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入院時、これがあると便利@女子バージョン

 先日、救急車で運ばれ急遽入院とあいなった花宮さんだったのですが、救急車で搬送→そのまま入院、だったため自分ではろくな準備も出来ず、なかなかの不便を感じたので、「これがあったら便利だろう@女子バージョン」を列挙してみようと思います。
 女子バージョン、ってとこがミソです。
 暇を潰すためのスマホだのゲーム機だのタブレットだの、そういったもの用の充電用ケーブルだのなんて、今どき旅行に行くときだって持ち歩くんだよ…そうじゃない、入院ってのはそこで数日間~数週間、不自由な生活を強いられるってことなの…。
 そういう目線で書いたので、日用品が主になります。
 ちなみに私は不整脈での入院でした、びっくり、脈が200! そんなことになったら早々に救急車を呼びましょうね。我慢しちゃだめよ…私は5時間という長きに渡ってその状態だったのに、どうするべきか迷ってて、結局最初は夜間救急に行ったのだけど、お医者さんに「命落とすよ…?」と言われましたから。

 では本題。
 まず、入院施設のある総合病院にはたいてい、売店なりコンビニなりがあります。
 が、病院内を自由にうろうろ出来ると思ったら大間違い
 入院病棟以外に行くのは禁止、もしくは看護師さん付添のもと車椅子で移動のみOK、なんてこともあるんです。実際に私がそうでした。レントゲン撮影のために1階まで行くのに、エレベーター移動にもかかわらず、看護師さんが押してくれる車椅子で移動でした。
 そんなわけで、売店はあてになりません。
 当たり前ですが「女性専用病棟」なんてものはありません。大人の場合は同室に異性がいることはまずないですが、隣が男ばっかりの大部屋、なんてのはごく普通にありえます。そして、病室のドアは基本的に面会謝絶や個室以外は開放です、開けっ放し! だから、持ち歩くときに見られたくないものは見えないようにする工夫が必要です。
 また、窓際のベッドならそこそこスペースが取れるけれど、そうでなければ荷物を置けるスペースもとても狭いです。50センチ四方くらいの縦長な棚みたいなもの。基本的にはそこにすべて収めます。私が入院したところは棚の上のほうが着替えやタオルなどを入れておける両開きの扉つきスペース(背伸びしてようやく手が届く高さ)、その下に高さ30センチほどの棚でした。そしてテレビが置いてあり、テレビ前に狭いスペース。その下に引っ張り出すとちょっと物を置けますよ、的なスペースがあり、さらに下は冷蔵庫でした。
 ベッド脇にスペースあるじゃん、と思うでしょうが、そこは、看護婦さんが処置をするときに入るので、基本的には空けとかないといけないんです。でかい荷物は置けません!
 個室でしか入院しないわ、という贅沢な方は多少大きい荷物を持ち込んでも大丈夫でしょう! ただし全額自腹、1日に5000円~10000円ほどかかります。
 そして…、大部屋にはプライベートなんてありません。隣の人の病状はもちろんのこと、向かいの人の家庭事情にまで詳しくなるレベルでプライベートはありません。薄いカーテンなんて視線を遮るだけの気休めです…。

 そんな4人部屋生活を1週間ほど送った私が、「これがあったらきっと便利…」「ネットで入院生活 快適、で調べるとこんなこと書いてるけど、無理ダロ」「いまどき、スマホとか持っていかない人いないだろ…」と思ったので、つらつらと書き連ねようと思います。


入院生活、これがあったら便利だな@女子バージョン


・赤ちゃんのおしりふき

 赤ちゃんのおしりふきは、刺激がなく、水分たっぷり、厚みや大きさもあり、何より大容量でお安い! いいことだらけ。普段から部屋でウェットティッシュがわりに使ってるくらいです。
 100均で売ってるワンタッチで開く蓋をつけて使うと、さらに利便性が上がります。
 で、これが何故入院生活にあると便利かって、毎日シャワーを浴びられるとは限らないからですよ…。点滴だって、何度も同じ場所に針を刺すわけにいきません。私みたいに血管が細い人間は、並の看護師さんでは失敗に次ぐ失敗、最終的には小指と薬指の間に針をぶっ刺されたりするんです。
 洗顔すらままならない。
 そんなときにも、赤ちゃんのおしりふきがあれば安心! 片手でシュッと取り出して、顔だって拭けちゃいます。そのまま首筋あたりまでいけます。

