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もうすでに知られていると思うが川谷絵音という男を紹介させろ

おはようございます。
まさです。

最近川谷強火オタクの方のnoteを読みました。
それに感化されました。
「負けてられるわけなくね?」と。

すみません冗談です勘弁してください......。

つまりはリスペクトnoteです。
10年近く川谷絵音を追い続けた人間のクソデカ感情noteですが読んでいってください。

※ゲスの極み乙女(旧:ゲスの極み乙女。)の改名による表記ブレについてはその場のテンションで判断しております。

目次


①出会い。ゲスやばすぎ。

まだ中学生くらいの頃です。
当時はRADWIMPSやBUMP OF CHICKENなど、所謂「邦ロック」にお熱でした。
それまではアニソンとかボカロとか、それこそニコニコ全盛期だったのでその恩恵を享受していました。

ある日、姉がとある曲を流しました。
これです。

『ゲスの極み乙女。』の「キラーボール」です。

初見で聴いた時の衝撃は忘れられません。
全体を通して「おしゃれな曲だなぁ~」ってぼんやり聴いていたのですが、間奏で始まるピアノソロ(幻想即興曲)でまさ少年の心はぐっと掴まれました。

「なんかわからんがめちゃくちゃクラシックな曲始まった......なんで?

当時聴いていた音楽に比べればてもあまりに異質です。
ピアノソロが終われば何事もなかったかのようにBメロからラスサビに移ってるんですもん。
「なんじゃこりゃ」ってなりますとも。

それから「ゲスの極み乙女。」というバンドに引き込まれて、当時の曲を洗いざらいすべて聴き漁りました。
中古でミニアルバムを買ってウォークマンに音源を流し込んでました(唐突な老人会)。
ちなみに僕は姉のお下がりでUSB型のウォークマンを使っていました。
ラジオも聞けるので平日22時にはスクールオブロックを聞いて......(唐突な老人会セカンド)。

学校でも「ゲスの極み乙女。ってバンドがやべぇぞ」と布教しまくりました。
うちの学校では「サカナの心」が人気でしたね。
僕は「song3」と「ユレルカレル」が大大大大好きでした。今も好きです。
「ノーマルアタマ」のサビの振り付けとか、踊れるようにしませんでしたか?

そしてずっぽり沼にはまっていき、そのうち『川谷絵音』という人間に惹かれていったのです。

②サブスクの恩恵。あざます。

中学生当時から「川谷が別バンドもしているらしい」ということは知っていました。
いや、本当はゲスがサブなので逆なんですけど。

そのバンドが『indigo la End』です。

余談なんですが、中学生の時は「違うバンドの掛け持ちって可能なの?てかいいの?合法?」くらい思っていました。
バンドマンって思ったより暇なのかなぁ......とか無礼なこと思ってましたね。
これに関しては川谷が化け物なだけだったって話でしたけど。

話は戻しまして。
結果から言うと、中学生当時『indigo la End』にそこまで魅力を感じていませんでした。
色物バンドにお熱だったのは僕が若かったからですね。
ちなみに同じような理由で『挫・人間』とか『Emily likes tennis』とか聞いてました。
『キュウソネコカミ』あたりも同様の理由で聴いてましたね。

それでも川谷絵音の音楽は好きだったので、「名もなきハッピーエンド」や「瞳に映らない」など有名どころは聴いていました。
今じゃ本当に考えられませんが「渚にて」とか「sweet spider」とか聴いてなかったんですよね。
でも「夏夜のマジック」はリリース当時から聴いてました!!!!(細やかな古参アピール)

それに当時学生の自分にはいろんなバンドのCDを(たとえ中古であっても)揃えられるだけの財力がありませんでした。
先に申し上げた通り邦ロックにハマっていたので『BUMP OF CHICKEN』や『flumpool』あたりもはまっていたので
「インディゴまで追う余裕がねぇ!!!」
って状態でした。

しかしそんな僕に転機が訪れます。

ちょうど「達磨林檎」がリリースしたくらいの時期にとある広告が流れてきました。
それは「AppleMusic」です。

今ではみんな当たり前のように使っていますが当時ではとても画期的でした。
だってレコチョクとかリスモが最前線(?)の時代ですよ?(唐突な老人会サード)

ご存じの通り、毎月定額払うことでライブラリ内の曲が聴き放題というサービスです。
しかも月額1000円未満(当時の正確な値段は覚えてません)。
当時フルアルバムが2000~3000円以上なことを考えるとこれは破格です(ちなみに当時音質とか気にしてなかったのでガチでやべぇと思ってました)。

「入るしかねぇ!!!!」

バイト代から毎月1000円分のiTunesカードを買って課金することでAppleMusicへ加入しました。
ここから僕の音楽の幅は広がりまくります。
そして、川谷絵音の沼へズッポリとハマるベースが整ってしまったということです。

③インディゴもやばくね?

