作業療法士に必要なスキル 病院編!
作業療法士といえばリハビリですが、リハビリにも種類やジャンルがあり、向き不向きは人それぞれです。
正直言うと、そのジャンルに向いてない人はとても苦労します。
『パソコン苦手なのに、SEやってる』みたいな感じでかなり苦痛です。
でも、作業療法士に向いてない人ではないんですね。そのジャンルに合わないだけだったりします。
実際、私の勤務先でも、就職2か月で精神的にきつくなりやめてしまった方が、違うジャンルでは長ーく働けている。
なんてことはよくある話です!
だからこそ、作業療法士のジャンルに合ったスキルや働き方を知って、あなたの好きな分野で働けるようにしていきましょう(^^)/
簡単に、自己紹介
皆さん、こんにちは!
改めまして、作業療法士のレオ(@LEO88987397)です!
作業療法士、またの名を 生きがいスペシャリスト として体や心が不自由な方の生活が向上できるように、かれこれ13年以上、切磋琢磨して働いています!
今回は、そんな作業療法士に必要なスキルとはどんなものなのか!?
ということをテーマに話していきたいと思います。
必用なスキルを知ることで、自分に合ったジャンルが見つかり、仕事すること自体が楽しくなると思います!作業療法士ってそんな仕事ですので!
1.作業療法士のジャンル分け
作業療法士と言っても、ひとつではありません。
様々なジャンルで働いている作業療法士がいます。
大きく分けると、病院と地域に分かれます。
【病院】
ほとんどの方は病院でリハビリをしている人のイメージが強いと思います。
病院にもジャンルがあって、身体障害、精神障害などのジャンルがあります。
◆身体障害
骨折や、脳出血による片麻痺(マヒ)、交通事故のケガなど、体が不自由になった方へリハビリをします。漫画「リアル」などでも話題になっていますね。
◆精神障害
うつ病や統合失調症(とうごうしっちょうしょう)、認知症などの、精神的な病気になってしまった方のリハビリを行います。
【地域】
地域とは、病院以外の場所を指します。
◆施設
老人保健施設などの、いわゆる老人ホーム的なものです。
退院を自宅ではない場所を選ぶ際、老人ホームなどの施設を選ぶ方が多いです。
施設は、年を取って動かなくなり、寝たきりになってしまう人も少なくないので、そうならないようにリハビリをしています。
◆デイサービス(デイケア)
自宅に帰った後のサポートとして使用します。家から通ってリハビリする。いわゆる塾的なものですね。外出先の一つとして、カラオケをしたり、仲間が作れたり、お風呂が入れたり、などの交流の場になったりもしています。
◆訪問リハビリ
家に来てリハビリするサービス。家での筋トレ方法、外出の仕方、お風呂の入り方、料理の仕方など、自宅の生活に合わせてサポートします。
以上の病院以外のジャンルを『地域』と呼んでいます。
2.身体者障害でのスキル
〇体の動かし方を考える
作業療法士は、解剖学、生理学、運動学 などの勉強をします。
「うわーー漢字ばかりでなに!?」となるかと思いますが、、簡単にいうと、体を動かすときの、骨や筋肉の動かし方などを勉強するということです。
・筋肉を付けて、動けるようにする。
・体のバランスを整えて、うまく立てるようにする。
・ストレッチを行い、痛みをラクにする。
などを目的にしています。
マヒになったり骨折したときに、「この骨の位置がずれているから、この筋肉が動きにくいんだな」「ここの筋肉を刺激すると、マヒした部分が動きやすくなるな」などの考察をしながら、私たちは治療をしています。
人の体はそれぞれ違います。何も知らずに、変なマッサージをやると、痛みが出てしまったりもします。
なので、その人の体の構造に合わせて、骨や筋肉を伸ばしたり、運動をしてもらうことで、人の体は良くなっていきます。
結構長くやっていると、パッと見て、感覚的にわかったりするんで、すぐに痛みをとれたりもするんですよ!日常生活的にも便利です!(^^)!
〇日常生活の動きを考える
日常生活とは、食事やトイレ、着替え、お風呂といった動きのことです。
マヒになると、手がうまく動かなくなったり、ごはんの食べ方を忘れてしまったりなど、体と頭がそれぞれ動きにくくなります。
そのような方に、ごはんの食べ方や、着替えの仕方の練習をしていきます。
ただ一緒にやるのではなく、「ここまではできて、ここからはこの方法を使うと楽になる、あと一か月で自立できる」などの、方法の提案と、達成までのめどを立てながら進めていきます(*^^*)
トイレやお風呂は、転ぶリスクがとーーっても高いので、かなり慎重に練習をしていきますね。転んでしまって、また骨折したりしたら大変ですからね。
〇環境を整える
今までは、その人の動きメインでしたが、今度は、その人の周りのことを考えるスキルです。
例えば、お風呂を安全に入るために必要な道具や、手すりの位置の提案など、本人にあわせて環境を整えるように支援しています。
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さきほど話した、着替えなんかも、道具などで環境を整えると楽に行えたりします。
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環境を整えるっていうのは、模様替えとか、便利な収納道具とか考えたりするって感じですね(^^)
普段からインテリアやレイアウトを考えたりしていいる人は、得意なジャンルかもしれないですね!
3.精神障害でのスキル
精神科でのスキルは、自分を活かすことです。
いきなり超抽象的!?と思った方もいるかと思いますが(´・_・`)
精神科のリハビリは、音楽を聴いたり、映画を見たり、脳トレ(計算とかぬ塗り絵)をしたり、スポーツ(サッカーや卓球)、手芸(編み物、絵画)をしたりなど、その人の趣味やスキルに合わせて提供していきます。
その人の、自分の良さやできることを支援し、元気になってもらう。一方で、苦手なことを把握しその対処方法を一緒に考える。
自信を取り戻して社会復帰してもらえるようリハビリしていくのが精神科のリハビリの大切な部分です(*^^*)
自分が好きなこと、得意なことをした時って、最高に幸せな気持ちになりますよね!?それって、当たり前のようですが、すごーーーーく、体と心を回復させているんです。
その感覚が自分で体験できて、共有できるスキルが精神科には必要です。
だから、自分を活かすことなんですね。自分の得意になことで楽しめる人は人にも教えられますから(*^_^*)
編み物が得意だったら、一緒に作品を作って、一緒に喜びを共有する!これがすごく良い治療になります!
得意なものって、ひとそれぞれです。スポーツが得意な人もいれば、何か作るのが得意な人もいる。
自分が無理に得意にならなくていいんです。
得意なスタッフに任せて、それぞれの個性を活かして患者さんに提供する。
それが精神科リハビリのスキルになるんです(*^_^*)
おわりに
今回のスキルの話はここまでです!
地域編は次の記事でご紹介いたします(^^)/
いろいろと細かいこともスキルとして提案しましたが、一番大事なことは、その人に寄り添って考えていくことです。
仕事のメインは、人と人とのかかわりなので、その人の良い点・悪い点を考えて、寄り添ってかかわっていくことが大事なんです。
会話をしたり、しっかり目標を共有したりなど、雑談力で関係性がよくなっていくんですよ(*^^*)
少しでも参考になったら
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地域編はこちらからどうぞ(^^)/