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4年9ヶ月ぶりのイギリスと音楽*大好きなこと

大好きなイギリスへ初めて行ったのは、歴代のパスポートによると1999年だった。パスポートは日本を出た日付、入国先の国名と日付、ただそれだけなのに、大切な記録でやっぱり捨てられない。
しかし、スタンプを押してもらうこと、今後ますます難しくなっていってしまうんだろなあ…って思うと寂しい。入国手続き時間の短縮は助かることではあるけれども。旅の記録は自分でつけておかなくてはいけないな

社会人になってからほぼ毎年・年に一度、イギリスをはじめ、海外に行く時間を支えに仕事を頑張るというサイクルになってた。
2019年はすでに一度出かけていたから、次回は2020年6月ごろの予定だった。
しかし、年末年始の予定がなくなった・自由な時間ができた(・何処か行けば?と追い出されたような気もするけど)2019年末から2020年1月頭。初の海外年越しを経験することになった

…そして、その後2020年はこれまで見てきた世界とは様変わりして、もう二度と海外に出られないのかな…重い気持ちになったものだった。
その一方で、全くの偶然だったけれども、今回は年頭に行けていたこと、ラッキーだったんだなあとも思ったり…

いつまで続くのかなあという悶々とした気持ちのまま時は過ぎて、二度とチャンスがないかもしれない、という不安でいっぱいだった海外渡航にようやく制限がなくなり、晴れて解禁になった時は、やっと行けるんだーってほんとに嬉しかった。
待った甲斐があった、みたいな気持ち

でも、そうなっても、不思議なものでなにかきっかけがないと動けない性分で。
こんなに行きたいのにね。いつ行こうか、どこ行こうかっていう簡単なシミュレーションは頭の中で広がるんだけれど、実行に動かすには「きっかけ」が必要だった
これこれをしに行くんだ!っていう強い気持ちが-

2020年以降は、いろんなことがあった。
身近に思うことも身近でないことも…。
2020年以降は、大好きな音楽からも遠ざかったりもしたのだけど。
そんななか。小山田くんの復帰は、心の底からうれしいことのひとつだった。
新作の『夢中夢』をリリースし、国内ツアーも廻ってくれると聞いて、久しぶりにライブで聴きたいなと思った。しかし、チケットがとれなかったー…
横浜しか申し込んでないんだけれど、まさかまさか落選なのかと…ショックだった。
その段階では翌年にソロデビュー30周年を記念するライブがあるということも、私には予想できていなかったし、次のアルバムリリースまで行けないのかも…って、ふぅと悲しい気持ちで

ところがある日、突如海外公演もあると、アムスとロンドンがあると!
しかもロンドンはbarbican hallであるとは!
約1年後だよね?ロンドン…行きたいし、これって、この機会に渡英しようか、していいよっていう…チャンスが降ってきたのでは⁈と思いつつ、でも1年後に行けるかどうかの保証もないなあと考え出した…

悩むこと数日。やっぱりこれを機に渡英だよ、これがわたしの待ってたきっかけなんだ〜という結論に至り、2023年10月1日にライブのチケットを取った。
1年後の公演だし、まだ座席には余裕があってどのへんがいいんだろ?って思ってたんだ

Courneliusライブチケット@barbican hall on friday 06Sep2024
購入後メールで届いたe-ticketの一部分

4年9ヶ月という数字を見ると、えーそんなに行ってなかったの⁉︎って我ながら驚く
ゆえに(いやいつもかな)ロンドン行きのエアチケットを取る時はドキドキした
飛行機に弱いので、ライブ前日に着く便だと体調面に不安があるかもしれない。
早めに着いて体調整えたほうがいいんじゃない?ということは5日着より4日着?
などと考えを巡らしていた
でも2024年6月、えいっと取ったチケットは5日羽田発のチケット!大丈夫かなあ…と取った後も気になっていた

ご縁


このあと、これもまたなんと‼︎小沢くんの『LIFE再現ライブ』という、彼のセカンドアルバム『LIFE』リリース30周年を記念する一夜限りのライブが日本武道館で8月31日開催されることが発表されて…
まさかこんなことがあるなんて、30年前は想像もしていなかった。
このライブは行くべきだよねー行きたいよ、急遽発表だもんな 急すぎる楽しみすぎる
しかもふたりのライブスケジュールがこんなに近くて…
…心は繋がっているのですね、あなたたちやっぱりね!などと勝手にうれしく思った夜

さて。チケット運がどうなんだーという不安なわたしに、なんとなんと友人が「行こうよ!分かち合おうよ!」と誘ってくれて、お互いに2名分のチケットを申し込んだ。
結果はわたしは落選、友はなんと当選!一度目で‼︎
すごい!びっくりした‼︎ ありがとー友よ…絶対自力では取れなかったと思う…