・ボディシート

 夏場は特に欲しいです、ボディシート。すっきりさっぱりするメントール配合のものがオススメです。
 病院は、常に快適温度に設定されています。「快適温度」は、意外と暑いです…じっとり汗をかく感じです。家にいるときは、ぴぴっとエアコンの温度を下げればいいだけですが、当然ながら、病院ではそんなわけにはいきません。一人が「暑い」と訴えても、設定温度は下げてもらえません! むしろ、ご老人の「寒い」という声のほうが反映されます。
 先程も言いましたが、シャワーだって毎日は無理です。よくて、一日おき。ちなみに一週間の入院中、私がシャワーに入れたのはたったの2回。
 夏場は地獄。
 そんな状況では、着替えのときささっと身体を拭いてさっぱりできるボディシートは重宝します。胸の下とか汗をかきやすい場所を拭くと生き返る気持ちです。
 注意したいのは、スプレータイプや香りが強すぎるものは同室の人の迷惑になる、ってこと。なので、すーっとするけど香りはそれほどないよ、っていうものを使うのがマナーです。

・ミニサイズのシャンプー、コンディショナー
 小さめ洗顔料
 ボディソープ

 病院でのシャワー利用時に用意してもらえるのは、リンスインシャンプーとボディソープ「のみ」です。私は搬送即入院だったのでシャンプー・コンディショナーは用意出来ず、一週間の入院で髪がぱっさぱさになりました…。
 もちろん、大きいボトルサイズは必要ありません。そんなに何度もシャワー浴びられないので。よほどロングヘアか長期の入院でない限り、ミニボトルで十分です。アウトバストリートメントも持っていくと安心ですが、香りの強すぎるものは同室の人に配慮して、やめましょう
 洗顔料はもらえません! 持っていきましょう。一回使い切りのパウダータイプの洗顔料などがオススメです。
 ボディソープもこだわりがある人や肌の弱い人は必須です。

・ボディタオル

 家での入浴時は泡で出てくる石鹸系ボディソープを使い、手でするする洗っている私ですが、入院中は、普段は絶対避けるガサガサしたボディタオルでガシガシ洗いたい…と思いました。
 何故って、心電図やら点滴の針やらを固定するシールで、べたべたするんです…! そのべたべたが、手でつるつる撫でた程度じゃ取れない! べたべたがそのうち痒くなって、つらい!
 病院で身体を洗うように貸してくれるのは普通のタオルです。普通のタオルでガシガシ洗っても、取れません、ベタベタ。
 だから、必須ではないんだけどあったら嬉しかったものの一つですね…。

・オールインワンジェル

 拭き取り化粧水、化粧水、美容液、乳液、クリーム、なんてごちゃごちゃ置くスペースはありません。だがしかし、何もしなければ肌は荒れます。
 そこで便利なオールインワンジェル。むしろ、ここで使わずしていつ使うのだろう、くらいに思っています。ジャータイプよりも場所を取らないボトルタイプがオススメです。
 蛇足ですが、看護師さんが「大部屋で入院中にシートパックしてる患者さんがいて、どん引いた」と言っていたので、気持ちはわかるけどケアはほどほどに…。

・ドライヤー

 これは病院で貸してくれるところが多いかもしれません。
 病院側で貸し出しがあるか確認したほうがいいですね。で、貸し出しがなかったら持ち込んでいいか、聞きましょう。

・ヘアバンド、ヘアゴム

 言うまでもなく必要ですね! 髪が長い人はヘアゴムもしくはシュシュもあったほうが便利。
 ヘアピンは危ないからやめたほうが無難です。

・ヘアブラシ

 病院側で用意してくれるのは、ホテルのアメニティみたいなプラスチックのヘアブラシです。普段愛用しているものを持っていきましょう。

・入浴用のビニールバッグ

 部屋からすぐシャワールームとは限らないので、バスグッズや人に見られたくない着替えを持ち歩くとき用のバッグが必要です。
 コンパクトに折りたたみできるエコバッグで代用するのもあり。

・洗濯ネット

 病院で洗濯する場合も洗濯物を家族の人に持ち帰って貰う場合も、洗濯用のネットに洗い物をまとめて入れておくと安心です。
 病院で洗濯する場合は固形の洗濯用洗剤も必要ですね。

・ハンドタオル

 私は病院でタオルなどをレンタルしたのですが、ハンドタオルはシャワーを浴びる日は2枚、それ以外の日は着替えの際に1枚しか貸してもらえません。(シャワーを浴びない日は着替えのとき、蒸しタオルを数枚貸してもらえます。それで自分で身体を拭くか、看護師さんが拭いてくれます)
 だから自前で数枚持っていくと便利です。
 夏場は特に、一枚を濡らして冷蔵庫に入れておくと、暑くてげんなりしたときにひんやり気持ちよくなれます。

