バイバイのあとも佇む百日紅(第8回現代語俳句メール句会参加)
8月の投句会に投稿した俳句です。うだるような暑さが続き、なかば熱中症の一歩手前で踏みとどまりながら生活しています。創作するには集中力が必須ですが、暑さに根こそぎ持っていかれております。なけなしの気力を句に込めて……集中!
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Kusabueさん、句会の皆さま、
いつもありがとうございます!
ではまいる
蓮池よ人々照らす千々の花
◯
過ぎたこと飲みほす宵のジャスミン茶
◯
バイバイのあとも佇む百日紅
◯
椋鳥の一家くらいの日だまりか
◯
空蝉か薄暮に今日が透けてゆく
仕事の帰り道に蝉の抜け殻を見かけ、疲れ切った自分の姿に重なるところがありました。そのころ殻を脱いだ蝉の成虫は空を駆け、精一杯世界に向けて鳴いていたのでしょうか。
蝉はあんなにたくさん鳴いているのに、彼らの一匹一匹を目にする機会はそう多くありません。一匹の空蝉には独特の侘しさがあります。それは大勢の蝉・生の躍動と対比される、孤独と倦怠なのかもしれません。
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