れもんの村~村人を考える第一弾~スズキリウイチ篇
こんにちは。れもんの村のこんちゃんです。
今月かられもんの村では「村人公開取材」を開催しています。
今回はその第一弾の様子をお送りします!
【れもんの村についてはコチラから】
◉今月の村人
叉紋堂-スズキリウイチ
東京生まれ、東京育ち。2013年、バンド仲間の声かけで中島へ移住。
のちに生粋の島っ子・慶子さんと結婚。
沖縄で琉球ガラスの職人をしていた経験を生かし、オリジナルのとんぼ玉を制作。
その他にも絵や映像制作、バンド活動(ゲスファーム)も行うマルチアーティストの面も。シュールで多才なオトコ。
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◉村人からの質問
序盤はみんなはじめての「オンラインでの取材」ということで口が重い・・・
口火を切ったのは村長代理補佐でした。
◆村長代理補佐はるなからの質問
Q:リウイチさんはすごい個性的なキャラクターが印象的なんですけど、幅広い活動の中でどれが本命とかあるんですか?
A:本命は難しいけどずっとやっているのは音楽かな~。ソロの活動は暗い音楽が多くて、バンドは「ゲスファーム」というラップと僕の作ったトラックのバンドもやってます。
Q:とんぼ玉を始めたきっかけはなんだったんですか?
A:以前、沖縄で吹きガラス(琉球ガラス)をやってたので、島でもガラスをやろうかとも考えたんだけどコスト的に難しくて。その中で始めやすいとんぼ玉に出会って一人ではじめましたね。あとは小さいものが好き笑
Q:小さいものが好きって意外ですね(笑)とんぼ玉と音楽のギャップがすごいいい!
A:そうなんですかね?笑
<れもんの村で販売中のリウイチさんのとんぼ玉>
Q:ポチ袋もれもんの村で売ってますけど、もともとモノを作ったりイラストを書くのは好きだったんですか?
A:そうですね。細かい作業とか好きでした。イラストもポチ袋のはすべて描いてるので。
<イラストから文字まで全部リウイチさんの手作り>
【こんちゃんコメント】
そうなんですよね~音楽や映像のダークな世界観ととんぼ玉のピュアな世界観の混沌さを表現できたらな~と僕も思ってました。
◉村人からのアイデア
◆かなえさん
「なんかイラスト見てて手ぬぐいあったらいいなと思いました!ストラップじゃないとんぼ玉がほしい!」
◆けいさん
「まだリウイチさんとは会ったことないけど、作品見てて"絵本"書くのはいいなと思った!」
◆踊るレモン農家ようさん
「ラインナップ見てると五感(視覚、音、触覚)に訴える部分が特徴的だなと思ってる。あと島での暮らしとか家族を大事にしてる部分もあるのに、作る音楽とか作品のギャップが「都会的」でおもしろいよね」
◆しばっちゃん
「リウイチさんの世界観を活かし方ちょっと「気持ち悪いとんぼ玉ピアス」とか良さそう。」
【こんちゃんコメント】
なるほど~みんな感じてることは一緒だったんですね笑
◆村長代理補佐はるな
Q:なんかすごい気持ち悪いフィギュアとか良さそう笑
A:あーおもしろそう。作ってみたい。
Q:やっぱり万人受けではない部分だと思います笑
A:そうですね。書いて壁に貼っておきます笑
◆再びけいさん
「中島のやなせたかしになる!」
その後はみんながリウイチさんから感じることを言語化して「こんな商品あるよ!」など紹介タイムが始まりました。
◆こんちゃん
「みうらじゅんとか野性爆弾くっきーの世界観を感じる!」
◆かなえさん
「平子ゆういちさんもオススメです!」
楽しい時間はあっという間。
気づくと一時間半近くもリウイチさんについてみんなで意見を出し合っていました。
◉編集後記ーこんちゃんから見たスズキリウイチ
リウイチさんを見てると僕はアートな人の魅力に呑まれそうになります。
リウイチさんの音楽や映像は、誰の心の中にもある日々の葛藤とか誰もが抱くモヤモヤした想いを見逃さずに音楽や作品に落とし込んでるのかなと思っています。
今回の公開取材で、踊るレモン農家のようさんがおっしゃっていた言葉が印象的で、
「中島という環境に住んでるのに表現してることは都会的。家族もいて温かいのに心の中の都会的な暗い気持ちを表現してる」
僕はすごく共感できました。
大人になると忘れてしまう人も多い「ドロッとした負の感情」。
でもリウイチさんはそれを「絶対見逃さない!」という黒い部分やモヤモヤへのアンテナや姿勢がすごく敏感なんだと感じました。
リウイチさんのとんぼ玉からはそんなピュアさを感じます。
以前リウイチさんが制作をされてるご自宅のアトリエにお邪魔したのですが、最初はずっととんぼ玉の製作をされててアトリエに入っても僕の方を見てもくれませんでした笑
ただ火の中にある"ガラスの塊"を見つめて作業している。その佇まいがとても印象的でした。
「あーすごいアートな人に久しぶりに出会ったな」
というのが僕の最初の印象。
図々しくもリウイチさんの横でずっと作業を拝見していました。
ただのオレンジ色のガラスの塊がリウイチさんの手で少しずつ「みかんだるま」担っていきます。
その動きはとても繊細で熱せられたガラスがゆっくりゆっくり形を変えて、一つのまとまりを持っていきます。
そしてガラスの塊は「叉紋堂スズキリウイチの作るとんぼ玉」になっていきました。
仕事が一段落すると横のテーブルで珈琲を飲みながらとんぼ玉の話をしたり、好きな音楽の話をさせていただきました。
実はリウイチさんのとんぼ玉の知識はネットや本から独学で得たものだそう。道具もネット中心に揃えて、今のアトリエを作ったそうです。
もちろん琉球ガラスの経験や知識もあるけれど、こと"とんぼ玉"に関しては中島で作ったのが最初と聞きました。
作業をする姿。音楽の話。島での生活。すべてが圧倒的な「スズキリウイチ」という個性に溢れていました。
その個性の中には暗いドロッとした部分も、それを見逃さないピュアな感性も繊細な部分も混在しています。
それらすべてがスズキリウイチというフィルターを通って音楽や映像、イラスト、とんぼ玉というそれぞれの作品に生まれ変わっていると感じました。
ぜひみなさんもこの機会に「カオスなマルチアーティスト/叉紋堂スズキリウイチ」の”作品”を見てみて下さい。