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【みた】私ときどきレッサーパンダ

Disney+で「私ときどきレッサーパンダ」を見た。映画館で上映予定だったのにコロナの影響で配信限定になってしまった映画(のはず)。結論から言うと最の高でした。ここ数年ディズニーは泣く泣く配信限定に流れた個人的激おもろ映画が複数あって、これもそのひとつとなった。以下最高ポイントを書き連ねます(内容に触れるのでネタバレ注意です)。


最高ポイント①:監督の日本作品愛を感じる

日本のアニメのオマージュっぽい描写があって、調べてみたら同じ感想を持っている人が結構いた。感情を瞳の大きさで表現するところとか(可愛げをアピールするときは瞼を大きくしてキラキラうるうるさせたり、驚いた時は瞼が(・・)←こんな点になったり)、家族がレッサーパンダに変身するときの戦隊モノやプリキュアやセーラームーンっぽい感じとか。そもそもレッサーパンダのマスコット感が日本のそれっぽくて可愛かった。


最高ポイント②:舞台設定と時代設定がツボ

中国系カナダ人が主人公で、まんま監督の生い立ちをそのまま採用されてることろが好き。ピクサー作品はかなりの予算と人材を投入してめちゃくちゃパーソナルな体験を作品に持ち出している感じがすごく好きで、だからこそ世界観やキャラに親近感が湧きやすくて、たくさん共感できるポイントがあるんだろうなと思う。

あとティーンが主人公の映画は割と高確率でSNSを絡めたストーリー展開が多い気がしていて最近若干食傷気味だったのだけど、このレッサーパンダは2000年代を舞台にしてるらしいので、デジタルな描写がガラケーでメールを送受信するくらいだったのが逆に新鮮だった。


最高ポイント③:主要キャラ4人の友情

主人公を含む仲良し女子中学生4人組が「同じアイドルグループが好き」という共通点以外、性格も人種もバラバラで個性的なのに仲良しなのが好き。それぞれが個性を理解しあって、干渉してない関係性って素敵ですね。あと自分は男なので普通の女子中学生達がわちゃわちゃしている感じを疑似体験している感じが楽しくて、4人の掛け合いはずっと見ていられた。なんかキショいこと言ってごめんなさいね。

最高ポイント④:レッサーパンダの姿を受け入れて共生する選択
レッサーパンダの姿=隠すべき自分の醜い部分として扱われるんだけど、それを取り除こうとするのではなく認めて受け入れる(主人公の家族も)エンドに完璧にやられてしまった。最後に「私は自分の中の悪い部分をさらけ出した、あなたはどう?」みたいなセリフでエンディングに入るところでつい「うぅ〜〜!」と唸ってしまった。主人公の悩みのタネとなっていたお母さんにもしっかり救いの手を差しのべる展開も優しさに溢れていて好き。

割とティーン向け、そして女性に焦点を当てた作品なのかなという感じだったのでそれほど楽しみにしてた訳ではなかったけれど、ラスト30分くらいはもう涙ボロボロ流しながら見てた。次のディズニー映画は7月のバズ・ライトイヤー。劇場公開になることを祈りながら楽しみに待ちます。

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