・歯ブラシセット

 病院でもらえます。もらえるというか、お金を出して買うんですけど。ごく普通のミント系歯磨き粉とごく普通の歯ブラシなので、それで大丈夫という人はあえて持っていく必要はないです。
 が、小さめの歯ブラシがいいとかの人は持っていきましょう。
 その場合、うがい用のコップもお忘れなく! 手の甲に点滴されたらコップがないと口をすすげません。

・耳栓

 夜の病院って、暗くて怖いのかな…って思ってたんです。
 でも、別に暗いのは怖くないんです。むしろ明るいくらいなんです。だって部屋には豆電球みたいのがずっとついてるし、ドアは夜も開放されてるので、看護師さんが廊下を行き来するたびにセンサーで車椅子用トイレなどに電気がつきます。
 ただ、同室の人のいびき、歯ぎしり、寝言には悩まされます。看護師さんの行き来する物音にも悩まされます。どこかの病室で緊急コールがあったらバタバタして眠るどころじゃないです。ついでに、どこかの部屋のおじいちゃんが「誰かを呼ぶ謎の声」にも悩まされます…本気で。
 どこででも眠れるぜ! という人以外は、あったほうがいいです。

・アイマスク

 上にも書いたとおり、明るいので。
 暗くないと眠れない人はアイマスク必須です。


 日用品はこれくらいでしょうか。
 生理日は自分で把握して、気をつけましょうね。いい年をして、下着やシーツを汚すのは恥ずかしいです。環境が変わって早く来ちゃったりすることもあるので、「生理日近いなぁ」という場合は用意していくのが無難です。
 入院中は上記通り、シャワーもなかなか浴びられないので、ナプキンよりもタンポンがオススメです。漏れの心配もないし、トイレだけはいつでも自由に行けるので!
 あっ、普段はきちんと閉めるであろうトイレの蓋は、あえて開けっ放しにしましょう。病院では…点滴くっつけたままポールをガラガラ引っ張ってトイレに行くことになります。そのとき、トイレの蓋を開けるのもちょっと苦労することになったりするので…。

 以下は、日用品以外のものです。


・Kindleなどの電子書籍リーダー

 読書する人は電子書籍必須です。本を何冊も置くスペースはありません

・電源タップ

 コンセント増やすやつです。
 基本的に入院患者が使えるコンセントはひとつか、多くてふたつ。ひとつはスマホの充電に取られると考えて、他にも使いたい人は必要です。
 使っていいかどうか、看護師さんに確認したほうがいいですね。

・うちわ、もしくは扇子

 夏は欲しいです。暑いので。暑いので!!
 多少、エアコンの設定温度が高めでも、少し風があるだけで涼しいです。
 USBの扇風機などは便利ですが、音が同室の人の迷惑になりかねないので避けましょう。

・小物を整理しておけるカゴ

 棚に置いておくと便利です。



 長くなりましたが、こんな感じでした。
 なんか、S字フックにカゴ引っ掛けて~、とか書かれてる人をよく見たのですけど、S字フックをどこに掛けるのだ…? と、私は実際に入院して思いました
 ベッドの柵は、看護師さんが処置の際に外すことがあるので、そこに何かをぶら下げるなんて論外です。
 食事用のテーブルも広くはないですし、そんな不安定なところにS字フック+カゴ掛けて物を入れたりしたら、がしゃっとなって慌てることになりかねません。
 上の方にも書いたとおり、そんなに広いスペースはないんです。ベッドサイドは基本的に、看護師さんが入って動き回れるように開けておくほうが無難です。
 だから私は、S字フック利用はオススメしません。

 入院生活があまりにもメンタル的にしんどすぎて、家が楽園のように感じられます。
 一人になれる空間があるって素晴らしい…。
 そう実感出来たので、今回の入院、悪くはなかったのかも…とか思わなくも、ないです。
 いやほんとに、個室に入院しなきゃ一人になれないので。
 トイレでは一応一人になれるけど、長時間、病室をあけると心配されます。看護師さんはちょくちょく、病室に様子を見にきますから。
 私は、メンタル系の病気持ちなので、その病院の精神科の先生も担当医についてくれて毎日「どうですか」と様子を聞いてくれていたのですが、4日目を過ぎた頃には、「もう心臓どうこうよりも一人になれないこの環境がしんどすぎて…」と訴えました。
 そのくらい、一人になれないって辛いです。

(かと言って、日に8000円の個室料は高すぎるんですよねぇ…)

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