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今日も君の安寧を心から祈る
少し肌寒くなって冬が私たちを迎える準備をし始めた25年前の今日、中国の大都市浙江で生を受けた君、改めて生まれてきてくれてありがとう。
考えてみると10月ほど君にぴったりな季節はないと思う。暖かな昼間の空気と媚びる事のない夜の寒さ、黄色に葉を染め始めた木に、年末に向かう胸のときめき、全部君のためにあるんじゃないかと思うくらい素敵な季節だね。
君はいつも季節の変わり目に綺麗な写真を送ってくれるじゃない?
実は私、その瞬間が世界で1番好きなんだ。少し寒いことを言うけど、物理的な距離は離れていても心は繋がっているような気がするから。
それから、君から送られてくる写真を見ると君がこれからも美しい景色を見れるように私が頑張ろうとも思う。君は嫌がるかもしれないけれど私の原動力は全て君なんだ。
初めて君を見たのは高校1年生のこの時期だったね。
舞台で踊る君を見た時、いきなり目が離せなくなって、うまく言葉にできない感情で胸が一杯になって、治らない胸のときめきをひたすら日記に記したんだ。
あの日のことは今も昨日のことのように覚えてる。
君の重心が高くて指先まで全てに血が通った君のダンスは神様に操られているように見えたし、何より君には空間を掌握する能力があると思った。
私はダンスのことなんて全然詳しくないけど君のダンスがとてつもない努力を重ねて生み出されたものだと言うことだけは容易にわかったんだよ。
あの時君に出会えたことが偶然だったか必然だったかなんて私にはわからないけれど、私がいつか大人になって青春を思い出した時、君という人間が18歳の私の感情の大部分を占めている事が凄く美しくて誇らしい事のように思うんだ。
私の人生という名前のついた生まれてから死ぬまでの道のりで、君に出会えた事が私の人生をより豊かで明るいものにしてくれているのは明らかだよ。本当に出会ってくれてありがとう。
思い返せば去年は色々な変化があったね。
工作室を設立して中国活動が本格的に始まり、2本のドラマに両手で数えきれないほどの画報のお仕事、そのほかにもブランドのアンバサダー。ほんとによくやったよ。
忙しい中でも週に1度23時ごろbubbleを更新して温かい言葉をくれて、それからまた仕事に戻る君の姿にもちろん心配もしたけど誇らしさや期待感を感じて胸が一杯になったこと、2本のロングインタビューが公開されて新たに知る一面や感性に改めて君のことが好きだなと思ったこと。全部明確に覚えているよ。
夢に向かって僕と一緒に歩いてくれて本当にありがとうございます。みなさんと出会えたこと、それだけでも僕には大きな幸運です。僕の人生に色とりどりの1ページを書いてくれてありがとうございます。本当に皆さんから貰った激励と応援に少しでも応えて行きたいと思います。みなさんが僕を愛してくれるのと同時に、自らを愛してほしいです。あまり苦しまないで無理しないでください。毎日楽しく幸せに生きてください。自分の夢を原動力に美しい瞬間を無駄にしないでください。
昔君は私たちにこんな言葉をくれたじゃない?
私にとって、この広い地球の中で君を探して応援できていることがなにより幸せで誇らしいことだよ。
君とはたまたまとんでもない確率で同じ時代を生きることができた同志としていつまでもお互いに成長し合う関係でいたいし、あまり苦労はして欲しくない。それから痛みや苦しみに慣れて心が麻痺するようなことは経験して欲しくないな。君の努力は全て報われてほしいし、君の歩く道はいつも愛に溢れていてほしいんだ。
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今年も君のやりたい事が全部叶ったらいいな。
それから君の気持ちが無下にされたり無視されたりする事のない世の中だといいな。
25歳の君も大好きだよ。愛しているよ。
お誕生日おめでとう。
2022.10.28 blue summer