賑わいの影に寄り合う露草よ(第9回現代語俳句メール句会参加)
空がさまざまな表情を見せるようになりました。雲の顔つきを眺めていると、ひとこと「空」とだけ言った空間に無限の奥行きと広がりがあることを思い知ります。風もそう、空気もそうです。この一語の枠に収まらない自然の豊かさを表現したくて、俳句を細々と続けています。
季節はすっかり秋になりました。センチメンタルな季節、と使い古された表現だけど、そうとしか言いようがありません。せめてセンチメンタルにも幅と奥行きを、願わくば俳句の表現で。
↓コチラの句会に参加↓
Kusabueさん、句会の皆さま、
いつもありがとうございます!
ではまいる
また一葉すべり落ちたか空の丈
◯
去る人も来る人もいた鳳仙花
◯
早稲刈られ空しく風の通り在り
◯
賑わいの影に寄り合う露草よ
◯
芝草のかけら弾けて飛蝗とぶ
ある日曜日、水族館に足を運びました。想像以上に来園者がいて、館内はそこそこ密な状態。水槽の中で回るマイワシの群れがいましたが、イワシと人と果たしてどちらが見世物だったのか……
横顔イケメンのサメ、近づいてみたら正面はけっこうブサイクでした。水族館に行くと普段は意識しないような細かいところまで観察しようとします。リラックスしている時の方が集中力が高く観察眼が冴える、というのは本当だと思います。たぶん詩歌を詠むときにも同じことが言えるでしょう。
心の中に静謐な空間を保っておかないと良い句は詠めません。来月はもう少し冷静に季節を観察して参加したいです。
#俳句 #haiku #詩歌
#現代語俳句 #現代語俳句の会
いいなと思ったら応援しよう!
ご支援頂いたお気持ちの分、作品に昇華したいと思います!