神奈川県で原付免許を取った話(備忘録)
9月下旬の某日、原動機付き自転車(=原付)の免許を取得しました!
本記事はその備忘録と、今後受験される方の参考になれば、という記事です。
なお、2024年9月下旬頃の、神奈川県での情報です。変更されている可能性や自治体によって異なる可能性がありますので、あくまで”参考”としてください。
また、基本的に”受験当日”の話がメインです。
●前日まで
・勉強
詳しい解説はしませんが、私は本とアプリを併用して勉強しました。
本で基本的な知識を入れてから、本付属の問題集とアプリで繰り返し問題を解いて練習・定着、というスタイル。
モノによっては、アプリのほうで初めて知る知識もあったので、併用したのは正解でした。
(受験日当日の朝の電車は混雑していて、復習するならアプリのが断然楽でしたし。)
ちなみに使った本を一応載せておくとこちら。
テキストは自分で見て、使いやすい、分かりやすい、と思うものがベスト。
絶対コレ!って訳ではないです。アプリも同様。
加えて、自分が覚えにくいところや混乱したところは紙に書いて整理→自分用のアンチョコを作成して、これを試験の直前には絶対見るようにしてました。
・申し込み確定メールの話
神奈川県の場合は基本的に『e-KANAGAWA』という県の電子申請システムでのインターネット予約が基本。(一応電話予約も可能)。
ここは県警の案内通りなので割愛。
さて。
前日正午の私『前日に来るはずの申し込み確定のメールが来ない…ッ!』
心配になったので問い合わせると、夕方まで待って来なければ改めて連絡をとのことでした。(かといって窓口閉まっちゃったら怖いんだけど…)
因みに、私は14時半頃にメールが来ました。
●持ち物の注意点
まずは神奈川県警のHPの「原付免許・小型特殊免許の運転免許試験手続」のページを熟読。
持ち物はそのページ記載の通りなので割愛しますが、あると良いなと思ったものや、自分の時はこうした、などを幾つか。
・申請用写真
この写真が免許証の写真に……なりませんでした。
この写真を貼り付ける用紙(現地の受付で貰います)が県警の台帳の原本になるようで、そのための写真となるようです。
勿論、複数枚持って行って「この写真で作ってください!」ということも可能なようなことをセンターの方が仰ってましたが、滅茶苦茶(自分が)面倒なことになりそうな様子でした。
なお、免許証の写真は現地で撮ることになりましたがその流れは後述。
・筆記用具
私が使用したのはHB鉛筆。もともと筆圧が強いのもありますが、これで解答用紙の記入に問題は無かったようです。
なお、忘れると1階の売店まで走って買いに行く羽目になります。
・ボールペン
筆記用具(鉛筆もしくはシャープペンシル、消しゴム)という記載になっていますが、試験に合格した際に記入する書類でボールペンでの記入が必要なものがありました。
必須となっていないため、センターからの貸出がありましたが、あったほうが無難です。
・A4クリアフォルダ
試験後、合格・不合格問わず、それぞれに渡される書類があります。
合格者に配られた書類は二つ折りが許可されていましたが、やはりクシャクシャになるのはアレな感じの書類です。(不合格者も同様だと思います。)
・腕時計
試験に必須!と思い持っていきましたが、試験会場内のモニターにて試験の残り時間を教えてくれました。忘れたからと言って買う必要は無いです。
なお、通信機能のついた腕時計(AppleWatchなど)は試験前に外すように言われます。
・グローブ、ヘルメット
原付講習の際にセンターから貸し出されるので不要。
お気に入りのものや使いたいものがあるなら使えるようではあります。(私のときはいませんでしたが。)
貸し出されるグローブは軍手ですが、当然新品ではない(洗濯はしてある)なので、気になる方は昼休みに売店での購入を、とのことでした。
●服装は考えて行ったほうが良い
・長袖、長ズボン、しっかりした靴
原付講習では実際に原付に乗りますので、『原付運転に適した服装と靴』で行くか、暑い日なら長袖を持っていくのがベスト。(冷房が割と寒いし。)
私の行った9月下旬はそこまで暑くないものの、長袖では暑い日で、Tシャツに短パンにクロックス系のサンダル!という格好の人もいましたけど、センターの方の顔が曇ってました…。そりゃそーだ。
もし試験当日、電車に乗ってから「しまった!」となったら、とりあえず試験会場まで行くのをオススメします。試験に合格すれば、後日受講(ただし免許交付は受講後)など何かしら措置はあるようなので…。
