人との距離は『バインッ!』と縮める
ある日「バブルサッカーしましょう!」と誘われた。
なんか大きなバブルに包まれてサッカーやるやつだったよね。
あぁサッカーは苦手なんだよね。。。
しかし巨大な透明のバブルに包まれて、人に弾かれる感覚を味わいたくなり参加を決めた。
当日、現場でバブルを着用すると、これがまた想像以上にムンムンする。
圧迫感、息苦しさ
これで走れるのか?私。。。
バブル着用1秒後には、あぁ嫌だ早く脱ぎたいという気持ちになってくる
ところが試合開始すると、そんなことは忘れてボールを追いかけていた。
走り出すと目の前に相手チームのバブルが突然迫ってきてぶつかり、ボイーンと弾かれ予想外のどこかへ転がされる自分。
もはや誰とじゃれ合っているのかすらわからないが、ままならなくて妙に楽しい。
普段の「じゃれ合い」なら、肩をポンと叩くくらいで済む。
しかし、バブルでじゃれ合うと、ポンどころか「バインッ!」と弾き飛ばされる。これがまたクセになる。転がり回り、押し合い、ぶつかり合い、気づけばチームメイトとケラケラ笑っていた。
試合が終わる頃には、なんだか普段より仲良くなれた気がする。「ただの知り合い」だった人が、なぜか小学生の頃からの友人のような感覚だ。これは友情が深まったのか、はたまた体力が削られて現実が歪んでいるだけなのか。ともかく、謎の満足感がある。
帰り道、心地よい疲労感の中で
「すごく楽しかった。またやりたい
今度は誰を誘ってやろうか」
ふふふ。と楽しい気持ちになった