もちろん「達磨林檎」は聴いてました。
確かあのアルバムってタイアップが無いんですよね。
個人的にアルバム単位の完成度が一番高い曲だよなぁって思ってます。
動と静のバランスが心地よくて、「シアワセ林檎」を流すと最後まで聴きたくなっちゃいます。

一番の好きポイントは「いけないダンスダンスダンス」から「勝手な青春劇」へ移る瞬間です。
何言ってるかわかんない人は今すぐ聴きに行ってください。
絶対に「いけないダンスダンスダンス」を最初から聴いてください。
そしてそのまま「勝手な青春劇」に流れてください。
トベます。

そしてその数か月後に『indigo la End』の「Crying End Roll」がリリースされました。
初めてリアルタイムでリリースを迎えるアルバムなのでかなりテンションが上がりました。
サブスクだとその瞬間に聴けるのがたまんないですね。

そしてこのアルバムも流して聴いてみたわけです。

「なんだこの透明度は!!!!!」

当時の感想はマジでこんな感じです。
「見せかけのラブソング」や「ココロネ(Remix by Qrion)」、「エーテル」の印象が強いせいか、全体的に音の圧はあるのに透明なアクリルの壁があるような雰囲気が漂っていて......ね?(伝われ)

あとドラムが佐藤栄太郎に変わってから二枚目のアルバムなこともあって、扱いに容赦がなくなってましたね。
「プレイバック」のアウトロ聴きました?
インテンポなのにテンポが揺れてるように聴こえるんですよ。
何考えてるんですかね、川谷は。
しかもなんでそれを可能にしちゃうんですかね、栄太郎は。

当時はまだ『indigo la End』の良さがわからないと思っていましたが、このアルバムのおかげで「こっちもええやん......(何様)」となりました。
ちなみにこのアルバムで一番好きなのは「エーテル」です。

ゲスの極み乙女が某騒動で活動休止した際、ベースの休日課長を中心に組まれたバンドである『DADARAY』が活動を開始していました。
親の顔よりよく見たバンドメンバーにREISという歌姫を迎え、川谷が作詞作曲をするとんでもないバンドです。
デビュー曲の「イキツクシ」は当時じゃまだ良さがわからず、「美しい仕打ち」で「ええやんけ(何様セカンド)」となりました。
『DADARAY』のお気に入りは「ギャル」と「場末」です。

で、だ。
川谷は次々と色んなことをし始めたわけですよ。
代わる代わるゲストシンガーを迎えてリリースする「美的計画」。
ライバルポジションの「人選のセンス」
サガミオリジナルの企画で組まれた「originals」。
ボカロ名義の「学生気分」
番組企画で始まった「ジェニーハイ」
インストバンドの「Ichikoro」
お笑い芸人にフロントを任せた「礼賛」

こいつ化け物とかのレベルじゃないわ。

各バンドの活動内容や量は置いといて、なぜそんなに活動の場を乱立させるのだ川谷よ。

しかし、サブスクに加入した僕は無敵でした。
配信されれば片っ端から聴きました。
もちろん『スピッツ』のコンピレーションで参加した「愛のことば」も。

提供曲ももちろん範囲内です。
『めいちゃん』の「ズルい幻」とかFM802企画の「春は溶けて(のちにインディゴでセルフカバーされる)」とか。
じゃあ次は好きな曲を片っ端からご紹介しましょうか。

④布教します

ここからはただただ好きな曲を好きなだけ紹介するターンです。
有名度合いとか分からないので個人的に好きな曲にします。

もう切ないとは言わせない(ゲスの極み乙女)

これ嫌いな人おるのかって。
いない。絶対に。断言できる。

ほかの曲と純度が段違いで、ありえないくらい綺麗な曲です。
これは米津玄師が「綺麗な曲書きなよ(意訳)」から生まれた曲です。まじで足向けて寝れませんありがとうございます神様。

個人的に好きなのは2サビ後の間奏です。
ピアノソロが始まったかと思えばベースに乗っかるようにみんなが少しずつ同じメロディを奏で始めるんです。
『私以外私じゃないの』のアウトロっぽくていいなぁって。
あとMV版の語りがいい味出してますよね。

過去の楽曲をマッシュアップした『「丸」Best track』ではオーラスにフルコーラスで挿入されるほど、バンドとしても大事にしてくれているのが分かって1ファンとして嬉しいです。