ということは、ほんの1日だけれども、LIFEの余韻は強く、絶対あるはずだから5日のエアチケットでよかったんだよね

実際のところ、余韻が大きくてなかなか生活に帰れない日々だった…

ロンドン行きは小山田くんのライブに焦点を当てて準備。
且つ久しぶり過ぎて、宿探しに手間取ってしまって、他にも事前に調べておきたいことが不完全のまま、過ぎていく日々。
幸いロンドンなら土地勘もあるはず…4年の間に変化はあるだろうけど。
イギリス以外の国だったら完全に棒に振る旅になってたよぉと焦りながら、出発一週間前を迎えたとき、パッキングだけはもれなくしよう!とあくせくしながら準備を終えた
いろんなことが不十分でも、ぼくらには旅に出る理由があるのさ

2024年9月5日
朝早く起きて、地元から羽田空港行きの高速バスに乗り込んだ。羽田空港に行くこと自体が4年以上ぶり。飛行機は苦手なのに、羽田ってなんかわくわくする。
本来は直行便12時間のところ、約14時間のフライト。3人掛けの通路側という定番の座席で、酔い止めの薬も飲んだし、明日は念願のライブなので、どうかどうか無事ヒースローに連れていってください、と願いながら…そして眠りについて…
なんとか無事に着いた
着陸前のヒースローは激しい雷雨のため、上空待機を命じられた、との機長さんからのアナウンスもあり、定刻を1時間程度過ぎての到着。
でも無事ならいいのです、疲れたけどね。
スーツケースを転がして、私のoyster cardの無事も確認し、topupもしてtubeでホテルへ向かい、お腹すいたような気もするまだ夜7時過ぎだけど、明日に備えてシャワーを浴びて眠りについた。

2024年9月6日
翌朝、お天気は雨模様の予報だったので、着る服はあらかじめ黒地に白ドットのワンピースにタイツって決めていたけど、ウィンドブレーカも羽織って街へ出た。
おお、ロンドン、ただいま。概ね変わっていない感じ!ビッグベン会いたかった〜綺麗になってた。
テムズ川周辺を少しだけ歩いて、tubeでイーストロンドン方面へ。
brick laneのおなじみベーグル屋さんにも立ち寄り、barbicanへの道順覚えているかなと歩き出した。
途中ガイドの女性が声をかけてくれて、この通りを行くのがわかりやすいわよ、と教えてくれた。うんうん、覚えてるなあこの通り。
帰りのことも考えて、辺りを道順をキョロキョロしながら進むと、barbicanの茶色っぽい建物が見えた
意外と大丈夫、覚えていたわー到着できた
さすがにまだ誰もいないよね、と思うPM2時過ぎ。
館内をぶらりとして、ちょっとだけ陽も出たりして、また街に戻って宿にも戻って身軽になって来るからね!と一旦立ち去った。

ぶらりとして、ちょうどいい時間に着けるように宿でちょっと休んで、出発。
チケットよし、メガネよし。
barbicanは先ほどとはガラリと変わり、Corneliusのライブを楽しみにしてる人々で溢れてた!日本人のファンも結構多くて、在英の方もいらっしゃるんだろうな。そしてイギリスの方は男性ファンが多いかな

Mikiさんの姿もロビーでお見かけしたので、もしかしたら何かあるかも??ってちょっと期待もしながら、開場前のロビーベンチで座っていた。

そこへリハーサル中の小山田くんが外に出てきた。どうやらSteveさんがいらしたからみたい。関係者の方なんだと思うが周りに数人いらして、30分くらいはお話ししていたかな
そして、“リハーサル中です”と書かれたボードが出て、開場予定時刻を過ぎても開場されず…30分くらい待っただろか。
ようやく中へ…俄に緊張

まずは青葉市子さん!私は初めて。
すごい才能の持ち主だなと思った。わああっと感動した。
客席から同じような印象を持ったんじゃないかなという空気感・雰囲気が伝わってきた
約30分の公演は気持ちよく終わった。小山田くんのことcoolって言ってたね
あとから教えていただいたお話だけれど、市子さんがステージに出てきたとき、小山田くんが心配そうに舞台袖から見守っていたそうで…いいなあ、その景色

そして少しセットチェンジを挟み、いよいよCorneliusの登場。
そういえば、一年前のことで席どのあたりをとったかな?とうろ覚えだったけど、最前列の席だった。中央ではなくて、大野さん側。視界に制限ありっていう席を承知で取ったのだけれど、問題なく見渡せる場所で、ラッキーだった。

スクリーンにグリーンの“CORNELIUS”の文字があらわれたときはちょっと泣きそうになった
こちらこそ、来てくれて演奏してくれてありがとう


ほんとここまで長かった。
ついに小山田くんのライブ。
MCはほぼないけど、ここ最近のいろいろな想いがぐるぐるしてた。音に酔えた。
なんというかうまくいえないけど、視覚的効果によって刺激的でもあるのに、漂う空気はやっぱりあたたかみのあるというか…いいライブだった。
開演が遅れた分もカットするでもなく、しっかりと演奏してくれてまさかの真夜中に… 異国で、ライブで、こんな時間で、ひとりだし…ってちょっと焦り、動揺もしたけれど
ほんとに行けてよかった、ありがとー小山田くん。私にチャンスをくれて!

外は雨も上がって、なんかすてきな夜でした

8月終わりのLIFE再現ライブから9月頭のロンドン公演まで…
音楽っていいなってしみじみ思った
そんな旅のスタートだった



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