マレー半島縦断:2024 #1 出発編
東京から始まりの地、バンコクへ。
マレー半島縦断の起点となる街。
初めて訪れたので、しっかりと観光もこなしました。
その記録をご紹介
トランジットや、Sim事情に付いても
筆者のプロフィール
・2004年生まれの早大生
・東京出身
・映画や本,音楽を嗜むうちに海外への強い憧れを抱く
・基本、お金はない
・2024-25年:イングランド留学(この旅以前)
2月24日 東京-クアラルンプール-バンコク (Day1)
東京羽田空港でこの旅を共にする大学の友人Tと合流。
この旅行を秋学期間ずっと楽しみにしていた私は家を早く出発していた。
少し早く着き過ぎたとは思ったが、友人も早く着いていたようだ。
今回乗る飛行機はAirAsiaだ。
旅はしたくてもお金はない大学生である私たちは、航空券を少しでも少額で抑えるために、バンコクへわざわざ経由便で行くことにした。
23:55に羽田を出発し、
06:45に経由地クアラルンプールへ到着
11:35にクアラルンプールを出発して
12:50にバンコクに着く
直行便で行けばおよそ7時間で着く、東京からバンコクへのフライトを我々は合計13時間かけて移動することになった。
けれども、我々のような時間のある大学生にとってこの選択は悪くなかったと思う。
航空券は2万円程度にまで落とすことができたのは大きいし、さらにクアラルンプールからバンコクという超ローカル路線を体験することができたのも非常に良い経験であった。
東京国際空港
東京中西部に住む私にとって、東京の空港はどちらもアクセスしづらい。
それでも、成田空港はあまりにも遠すぎる上、そこまでの電車賃を勘定すれば、成田便だろうが羽田便だろうが総額に大きな差はないので、私は羽田空港を好む。
それにしても国際線空港というのはいつ来てもワクワクさせられる。
何度来ても感じる独特な緊張感と、これから始まる旅への期待感を混ぜ合わせたような、あの不思議な雰囲気が好きだ。
羽田空港は夜中でも活気に溢れている。
いや、夜中こそ羽田空港の本命ではなかろうか。
日本人に人気な観光地の多くが、東京を深夜に出発すれば、早朝に到着するというパターンが多い。
22時頃のホノルル便や深夜の東南アジア便などはまさにその型だ。
我々もその一員としてチェックインを済ませ、制限区域へと向かった。
今回はAirAsiaを利用したのだが、どうやら羽田出発便はオンラインチェックインによる電子航空券が対応していないようであった。
バックパッカー旅ということでせっかく預け荷物なしのフライトではあったのだが、仕方なしにチェックインカウンターに並ぶ。
AirAsiaといえども対応スタッフは日本人。
預け荷物のない私たちは早々とチェックインを済ませることができた。
保安検査を済ませ、制限区域に入場すると、かなり多くの人がいた。
この時間なので多くの免税店は閉まっているが、それぞれの搭乗口には多くの人が待っている。
私たちが乗る予定の搭乗口を探そうと、看板表示を見て驚き。
中央付近の保安検査場を抜けた、奥のさらにまた奥。
なんと一番端の搭乗口であったのである。
保安検査場の目の前に陣取るJALやANAを横目にひたすら歩き続ける。
さすがは日本一の空港だ。歩いて着くまで10分はかかっただろう。
最端にある搭乗口とだけあって、同じ飛行機に乗るメンバーがすぐにわかった。
東京発の便ではあるが、日本人は少ないようだ。
服装から察するにマレーシアの人が大半であった印象を受ける。
椅子にかけて待っていると真っ赤なコートに身を包んだ集団がやってきた。
