AMaNeceR
ここ数ヶ月
今までの人生で
1番と言っていいほどの
ドン底を味わってきた。
けど、
ここ数日で少し報われた
いや、
かなり報われた。
もう会えないのかなと思ってたヒトと
ここ1週間で2回も会えた。
久々の再会の時
言葉なんか要らなかった
ハグした瞬間
今までの味わったことのない感情とともに
涙が溢れそうになった
会えなかった時間で
結局ぼくは彼に対して
何もできなかったかもしれない
それでも
『ごめんな』
と謝ってくれる。
それに対して、ぼくは精一杯の
『おかえりなさい』
しか言えなかった。
実際には何か会話したのかもしれないが
ある意味、夢を見てるようで
何も覚えてない
その後は今までと変わりなく
酒を酌み交わし
空白の数ヶ月の出来事を語り合い
1回目の再会は終わった。
それから数日して
これからまた数年会えなくなる彼と
彼を支えてくれる"仲間"と会って
送別会をした。
彼の"仲間"とは初対面だったが
最後に
僕とその"仲間"を繋げてくれた。
最後の最後まで
面倒を見てくれた。
また会えない距離になるけど
ぼくとその"仲間"で
彼を支えていくのが
僕の役割だと思う。
送別会後に
2人だけで1時間弱呑んだ
このグラスを呑んだら
またしばらく会えなくなると思うと
なかなかに進まない
大好きな酒も喉を通らない
何度この時間が終わらなければいいのに
と思ったか。
グラスが空になり
2人で店を出て
語り合いながら
『ほんとごめんな』
『どこで俺の人生狂ったのかな』
って何気なく呟いた彼。
でも、
何一つ彼の人生は狂ってない。
だって、色んなことがあったけど
彼の周りには沢山の"仲間"が待ってくれている
多分何年経っても
待ってくれている。
本当に彼はずるいほどカッコいい
多分みんなその人柄に惹かれるんだなと思った。
彼の姿を見て教えてもらった。
別れ際、
ベンチでタバコに
火をつけ
言葉のない会話を交わす。
多分、言葉なんかなくてもお互いに
伝わるものはある。
そうしてるうちに
タクシーが来た。
『最後に会えたのがお前で本当によかった。』
と言い、ハグと握手を交わして
タクシーに乗って行った。
最後まで手を振り続けた。
きっと彼がこれを見るのは
数年後だろう。
それまで僕は彼の"仲間"と待ち続ける。
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