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ひとりでいられるのって人生で今だけだなって

就活が終わり、教員免許取得のための教育実習が終わり、学芸員資格取得のための博物館実習が終わり、卒業に必要な単位をほとんど取り終わり、大学生活も残すところあと半年になりました。
大学4年間という期間は、日本の一般的な教育課程では小学校6年間や高専5年間に次ぐ長さではありますが、過ぎてみるとあっという間の4年間でした。

世の中の大学4年生は、モラトリアム最後の1年間を一体どのように過ごすのでしょうか。

授業がないのをいいことに平日に旅行に行ったり飲みに行ったりダラダラしたり、サークルや部活でできた仲間と最後の合宿や最後の大会に向けて頑張ったり、2年や3年連れ添った恋人とたくさん思い出をつくったり、就活を終えて髪を派手な色に染めたり、大学院などに進学する人はもしかしたら勉強をしているかもしれません。
『大学生活でいちばん楽しかった1年は?』と聞かれたら、4年生は2年生と票を奪い合う結果になるのではないでしょうか。

ぼくの周りの大学4年生たちを見てみても、身を滅ぼすような熱い恋愛をしている人、サークル仲間と夏フェスに行ったり合宿に行ったりしている人、1年間の留学を経て身も心もかっこよくなって帰ってきた人、新しく恋人ができた人などなど、リア充ばかりです。
どれもぼくにはないものばかりで、嫌になりますね。

一方、ぼくはたいていひとりです。

ひとりで就活をし、ひとりでライブに行き、ひとりで旅行に行き、ひとりで映画を観ています。

関係ないかもしれませんが、『ひとりが好き』『ひとりが楽』のような類の弁明は、友達や恋人と行くこともできるけどあえて自分ひとりで行くという選択をしている人が使えるもので、ぼくのような根っからの独り身には、実は、使えないものなのです。

もしぼくにサークルや部活のようなコミュニティがあって、友達がいて、恋人がいたら、ぼくの大学最後の1年間はどんなものになっただろうと、ついつい考えてしまいます。
その世界線にぼくがいたとしても、やっぱりひとりが好きだな、と思ったでしょうか。

ただ、ぼくもそこまでバカではないので、独り身になっているのは他でもないぼく自身のせいだということは理解しているつもりです。
サークルに行かなくなったのも、恋愛ができないのも、ぜーんぶ自分のせい。
おっと、ネガティブなことを話させるとぼくの右に出る者はいないのでこの辺にしておきましょう。

こんな感じで、インスタを見るたびに、友達とたまに飲みに行くたびに、バッドに入っていたぼくですが、最近は『長い人生の中でひとりで自由に好きなことできるのって今この時期だけなのでは?』と思うようになりました。

人並みの人生を送ることがいかに大変かは学生なりにわかってはいるつもりですが、おそらくこれからぼくは、人並みに社会人になり、人並みに誰かとお付き合いをし、人並みに結婚をし、人並みに子育てをし、人並みに家庭を持ち、人並みに老後の生活を送るのだろうと思います。
いや、あまりにも希望的観測すぎるかな…

ただ、そう考えると、ひとりで自分のペースで生活ができるのは20代前半しかないのではないかと思うのです。
むしろこんなにも体力的にも時間的にも金銭的にも余裕がある時期に彼女がいなくてラッキーなのでは?

羨ましいと思われるような人生を送りたいわけではないけど、この自由な時期におひとり様を満喫できる人の方が、恋人がいる人からしたらもしかしたら羨ましいのかもしれないな、と思うことにしています。

ぼくはひとりが好きです。
たぶん、恋人ができても。

ゆーてる間に8月も終わってしまいますね。
真夏を経て1年間で最も恋人が多い時期に、ぼくは何が楽しくて『独身はイイゾ』と長々と書き散らしているのでしょうか。
卒論頑張ります。


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