AirAsiaのCAさんだ。
日本航空会社のCAのスタイリッシュな制服とは、反対にとても明るい制服だ。
真っ赤な制服の女性CAに加え、男性CAを複数にいた。
男性の制服は全身黒の縁々に赤の刺し色が入っており、スターウォーズの帝国軍の高官の制服を思わせるような、クールな装いであった。
いざ搭乗すると、エコノミーの機内は満員。
先ほどまではわからなかったが、日本人のCAも2名同乗しているようで、
日本語でのアナウンスもあった。
さてここから8時間弱。
0時の出発であるので、寝て過ごすにはちょうど良いフライトだ。
AirAsiaは機内飲食がオプションの別料金になる。
良いか悪いかは賛否分かれるが、私は優れたシステムだと感じている。
私の性格では、日本の航空会社のようなサービスの丁寧なフライトでは、飲み物や機内食のたびにかえって気を使ってしまうのである。
その点AirAsiaでは、巡回も少ないのでこちらから要求しない限り、基本的に放置してくれるので、寝て過ごすには素晴らしい。
また、機内食を食べる予定であれば、予め5~600円程度払うことで美味しいお弁当を出してくれ、当日でもリクエストできるので困ることはない。
クアラルンプール国際空港
すでに明るくなった外を窓から覗くと、密林の中に拓かれた巨大な滑走路が見えた。
クアラルンプール国際空港に到着だ。
私はここさらにトランジットであったが、時間は十分にあるので、ゆっくりと機内から出た。
日本ではまだ寒い2月末なのに、ここはもう暖かい。南国だ。
マレーシアのマクドナルド
看板やプラカードを持った係員など、トランジットの案内はかなりわかりやすく、スムーズに進むことができた。
クアラルンプール国際空港の制限区域内に入るとその巨大さに驚かされた。
朝は早いので、免税店などはまだ開店準備中であるが、かなりの大きさのモールである。
機内食を付けなかった我々は、フードコートへ向かった。
さて、羽田を出発して一発目の食事。
何を食べようか。
フードコートにはマクドナルドやバーガーキングといった国際チェーンの他、ローカルメニューを提供するお店をあった。
時間もあったのでしばらく様々なお店のメニューを眺めていた。
選ばれたのはなんと、マクドナルド…!!!
せっかくの旅行なのにマクドナルドかと残念がる方も多いでしょう。
しかし、違うんです。
世界には各国オリジナルのご当地メニューがあるんです!
さらマックならではの安心感。衛生的にも味的にも大外しってことはそうそうないでしょう。
さて、これが私の注文はこちら!
なんだこりゃ?!
マックでお米とチキンとブリトー?!
そうなんです。
マレーシアはイスラム教を中心に様々な宗教が折り重なる国。
この背景で、ポークやビーフよりもチキンが選ばれるのです。
味の感想は、食べ手の技術が試される一品でした(笑)
ただ、興味として食べておきたいですよね!
イスラム式トイレ
腹ごしらえを終わらせたところで、便意。
さあここでイスラム教国の洗礼。
私は入念に下調べをするタイプなので、トイレ事情については十分に心づもりができていました。
しかし実物に対面するとそれは衝撃。
(まあこれこそ旅の醍醐味ですよね)
イスラム教国のトイレでは、トイレットペーパーは使いません。
では、どうするのか。
備え付けのホース付きの水道で洗い流すのです。
紙は水を拭くために使い、ゴミ箱に捨てます。
日本から持参したトイレットペーパーロールを手に、一歩踏み入れると、芳香の良い匂い。
男性の小便器は日本と変わらないスタイル。
ん?もしかして普通のトイレか??
