はじめに
何者でもない。何者にもなれない。
そう思うようになったのはいつからだろう。
いつかは「私はこういう人間です!」と胸を張って言えるようになると思っていた。勝手にそうなるもんだと思っていた。
気付いた時には、なんでもない自分は酸素を吸って二酸化炭素を吐き出すだけの、二酸化炭素製造マシーンのような肉の塊になっていた。
こんなはずじゃなかったのに…!
なんて思ったところでどうしようもない。
興味のある事には片っ端から何でも手をつけた。
自分の可能性みたいなものを根拠も無く信じていた。そう。何の根拠も無く。
実際は、ただの多趣味な人でしかなくて。どれもこれも、自分より断然凄い人というのは沢山いて、私は周りと自分を比較しては、自分で自分を諦め、ソレらを手離していった。
こんな私を「飽きっぽい」「忍耐強くない」などと批判する人も多くいる。無論、私自身もそう思う。
凡才であることに意味はあるのか。
きっと私は非凡になりたかったのだ。
でも非凡とはなろうとしてなれるものではない。
そうしてまた自分を諦めた。
諦める事が増えれば増えるほど、自分に対する評価は右肩下がりの急勾配。
ここが底辺だといいな。そんな考えすら湧いてくる。もうこれ以上は見たくない。
底辺のまま死にたくはないなあ。なんてセンチメンタルな自分はふと思うのだった。
そうしてなんとなく、noteを残してみることにした。
ただの気まぐれだ。戯れだ。
だからいつまた投げ出すか私にもわからない。いや、いつか投げ出すんだろうな。
それまでは、気が向いたら自分について綴ってみようと思う。
気まぐれにね。