ルミリー(ゲスの極み乙女)

つべにライブ音源しかないんだ。
サブスクにはあるのでちゃんと聴きたい方はそちらへ。
『私以外私じゃないの』のB面曲です。
アルバムには入ってないので少し知名度は低いですかね。

かなり昔にTwitterでゲスの極み乙女公式がアンケート機能を使ってB面人気投票をしたとき、こいつはぶっちぎりすぎると判断されたのか選択肢から省かれた曲です。

マジで綺麗すぎる。
すべてのバランスが最高。
何も言うことはない、聴いてください。

momoe(ゲスの極み乙女)

初期も初期の楽曲です。

僕が求めているゲスの極み乙女ってこういう感じなんですよね。
4人の音楽センスで完成されているシンプルな曲というか。

もちろん実験的で挑戦的な曲もそれはそれでゲスの極み乙女らしいと思うんですが、例えば『ハツミ』や『ユレルカレル』、最新曲だと『Funky Night』や『シアラ』みたいな、肩の力を抜いて聴けるような曲にこそゲスの極み乙女の強さが出ているよなって思うんです。

技術に対しての安心感なんですかね。
『発生中』や『オンナは変わる』みたいな曲を聴いているからこそシンプルな曲を聴いた時の信頼が担保されているような気がしてきました。

sweet spider(indigo la End)

さっき少し話題に出しましたね。
この曲に出会うまでに数年要しました。
というのも実は「PULSATE」がリリースされてから「夜に魔法をかけられて」をちゃんと聴いたんです。

僕がインディゴを聴き始めた頃って「思い出が溢れたら」「藍色ミュージック」あたりからで、比較的アップテンポな曲が多い時期のインディゴなんです。
だからそれより前のちょっと落ち着いたインディゴがどうしても耳に馴染まなくて聴けずにいたんです。

ただ「PULSATE」がリリースされると、インディゴへの印象がガラッと変わりました。
「このバンド、結構繊細なことしてるんだ」って。

それからインディゴの曲を聴きなおす日々が始まり、ようやくこの曲出会いました。
というかこの曲が収録されてる「夜に魔法をかけられて」って名盤すぎますよね。激しい曲が少なくて間延びしているともよく聞きますけど、この時から彼の核となる部分は今までぶれずにきていると思っています。

イントロのギターだけ無限に聴いてトランス状態になりたい。

ハルの言う通り(indigo la End)

この記事を書くにあたってざーっと聴きなおしたんですけど、やっぱりこの曲すげぇわって思いました。

この頃のインディゴってよく「本人が叩いてみた(弾いてみた)」っていうシリーズの動画を公開していたんですけど、この曲の演奏叩いてみた動画を見たときにたまげました。

「夜明けの街であなたにサヨナラを」や「悲しくなる前に」、「鐘泣く命」みたいは派手さはない(と勝手に思っている)んですが、よく見るとずっと手が動いてるんですよね。

これ見るまであまり意識してなかったんですが、ちゃんと全部の楽器の音を拾って聴いているとみんなとんでもないことしてるんですよね。
初見時なんて「ボーカルの音たけぇ」くらいしか思ってませんし。
改めてこのバンドの強さが理解できて嬉しかった思い出があります。

確かこの頃からドラムの音を前に出すミックスをやめたっていっていたような気がするんで、それもあってこの曲の良さに気づくまでに時間がかかってしまいましたね。

......なんかインディゴの曲っていつもそうですね。
「名前は片想い」とか、あんなヒットすると思いませんでしたし。
ぶっちゃけMVなかったら伸びてなかった気もするんでMVありきですけど。

カンナ(indigo la End)

イントロの二人のギターが大好物だって何回言えば分かるんですか。
同じ理由で「インディゴラブストーリー」も好きです。

絶妙な歌詞のバランスがいいですよね。
最近の川谷は簡単にメンヘラを刺してくるので強いですよね。
「華にブルー」とか報われなさすぎて最高ですよね。

これもあんまいうことないです。
聴いてください。

美しい仕打ち(DADARAY)

本文中で一度紹介したんですがここでも紹介させてください。
この曲は本当にどえっちです。
太字にするほどです。

終始タイトなドラム、煌びやかなエレピ、安心感しかないベース、サビに色気しかないギター......。

なんだこれ。本当にデビュー2曲目???