あくまでここは国際空港、外国人も多いでしょうから
さすがに西洋式のトイレでしょうと思っていたら大間違い。
空の玄関口から、洗礼を与えてくれます。
個室のトイレはしっかりとシャワー式でした。
水浸しの床と便器。
ごめんなさいな、正しく使えませんでした…
結局空気椅子の状態でトイレットペーパーを使って用を足しました。
クアラルンプールに南下した後ほどの記事でも紹介しますが、
クアラルンプール市街のペトロナスタワー周辺などの、特に外国人観光客が多いエリアでは日本のトイレが設置されてます。
ただ、郊外ではほぼ100%イスラム式トイレなので、難しい方はトイレットペーパーを持参してください。
(ただし、トイレに紙を流してはいけません。)
バンコク・ドンムアン空港到着
さて、そんなこんなでクアラルンプール空港で時間を潰していると、バンコク便の出発まで程よい時間に。
現在の出発ロビーから搭乗口エリアへ向かいます。
クアラルンプール国際空港の搭乗口エリアは、出発ロビーを中心に左右にそれぞれ伸びています。
自分の行き先と便名を掲示板で探して、表示されたエリアへ歩いていきましょう。
搭乗口エリアに入る前、もう一度簡単な手荷物検査を受けます。
X線ゲートをくぐるものです。
ここで問題になったのが、ミネラルウォーターのボトル。
経由便乗り換えのための、制限区域内にいるから大丈夫だと水を購入したのですが、没収されてしまいました。
液体を入れた状態だとここでも没収されてしまうようです。
しかし、正しいのか否かはわかりませんが、リュックの中に入れた状態の人はパスしている模様。
あからさまに手に持って入場すると没収されてしまう雰囲気ではありました。
(正しいのかどうかはわかりません。中に冷水機もあるので、空にして持っていくのがベターでしょう。)
そんなこんなでバンコク行きの飛行機は定刻通りの出発。
2シート×2シートの比較的小さめの飛行機で、もちろん乗客に日本人は我々以外にいませんでした。
1時間ほどのフライトですが、ここで昼食をオプションの機内食でいただきました。
これは日本で予めオンラインで予約していたものです。
こちらがその写真。
んー!美味しい!
朝にマクドナルドも食べましたが、ちょうど良いサイズと、食欲をそそるスパイスの香りでペロリと完食しました。
機内食ってどうしても美味しくないイメージがあったのですが、JALやANAのエコノミーの機内食よりも断然美味しいかもと感じました。
さあ、お昼ご飯を食べると飛行機は早々にバンコクドンムアン空港に到着。
お昼過ぎということもあってか、入国審査上はかなりの行列。
日本のパスポートだと別のレーンに進める国も多くありますが、タイでの入国はそうではありません。
空港を出る予定は余裕を持って設定しておくことが良いでしょう。
バンコク到着
さて、バンコクに入国した後、一番に行うべきがsimの開通です。
交通手段を調べるにも何をするにも、スマホとネットが不可欠です。
Sim・ネット回線について
今回はマレー半島を約2週間で縦断する旅行ということもあって、以下のsimを選びました!
事前に日本でAmazonから購入していました。
このsimは非常におすすめできるものでした!
Amazonで注文したこのsimでは、simカバーを外すピンや、入れ替えたsimを保存しておけるスリーブも付いているので安心です。
回線も全く問題なく使うことができました。
1カ国だけの旅行でも使えますし、今回のように国を跨ぐ旅行でも、国境をこえてしばらく経つと自動的にベストな回線に繋げてくれるので、ストレスフリーに旅行できます。
配車サービス Grab
インターネット回線を確保した後、市街へ向かいました。
電車やバス,タクシーなど様々な手段がありますが、
断然おすすめがGrabという配車アプリです。
東南アジアで展開している配車サービスで、料金も非常に安く、予め値段がわかるのでぼったくられることなどもありません。また、ドライバーも登録制になっているので、安心して利用できます。
東南アジアの旅行では、バンバン使っていきましょう!
たーだぁー、
Grabを使うから絶対大丈夫と思っていると危険です。
空港を出た後に携帯でGrabを操作していると、人が寄ってきます。
Grabの使い方に迷っていると、代わりに呼んであげようかなどと親切そうに語りかけてくれますが、絶対に無視してください!
自分もホーチミンシティで危うく騙されそうになりました。
初めてGrabを使う時は少々迷うこともあるかと思いますが、直感的でわかりやすい操作なので、すぐに使いこなすことができるようになります。
また、配車のマッチングと乗車スポットのマッチングまで数分の時間がありますので、空港の自動ドアの内側で操作しても十分に時間のゆとりがあるでしょう。
さて、いよいよ旅の始まり。(#2へ続く。)
語りだすと長くなってしまいました。
今回の記事はここまで。
次回はバンコク・アユタヤ観光編です。
それでは、
See ya!!