東京拘置所に勾留された時の話
私は上場企業の代表取締役を勤めていた時期もあるのですが、2023年10月12日、金融商品取引法違反の容疑で東京地検特捜部に逮捕されました。同年の9月から、毎週霞ヶ関の検察庁に任意で呼び出され、大阪から通っていました。
逮捕された週も、その前々日から検察庁で検事からの取調べを受けていました。逮捕当日も、あるホテルのロビーに検察事務官が迎えにきて、そのまま車で検察庁に入り、20分ほど検事と雑談していると、検事の机の電話が鳴り、主任検事となにか会話したその後、検事の机の引き出しから逮捕状が出され、その場で逮捕されました。
突然の逮捕であり、私は前科もなくそのような経験もしたことがないので、かなり気が動転した記憶があります。その後、身の回りの物の押収手続きがあり、
弁解録取を取られ、その後、東京拘置所に移送され勾留されることになりました。
霞ヶ関から東京拘置所がある小菅まで車で40分ほどかかったと思いますが、その車中の中で、これからのことを考えるとパニックのようになり、眩暈と過呼吸に襲われ、その時が人生で1番絶望した瞬間でした。
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