大阪進出
大阪の大学に進学した。大学進学できた嬉しさやこれから起こることへのわくわくや不安、一人で生活する寂しさなど色々な感情をお供に大阪へやってきた。
きびだんごをあげずとも、ついてきた。
大阪は鬼ヶ島だ。
街ゆく人全員鬼か。みんな怖い。真顔でスタスタと歩いている。急に怒鳴られないか、殴られないか、後ろから刺されないか、ストーカーされていないか、ビクビクしながら歩いている。
今度外を出歩く時はポケットに大豆を持っておこう。
自分が住んでいた田舎は電車は30分に1本しかこないし、電車の乗り換えの概念はほぼ無いし、エスカレーターは真ん中に乗る。
大阪では電車は時間を気にせず駅に行くだけですぐ乗れるし、アナウンスは乗り換え案内ばかり流れ、エスカレーターは右側に乗る。さらに夜中になっても車は多いし、終電は0時頃である。
鬼は寝ることを知っているのか。自分は彼らと違い寝ることを知っている。
というか鬼が住むには快適すぎやしねぇか。ナマハゲはあんなに辺鄙な土地に住んでいるというのに。
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