東京拘置所に勾留された時の話 7
その後、2023年の9月からは東京に来て欲しい
ということで、週3日ぐらい大阪から通ってました。
本当か分かりませんが、検事曰く、私が上場企業の社長で顔も割れてるため、マスコミ対策ということで新橋の某ホテルに事務官が迎えにきて、
カーテンが閉まった車🚗で移送されていました。
最初はどこに行くのかわからなかったのですが、
行き先は、九段下ではなく霞ヶ関の検察庁でした。
そこから、また1日8時間ぐらい、今度はまた別の特捜検事の取調べがはじまり、10月12日に突然の逮捕となりました。いつも、じゃあ来週は○日から○日に来てくださいというのですが、その時は最終日に行くまで何もいわれなかったので、もしかしたらというのは感じていましたが…
逮捕容疑は、有価証券報告書の虚偽記載、いわゆる粉飾決算です。もう判決でて、時間は限らてるので控訴もしなかったので、二度と過ちは犯しませんが、商品も通常より高く売って出荷して、お金もちゃんと入ってきてるので、循環取引ではなく、その時点では会社に損害与えることもなく、
筆頭株主やミスチル所属事務所の代表の意向による、株価向上のための決算対策でした。
逮捕される1年前からずっと同じ話をしてて、それを粉飾というなら仕方ないですと言ってましたが、勾留されてからもずっとこの件の掘り下げです。
供述調書をとるのが検事の仕事なんでしょうけど、弁護士からは認めない部分は絶対訂正するようにということだったので、検事が読み上げて、それを事務官がワープロみたいなもので入力して、読み上げの内容がおかしかったらその場で訂正、出力して納得いかなかったら、再度訂正でめっちゃ疲れます。10時間以上やってたら、もうそれでいいです、ってなっちゃうこともありました…
別件逮捕になるので、子会社の件についての取調べはあまりなかったですが、弁護士からもしかしたら、偽計での再逮捕も検察は狙ってるかもしれないといわれてました。ただ、私は子会社が事業を何もしないとか、子会社化する時点では株主サイドから聞いてなかったので、そこだけはずっと主張してました。
そうして、勾留期限の20日目を迎えた朝、その日は朝食後、お風呂に入ったあとすぐ検事に呼ばれました。ドキドキしてましたが、私の再逮捕はないということでした。後から聞いたら、前日に弁護士の方にも検察から連絡が入ってたようです。でも、株主は再逮捕されてましたね。
その日は、午前中で取調べも終わり、勾留中ですが、気分も少し晴れ、午後はずっと本を読んでましたが、あれ、ここからいつ出れるんやろと思うようになりました。
あ、そうそう、再逮捕もあるかもっていわれてて、また20日勾留が伸びる危惧もあったので、
何日か前に髪も切ってもらいました。
今回切らなかったら、次は2ヶ月後といわれたので…
理容美容免許を持ってる受刑者の人が担当してくれるのですが、ハサミを使えないのでバリカンみたいなのでカットしながら、バキュームみたいなので吸い取るような感じで。
ただ、髪も洗えないし、鏡もないので、
切った髪がちくちくしてめっちゃかゆくて、
早くお風呂行きたい日々でした。