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ドラマ劔 その5 歌の記号論?
あいみょんの「桜が降る夜は」を聴く。
ひとは、自分の幸福には鈍感だが、その分、他人の不幸には敏感なものだ。
あいみょんは、多分、自分に対する嗅覚が、多くの人よりも優れているのかもしれない。
であるから、人の幸せを願ってやまない、人が傷つき、苦しむことが耐えられない。
あいみょんは、美しい記号論である。
語るものと語られるものがひとつがいの蝶のように、降る桜花のように、気まぐれに、赴くままに、舞い、揺らぐ、都市の夜会を名残り惜しむかのように。
失われる愛の残像、からだごと受けとめ、言葉にするとき、それは、音楽となり、凍りついた悲しみを融かす。そして、冷たい夜の四月は終わる。
からだごと愛し、こころからかな(愛)しむとき、そこに、美しい論理が立ち上る。凛として、しかも、清らかな。
であるからこそ、そこにだけ、歌の真実が現れる。
(以下略)
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