・貴重品は最低限、大きめの鞄1つ
私が迷ったのは鞄。「講習のとき、貴重品どうすんねん!」
結論から言うと、『貴重品は最低限の量、大きめの鞄1つ』が良いです。
貴重品はポケットに入る大きさがベストですが、後述の理由からなんとかなります。(長財布だと面倒そうではある。)
貴重品以外は全部まとめて入れられるし、前述の通りA4のクリアファイルがあると便利なので、それが入る大きさがベスト。
ただ、筆記試験時は椅子の下に荷物を置くよう言われますので、大きすぎるのも考えものです。
・カラーコンタクトは避けたほうが良い
カラーコンタクトでは免許証の写真を撮れないので、外す指示が。
コンタクトが必要な場合は、カラーコンタクトでないものか、しまうためのものが必要そうでした。
●当日の流れの一例
私が受験した日の流れです。時間は受験者や受講者、様々な要因で前後する可能性が高いです。
あくまでも、その日の帰宅時刻などを家族に伝える”目安”くらいに考えてく
ださい。
・8時ちょっとすぎ:到着と手続き
神奈川県民なら誰でも知っている二俣川の『運転免許センター』着。
8時には開いているそうです。(受付は8時半から)
入ってすぐのエスカレーターで3階へ。右手奥の横2mほどの受付で原付試験の予約の有無を確認後、必要書類を貰います。そして指定された証紙を称し購入の窓口で購入。(個人的には現金推奨。お釣りも出ます。)
貰った書類に申請用写真と証紙を貼って、同じフロアの最終的な受付へ。
ここで、その書類と合わせて住民票を提出。身分証や予約メールを見せるなどの本人確認もこの窓口で行います。
その後、指示通りに指定の場所で並んで待機、開場になると通り道で簡易的な視力検査と簡単な質問の後、試験会場の部屋と座席を指定する札を配られます。
その後は、指定された会場(部屋)と座席で待機。
なお、この座席番号が受験番号になります。
会場のモニターで試験の注意事項などがスライド形式で流れているので予め見ていたほうが良いです。
・9時すぎ:試験開始
9時すぎて、受付が締め切られただろう頃に試験官の方から説明が開始。
モニターで表示されていた注意事項のほか、当日の流れの説明や解答用紙への記名等必要事項の記入作業などがあります。
当然ですが、指示通りに行う必要があるので、よく聞いておいてください。
そして実際に試験が始まったのは9:20頃でした。
・10時半:合格発表
試験終了後は1度解散、休憩。
再集合の時刻を指定されるので、その時刻に再び受験時の座席に着席。
(これが私の場合、10時半でした。)
集合次第、会場のモニターにて合格発表がなされます。
なお、合格発表のモニターの写真撮影は禁止。
その後、不合格者は移動、今後の再受験についての説明があったようです。(以降は不明。)
合格者はそのまま、同じ会場で免許交付のための書類記入作業や必要なことの指示、午後の講習についての説明があります。
この時に、免許証の写真の撮影もあります。各々が撮影しに行くのではなく、センターの区画に設けられた専用の部屋へ集団で移動になります。
そして一度解散、お昼休憩。
なお、お店は1階の売店(デイリーヤマザキ)と食堂のみで、パスタやサンドイッチ系、うどんそばカレー系の2店舗。
駅前までも戻れなくはないですが、センターまで戻る時は登坂なので私はやめておきました。
・13時すぎ頃:集合→原付講習(実技)開始
11時すぎに早めのお昼を食べ、指定された集合場所の部屋へ行くも、やることも無いし良い具合にお腹もいっぱいなのでウトウト……。
13時すぎに全員が集合すると、コースへ引率されていよいよ原付講習。
あくまで【教習】ではなく【講習】なので、エンジンのかけ方から簡単な運転方法、ウインカーの出し方などの基本的な操作を学びます。
この時、熱中症対策で500mlペットボトル1本くらいを講習場所へ持ち込む事ができます。専用の待機所のようなところに自販機があるのでこの時買うことも出来ますが、予め買っておいたほうが無難。
スクーターには前述の飲み物と小さい財布を入れるくらいの網がありました。貴重品用ですが、私はやはり不安だったので、前述の待機所にあるコインロッカーに預けました。なお、100円玉投入式で戻りませんでした。涙
・15時半頃:原付講習(座学)開始
ビデオやスライドを用いた座学です。基本的には事故について。
この座学が終わると、原付免許が交付されます。
そして、全てが終了したのが、だいたい16時半すぎでした。
●その他注意点
・問題用紙に書き込みが出来ない!
