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オルタ世界の気候について

オルタ世界ではBETAがユーラシアの自然を破壊し、世界的に気候が変動していることが言われている。基本的にはマブラヴオルタでもTEでもシュヴァルツェスマーケンでも、寒冷化の傾向が語られていた。ではなぜ寒冷化するのだろうか?

BETAは支配地域の自然を軒並み破壊し、生命体は全滅し、さらに地形も平坦に均される。ユーラシア大陸の大半はこのような死の荒野と化しているわけだ。この現象が自然に与える影響を考えてみたい。

通常自然破壊というと、温暖化の方をイメージしそうなものだが、この場合は植物だけでなく動物も居なくなっているという点が異なる。現代地球における大気中のCO2の大半は動物の生命活動、または人間の社会活動に由来しているため、それらが居なくなった結果としてそもそも温室効果ガスが激減している可能性が高い。

(BETAも炭素系生命体でありCO2を出す可能性はあるのだが、それらの生物学的な考察は別の機会にする。ここでは恐らくBETAはCO2を出さない(エコな存在である)として話を進める)

なのでCO2を吸収する森林がなくなっても、温暖化に進む要素は無く、基本的には温室効果の減少によって寒冷化に進むのだろう。

森林や起伏の減少はもう一つ別の重要な要素に関わる。それは太陽光の吸収・反射率である。地球の気温は基本的に太陽からのエネルギーで維持されているわけだが、これを吸収する割合は森林や水が高く、荒野になると反射率が高くなって、太陽エネルギーが吸収されにくくなる。当然起伏が減少すればそれだけ表面積も減少するのでエネルギー吸収効率も落ちる。このような大気・地表それぞれのエネルギー吸収低下が寒冷化に向かった一因だと考えられる。

また、天気に関しては晴れの日が減り、雪や大雨が増えているらしいが、これも原因がある。最も重要な点は、大陸の平坦化であろう。山脈がなくなり、大陸が平坦になると基本的に低気圧で安定してしまう。そして、通常は低気圧になると湿度が上がるのだが、ユーラシア大陸では水もなくなってしまっているので、低気圧・低湿度という極めて特殊な気候が大きく展開されていると予想される。この特殊な気候はトップ絵の地球(これはBETA全滅後なのでBETAはもういないはず)からも読み取れるのだが、ユーラシア大陸中央部には全く雲が見られない。

これに相反して、周辺の海岸部では非常に巨大な雲が発生している。これは大陸の環境がもたらす影響だと予想される。低気圧・低湿度の気団に触れて強力な蒸発が起こり、雨雲が発達しやすいのだろう。気温が低ければそれが雪になる。オルタ世界の気候についてはこのような現象が起こっているのだと考えている。より気象学に詳しい人が居れば色々教えてほしい。

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