が膝がしっかり外に向いてくれやすいです。
しゃがみ込む振付では結構わかりやすく出ていたと思います。
とはいえこのポーズが6点ではできないというわけではなく、しっかり足から外を向いてある程度深くしゃがめば同じようなポーズができます。
つまりこのあたりは、6点でも頑張れば10点と同じ動きができるが、10点の方が容易に反映されやすい、といったように感じました。

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ラスサビのこの動きも、両方とも同じ動きをしているのですが、
リアルだと膝は外側を向いているので10点の方がしっかり反映されています。
一方でちょっと外を向きすぎてる感もあるので、トラッカーの付け方なども影響しているような気がします。しっかり反映される分目立ってしまうこともあるので、場合によっては6点の方が見た目が綺麗だったりしますね。

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あと始まりのこのポーズ。この、片足の膝はちょっと内側を向いていてもう片方が斜めにまっすぐ、みたいなポーズをするのが6点では意外と難しかったです。
なんとか足の置き方を調整してそれっぽくしたのですが、内側を向いた時の反映のされ方もやっぱり違ってきますね。本当に微妙な違いですが!


③重量感というか存在感

違い

もうこのあたりは個人差とか環境差だと思うんですけど、10点の方が重量感、存在感みたいなものが増してる感じがしました。
あとはダイナミックというか膝が開いている分ワイルドに見えるというか。

リアル側の動きをより反映しているわけだからそりゃそうなんですけど、関節の動き以外の部分ではそういったところが違いのように思いました!

※トラッキングの反映のされ方はリアルの身体とバーチャルの身体の相性もあるのであくまで一例としてお読みください!特に手足の長さは関係してくると思います🙌


実際に踊ってみてわかったこと結論


①とはいえそんなには変わらない!!!!
色々言っておいてあれなのですが、
普通に動いているだけだとそこまで劇的な違いはない気がしました🙏
元々バーチャルキャスト上のフルトラがかなり優秀なのもありますが、
肘や膝の角度を重視する以外のポーズは動画内でもそこまで差は出ていなかったと思います。

同じ1

同じ2


②首と肩を反映したくなる
これはダンスならではの要望だと思うのですが、
首を振ると上半身まで動きがついてきてしまったり、
肩を傾けたり上下に動かしても反映されなかったり、
そっちの方がどうにかしたい…!
という気持ちになりました。
肩トラッカーをつけている人は見たことあるのですが、
もっと言うと指の動きとか表情とかも踊ってみたには大事なので、
このあたりの欲望はキリがないんですよね…😇

自分にかかる負荷と、機材の金額との相談になるかなと💦

③結局はリアルの問題
VR内のトラッキングもそうなんですけど、
トラッカーの固定がずれてしまったり、
有線HMDのコードがひっかかったりと、
結局はリアルの問題が大きいですね🔥
特に有線はターンや激しいステップがやりにくいなど
かなり振付に制限をかけてしまうので、
天井につるすかトラッカー割り当てで無線フルトラがいいんだろうなと思いました。

あと普通にダンスはリアルで練習しないとできない😭!!!!!!

④VRChatのダンス民はすごい
VRChatでダンサー活動をされている方はよくSNSで見かけるので
いっそ教えを請いに行きたいです🙇‍♂️🙇‍♂️
なぜ今回VRChatでやらなかったかというと
・VRChatでは6点までしか認識されない
・僕の体だと手足が曲がってしまう

という理由もあったためです。
ただVRChatのダンサーさん達は本当にカッコよく踊れているので
1度どうやっているのかコツを聞きに行きたいと思いました。
自分で1度やってみるとあのヤバさがよりわかる()


結局10点はおすすめなのか?

あくまで僕個人の感想ですが
もうこれはどこまで動きにこだわるかによるかなと思います…!
10点にするためにトラッカーを買えばその分まずお金はかかるし、
設定や充電などの管理も大変になります。
装着も手間がかかるし、身体の負荷もかかります💦

それでもやっぱりダンスのポーズや細かい動きをより再現することは可能になりますし、さっき書いたようにVRでの存在感を増せるわけで、
それをどこまで自分の中で重要視するかだと思いますッ🙇‍♂️

そこにはあまりこだわりなく、とりあえずフルトラ全身動きたいと言うことなら6点で事足りるかなと言う感じです!
(ちなみに3点→6点はめっっっちゃ違うし足が動くの割と感動なのでおすすめはしたい、でもトラッカー高い、ワカル)

僕も今後は基本6点、動きが重要な時だけ10点という運用方法になるかなと思ってます😌



最後に伝えたいこと

僕はもっとVtuber界隈にも踊ってみた動画が広まるといいなあと思ってる奴です🙌
MMDとかでモーションデータ読み込むのもいいですし、
そっちの方が綺麗な踊ってみた動画が撮れるし視聴者も喜ぶんですけど、
やっぱりその人ならではの動きが見たいというか、
例えば歌ってみた動画出しますって言われてその人の声じゃない歌が流れてきたら「え〜〜君が歌ってるのが聞きたいよ〜〜😭」ってなるじゃないですか?
僕にとっては動きとか踊りもそんな感じなんですよね💦
(もちろんMMD動画もめっちゃ好きですが!)

まあ今のVtuberは声を重視する文化ですし、
そもそもVtuber個人で踊ってみたができる環境を整えるのもめちゃ大変なのはわかります!!!!!
そこは絶対に無理強いできない😇!!!!

ざっと考えただけでも
・VR機器とVRレディーのPC
・踊れるだけのスペース
・そもそも踊るスキル
・よりよく踊るための追加機材
(フルトラならトラッカー、表情ならフェイシャルトラッカー、指ならValve Indexのコントローラーや指グローブ…)
と色々必要なものが出てきますし、
現に僕も今まで色々試してますがまだ最適解がわかりませんッ!

それでも踊ってるバーチャルの人観るのは楽しいし、
自分の動きで踊ってみたやってる人観るとニコニコして観ちゃうので増えて欲しいな〜という願望のみがあります✨

だから挑戦してみたい人はどんどんやってくれ〜お願い観たいんだ〜という気持ちです。

正直この記事もどれくらいの人に役立っているのかもわかりません。
が、僕のようにバーチャルの姿で踊りたい人達のために少しでもなればいいな〜と思って書きました。
俺の小さな屍を越えてゆけ✌️!!!!!
そういうことです。伝わったでしょうかッ??

さて、これから僕もVRでのダンスは挑戦していきますし、
YouTubeやTwitterでVR関係の情報など発信できたらと思っているので
よかったらチャンネル登録やフォローしていただけると嬉しいです!
※もしこういうやり方なら踊りやすいで!みたいな情報あったらTwitterで教えていただけるととても喜びます🙇‍♂️!!



それでは次の記事でもお会いしましょう〜ゼロミヤでした!

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