問題用紙は試験後回収され、次の試験で使うらしく、書き込みは一切禁止!
書き込んだら試験時間中であっても消すように指示がされます。
早とちり防止で問題に線を引いたり用語に丸をつけたりして解くつもりだったので、大分焦りました。
その代わり、解答用紙にメモ欄があり、自由に使ってOKとのこと。
指で十分に確認しながら解き、不安が残る問題の番号はそのメモ欄にメモ。見直しの時にそのメモした問題を優先して確認するということで乗り切りました。
また、これは私の推測ですが、問題用紙はそれぞれ違うものが配られていると思われます。(問題用紙に番号が振ってあり、回収時に他の人と私が使ったものの番号が違った。)
なので、カンニングしても無駄なシステムになっていると思われます。(そもそもカンニングなんてするなよって話ですが。)
(※他の方の記事も、参考になさることをオススメします。)
●感想:向き不向きの判断も勇気
勉強は1ヶ月くらいだったかなと思います。そして点数は多分ギリギリだったんじゃないかな…。私が使ったテキストにもアプリにも出なかった問題があって焦りました。
筆記では私よりも年上の方もいらっしゃいましたが、講習ではおそらく私が最年長だった可能性が…。
(ちなみに、私の時は筆記が40人ほど、講習が20人ほどで、講習の男女比は4:1くらい。)
そして、『自転車にどれくらい乗ってるか(乗ってないか)』はかなり原付の運転に出ます!!
元々、自転車も時々乗っていた程度で、最後に乗ったのは10年くらい前。
バランスが取れなさすぎで、しかもアクセルの微調整が下手くそ。そしてすぐに変なところに力が入りがち。
講習では、周りの若い子たち(おそらく自転車で登校していたとかなんだろうなあ…)が指導官の一人の後を指示通りに後をついて走る中、私は他の指導のおじさまが付きっきりで指導してくださるという…。
指導のおじさま、ありがとうございました…😭
そんなわけで、取得はしたものの、私が原付に乗るのは止めておきます。
高齢での免許返納もそうですが、運転できない、運転に不向き、その判断も勇気ある決断だと思っているので、後悔だとか勿体ないとかは特に思っていません。
自損事故で自分がどうにかなっちゃうならまだしも、他人を巻き込んで…なんて洒落になりませんからね。
座学で交通事故の話を聞きながら、私はある友人を思い出していました。
高校の時の同級生だった彼女は、私よりも遥かに優秀で真面目で優しい人で、周りにも好かれているような人でした。
そんな彼女はバイクで事故に遭い、九死に一生を得たものの、1年ほど後に敗血症で亡くなりました。
詳細まで聞いたわけではありませんが、話を聞く限り、おそらく自損事故だったのだと思います。しかし、無茶な乗り方をする人では無いし、向いていなかったわけでもないと思います。
そんな人物でも事故で亡くなることがある、それが二輪や四輪なのだなと今回改めて実感させられたように思います。
どんなに向いていても、ミスやうっかり、天候など他の要素を原因とした事故などがある。
向いていないなら尚更、私が運転するのは止めるのが正解だと思ってます。
そしてどうか、運転免許を取ろうと考えている方や既に持っている方々が、無理することなく、事故に遭うことがないよう私は心から願っています。