偽装請負クソ会社を辞めた話
おはようございます。
まさです。
私事ではございますが、つい先日勤めていた会社を退職いたしました。
転職活動は済んでおり、もう既に転職先へ通勤してます。
と、言うのは少し嘘です。
「退職」はしてないんです。
広義的にはあってるかもしれませんが。
業務委託契約をしていた会社との契約を解消した、が正しいです。
「まさ」という個人として会社と契約してお仕事していたのが終わったってことです。
契約している会社に所属していたとか雇用されていたということではないんです。
なんでこんな回りくどい書き方をしているかというと、「僕は正社員として入社したと思っていた」からです。
「は?」とお思いの方。
つまるところそういうことなんです。
そんな契約になっていることなんて知らなかったんですね。
今回は「黙って業務委託契約にされてどんだけ被害被るか」をお話します。
もちろん会社名や実名の公表は避けます。
僕が不利になるだけですし。
では説明します。
まず「業務委託契約」ってなんぞやというところですね。
知っている方は読み飛ばしてください。
先程ちらっとお伝えしましたが、正社員やアルバイトなどのように会社に所属するのではなく「あくまで個人事業主」として会社と契約する形式のことです。
カタカナでいうと「フリーランス」。
とある会社があるとしましょう。
そこに採用されればその会社の社員としてお仕事をすることになります。
業務委託はその会社の社員としてお仕事するわけではなく、外部の人間として「業務」を「委託」されるわけです。
身近な例をあげるとWebメディアのライターやイラストレーターなど、外部の方が寄稿や提供していることがありますよね。
ようはそれです。
そしてその場合、基本的に給料は「成果報酬」となります。
社員のように時給や月給が決まっているわけではなく「ここまでやったらこんだけ払うね」っていうものになります。
「歩合制」って言葉のほうが身近ですかね。ちょっと違いますけど。
そして業務委託には有給休暇も育休・産休といった類のものもありません。雇用された「労働者」じゃないので。
無論、退職金もありません。
さて本題です。
僕は前職を適応障害を患って退職し、少しの休養期間の後に株式会社Aに採用されました。
これで晴れてやっとお賃金貰えるぞと働き始めたのも束の間、なんかおかしいんです。
「めちゃくちゃ色んなところに行かされてんな……」
そう。面接や契約の時以来、株式会社Aに訪れないまま数ヶ月経過し、なんなら違う会社に行かされて働かされていたのです。
つまり「株式会社Aから別の会社に派遣されてた」ってことです。
しかもそんな単純な話でもなく、「別の会社に派遣され、さらにその先に出向させられてた」んです。
分かりやすく言うと以下の通り。
A社「B社に行ってね」
B社「C社に行ってね」
C社「D社に行ってね」
※出向先によってはもう少し長い
つまりは人の又貸しです。
これの何が大変かって、この派遣先が増えるほど「目の前で話してる人は、俺がどの会社から来てることになってるんだろう」って悩むことですね。
なので上の例だとD社に対しては「C社から来ましたまさです」って名乗るわけですね。
だっる。
お察しの通り、めちゃくちゃマージン取られてます。
俺の元にお金が来るころには薄給となっています。
直雇用で全部よこしてほしい。
「この会社……なんか変!(察しが悪い○穴)」と思いながら働き続け、大体数ヶ月。
さらにある異変に気づきます。
「そういえば社保の保険証ないな」
いつまでも届かない保険証。
そのために送られ続ける「国保の金払え」というコール。
※毎回「社保になったんで保険証来たら手続きします」で耐えてた。
ちなみに面接の時に「国保と社保どっちがいい?」って話があり、「社保がいい(当たり前)」と言った記憶もあります。
今思うとこの会話なんなんだよ……。
これはさすがにおかしいと思い代表に確認すると……
「え?まさくん社保じゃないよ?」
……は???
いやいやいやいやいや。
俺言ったやん。
ぶっちゃけこの時点で辞めたさMAXでした。
信用出来ないし。
でもなかなか次の職場も決まらないし勝手に契約期間決められてるしで辞められずにいました。
ガチだるい。
そして数か月後、代表から謎のPDFファイルが送られてきます。
開いてみると「支払通知書」と書かれた書類でした。
中身を確認すると「業務委託費」と書かれ月給分の値段が書かれています。
つまるところお給料の通知が来たのですが、普通なら「源泉徴収票」が届くはずじゃ……。
はい。ここでようやく自分の置かれている状況がハッキリします。
正社員でも契約社員でも派遣社員でもパートでもアルバイトでもない、「業務委託」という形で契約を結ばれていたのでした。
ちなみに求人にはちゃんと「正社員募集」で載っています。
普通に詐欺ではないですかね。
さらに調べていくと「偽装請負」に該当するのではないかと思う節もあるのですが、僕も専門家ではないので割愛します。各々調べてみてください。
んで、ようやく退職(契約解除)を決心して人事に相談。
確実に辞めるために「実家に帰ります〜」という口実(嘘)で切り出しました。
すると「案件取り持ってるのは代表だから伝えとくね〜。今日か明日には連絡するように言うよ」とのこと。
連絡を待つこと1週間、一切の音沙汰無し。
そこで僕と人事と代表がいるLINEグループで怒りの投稿。
すると下記のようなやりとりになりました。
要約すると「忘れてた」「いつまで残れる?」の2つです。
やめてぇっつってんだろうが!!!!!
ここで追加情報です。
会社との取り決めで「辞めるなら2ヶ月までに言ってね」ってのがあるんです。
なので僕は「早くて6月、遅くとも7月だよなぁ」と思ってました。
しかしこの代表、ギリギリまで働かせようとしてますね。
クソが。
それからは「何も報告がない」→「急かす」のいたちごっこが続き、ようやく辞める日が決まったのが5月末日。
7月末日までの契約になりました。
一応ずっと転職の準備はしてましたが退職のタイミングが分かんなかったので本腰を入れることは出来てませんでした。
そのため2ヶ月で次の職場を探さなければいけません。
マジで大変でした。
先述の通り有休も無いのでね、有給消化なんてものもないですよ。
そんなこんなでクソ会社を辞めることが出来たのでした。
辞める前にさすがにご挨拶くらいと、それぞれA社(所属している会社)、B社(出向先)、C社(実際の現場)へメールをしました。
C社は僕が送る前にメールが届き、内容としては「めっちゃ助かった。よく出来る人だったからもっと仕事したかった(要約)」旨いただきめちゃくちゃ嬉しかったです。
現場ではかなり良くしてもらったのでね……。
B社へメールを送ると「現場からもいい評判きいてました。ありがとうございました(要約)」というビジネスメール寄りな返答をいただきました。
まあ普通こうだよなって感じのやつです。
そしてA社ですが……
「B社とのコネクション作ってくれてありがと」という内容でした。
マジで辞めてよかった。
改めて何がクソだったかをまとめると……
望んでもないのに業務委託にされていたこと
有給も退職金もなかったこと
辞める連絡でかなり滞りがあったこと
てか代表がクソだったこと
みなさんも労働契約関係は気を付けてくださいね……。
求人や面接時と言っていることが違うとか、これはなんだって思ったら調べるなり相談するなりしましょう。
この手の求人ってかなり多いんで。
ほかに書くことがあれば追記します。
今日はここまで。
それでは。
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