特にサビのギターがエロい。
せぐりあがる感じがたまんねぇ。

そこにREIS様の甘美な歌声が乗ったらもうね。
分かるね?
そうだよ、聴きに行くんだよ。

singing i love you baby(DADARAY)

はい、勝利演出。
REISとえつこのガッツリデュエット曲は優勝です。

終始静かで基本的には打ち込みの音になるんですが、その分お2人の歌唱力が存分に発揮されたとんでもねぇ曲です。

えつこさんの低音がかっこええんじゃ。
サビのファルセットも大好き。

多分ここまでお気づきの方もいると思いますが、僕は感覚で音楽を聴いているのであんま詳し」こと話せないんすよね。

「とりあえずオススメだから聴いてね」
としか言えません。
語彙を失った悲しき獣です。

ピーナッツバターシークレット(美的計画)
PEAK TIME(礼賛)

一緒に紹介させてください。
CLR名義最初の曲と最新ヒットです。

大変失礼ながら歌っているところしか見たことがないので普段何されている方なのか存じ上げないんですよね。
芸人ということと結構下品であることは知ってます。

とにかく声が好き。
ハスキーだけどしっかり聞き取れる筋の入った声がいいですね。
『iri』や『eill』を聴いているような気がしてきます。

そこを表現するための音をちゃんと出力している感じ...…?
楽器の一部のような気さえしますよね、あの声。

あとこれも申し訳ないんですが、歌詞の流れや曲調を楽しんで聴いているのでリリックの内容までしっかり見てないんですよね。
本当に申し訳ない。

でもそれくらい音楽としての完成度が高くて、初見で聴いた時はこの人が芸人さんだとか知らなかったのでびびりました。
アーティストやん、マジで。

その人のバックに川谷をつけるってどんな豪華さなん?なぁ。
『礼賛』の音楽についてはあまり口出ししてないって言ってるからCLRさんのセンスなんだろうなぁ。
まじでお見逸れしました。

夏嵐(ジェニーハイ)

悩んだ。
ジェニーハイはどれを紹介しようって。
「シャミナミ」も「東京は雨」も「ダイエッター典子」も「超最悪」も...…捨てがたかった。

でもすまん。これは強すぎる。
この清涼感、とんでもないって。

川谷産の夏の曲と言えば「無垢な季節(ゲスの極み乙女)」や「夏夜のマジック(indigo la End)」がありますが、「夏嵐」はすごい。

聴いただけで喉をアクエリアスが通っていく。

入ってないのにプールから上がった気がする。

室内なのに入道雲が見えて、帰ったら夏休みの宿題が待ってる気がする。

大滝詠一と井上陽水がこのあと待ち構えているような気がする。
(「君は天然色」と「少年時代」)

とにかく爽やかな青春の塊。
中嶋イッキュウのストレートな声が映えること映えること。

何が一番すげぇってバックバンドがみんな爽やかさのかけらもないおっさんなのがいいですよね。
「君に胸キュン」みたいな雰囲気を感じます。

「青と夏(ミセス)」のような熱くて暑い夏だぜ!みたいな感じではないんですが、静かに悶々としている様子が歌詞になっているのも川谷の切り取り方って感じがしますね。

てか新垣さんのピアノやっぱやべぇわ。
あの人なんでも弾いちゃうからな。
「不便な可愛げ」の終始不穏なピアノ、好き好き大好き。

秘めない私(ゲスの極み乙女)
ドグマン(ゲスの極み乙女)

またゲスなんだ。すまない。

この頃のゲスって『PARKGOLF』が協力してくれているからか打ち込みの音がスッキリしているんですよね。

この2曲は引き算が上手だなって思ってまとめました。
必要な音だけを置くためにメンバーが演奏しないとか、とんでもねぇな。

「秘めない私」に関してはドラムは完全に打ち込みだけでいこか様がボーカルに回る珍しい曲ですね。
妖艶だ。美麗だ。素晴らしい。

最新アルバムの「ディスコの卵」も肩の力が抜けて綺麗にまとまったアルバムだと思いますが、この2曲あたりからの系譜を感じますね。
「はしゃぎすぎた街の中で僕は一人遠回りをした」も同じような感じですかね。
世間じゃ「ゲスっぽくねぇ」とか言われてるアルバムですが、むしろ高濃度のゲスを摂取できるアルバムだと思ってます。

世間の求める『ゲスの極み乙女』像より、自分たちがやりたい音楽をする場として結成した『ゲスの極み乙女』を優先させているのが僕は大好きです。

ええか、これが信者だ。
でも不倫はあかんぞ。
えのぴょん、しっかりしてね。



もうちょっとだけ書こうと思いましたが、なんかもう7000文字超えてました。
ここまで読んでくれた方はいらっしゃるんでしょうか。
オタクが語るでもなく「聴け」と押し付けてくるnoteになっちゃいましたが、読んでくれてたら嬉しいな。

今日はこの辺で。
それでは。

これも聴いてね。

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