ラブコメット 6
「あのう、
夢の前売りって
してますか? 」
茂吉君は
与吉つあんとも気づかずに
コスチューム姿の店員さんに尋ねます。
「お客さま、大変申し訳ございません」
「夢はお買いになっていただくものでこざいますから」
「当店では夢はお売りいたしてはおりません」
夢商店の睦月ちゃんがそう言うのだから
それに違いない と
茂吉君は思った。
「なんだかよく分からないが
お店の事情もあることだし…」
茂吉君はぶつくさ言っている。
構わず
睦月ちゃんはお店の中へと
茂吉君を案内した。
茂吉君はそこが鏡だらけなのに
ちょっとばかり驚いた。
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