車椅子で入れる銭湯のほっこり話♨️
エコキュートがご機嫌悪く、ぬるいお湯しか出ず沸上げ機能も稼働したり、止まったり…エラー表示が出たり、出なかったり…
2024年2月、平年より気温が高いとは言え、ぬるいお湯で髪を洗うと、ブルっと身震いする寒さ。
そして、気のせいでしょうか…ぬるいお湯で洗うと髪の毛がパサパサになる気がします😑
修理をお願いしたところ、寿命も近いので買替えを勧められました。
能登半島沖地震の揺れで給湯器が不調、壊れたなど修理の依頼も多いそうです。
また年数が経っているので寿命なのかも。エコキュートで13年は長寿らしいです(笑)
ならば、付け替える間、近場の銭湯や温泉に行こうとなったのですが…
困ったことが発生!
母が右半身麻痺なので、手すりが無いお風呂や施設の使用が出来ないのです。
「え?じゃ~普段は?介護用のデイサービスとか利用してないの?」
と思われるかもしれませんが、普段は医療リハビリを使用しています。
お風呂や送迎のサービスが無いのです。
さて、母をお風呂に入れるのに困った!
どうしよう?
まず、私がとった行動は
①ケアマネに相談
介護の知識も豊富なプロに尋ねるのが1番かと思い聞いてみたのですが、温泉施設の情報は把握していなかったです。
母の場合は、要介護でリハビリを使用しているため、他のデイサービスを併用するのは不可だそうです。
母は今のリハビリが自分に合ってるので、デイサービスを嫌がります。
でも、体験デイというのもあるんですね!
今後の参考にしておこうと思います。
②市役所に相談
銭湯や温泉施設に、階段や手すりがどの程度あり、障害者でも入れるかは、分かりませんでした。
石川県金沢市では「ふれあい入浴券」を発行しており、60歳以上の市民は160円で銭湯に入れるそうです。
③市内の温泉施設を検索
今やインターネットを使って簡単に調べることができる時代です。
検索キーワードは
・金沢市、銭湯、障害者、車椅子
絞って3件ヒットしました。
クチコミなども検索してみましたが、分からない事が多く、施設に直接電話して確認して調べました。
「家族風呂」がある施設は、車椅子で入浴が可能な箇所もありました。
調べて、探して、やっと見つけたのは、
浅野川温泉 湯楽♨️
なんと入浴券が450円!
平日の2時までなら420円という安さに驚きです。
そして、有難いのが、シャワー車椅子を無料で貸して貰える事。
介添えが必要ですが、どうせ私も母と一緒に入るから、一石二鳥(笑)
いざ!湯楽へ!
券売機で券を購入する昔ながらの(昭和のイメージ)スタイル。
番台で券を出して、
「シャワー車椅子の貸出」
をお願いすると、すぐに持ってきてくれました。
車椅子の操作方法も丁寧に教えてくれました。
シャワー車椅子は、ストッパーが足で踏むタイプ。肘掛も上下して高さ変更が可能です。背もたれも倒す事ができるので、髪を洗うのに便利そうです。
館内は杖を使って歩行し、脱衣場から車椅子に乗換えます。
車椅子で銭湯に入るのは初めての体験!
何だか真っ裸で車椅子を押すのって気恥しい気分。母も私も勝手が分からず、ドキドキしながら、車椅子を押して銭湯の洗い場へ…
まずは、近くに居た方が扉を開けて下さいました。
車椅子を押してると単純にドアに手が届かないんですよね。
扉が開くと、もうもうとした白い湯けむりで、よく見えず、しばらく立ち止まっていると、
「こっちに来まっし!」
風呂の中かから手を振ってくれる人がいます。
濡れた洗い場を転ばないように、恐る恐る車椅子を押しながら歩き進めるも、洗い場の勝手が分からずウロウロしている私に、
「ここ空いとるよ。」
手招きしてくれるおばあちゃん。
初心者丸出しの私と、車椅子の母に何かと気遣いしてくれる人が多く、最初の緊張がすぐにほぐれました。
母が車椅子から降りて、お風呂に浸かろうとした時に、体を支えてくれた方が居て、
「ありがとう。1人で入れますから。」
と遠慮する母に、
「な~ん、気にせんと、ほら!私に掴まって。」
私が体を洗ってる間も、誰かしら母の様子を見たり、話し掛けたりしてくれてて、安心して入浴する事ができました。
女性の番台の方も何度も様子を見に来てくれて、
「使い終わった車椅子は脱衣場に放置で構いませんよ。」
「濡れたままで大丈夫ですか?」
との私の問にも笑顔で、
「濡れたままで大丈夫ですよ。」
女性用のシャワー車椅子は2台ありました。
慣れないシャワー車椅子の操作や気疲れで、私はぐったりでしたが、母の喜ぶ顔を見て、
「あぁ~家の風呂が直っても、たまには、母と銭湯に来るのもいいなぁ」なんて思いました。
銭湯で温もる以上に温かく気持ちもほっこりです。(◍︎´꒳`◍︎)