バーチャルSHOWROOMER東雲めぐちゃんの衝撃を少なくとも僕は忘れない。
皆さんはバーチャルSHOWROOMER「東雲めぐちゃん」をご存知だろうか。ご存じない方はとにかく下の動画を見てほしい。
か わ い い
まとめられた動画もかわいいが、生配信はもっとかわいい。歌もかわいい
柔らかい黄色髪はぴょこぴょことよく揺れてかわいい。たくあん眉毛はかわいく、視聴者にいじられる様もまたかわいい。お花の髪飾りはかわいいし、たくあんと並ぶと目玉焼きに見えるのもかわいい。声もジブリ味のある落ち着いたウィスパーボイスでかわいい。耳から全身に生気がみなぎるのを感じる。コロコロと変わる表情からはもはや目を離すことは叶わず、独り誰もいない配信部屋でスクリーンに映る東雲めぐちゃんの動画をずっと見ている。
なんだこのかわいい生命体は。いや、バーチャル生命体は。
凝った設定があるわけではない、むしろ設定は無い。バーチャルYOUTUBER特有の記憶喪失設定も無ければバーチャルである理由付けも無い。AIでもないし、忍者でもなければ頭が馬でもない。
というか彼女はバーチャル世界に存在しているわけではない。お母さんの話とか普通にする。学校にも行くし、宿題もする。カラオケが好きで、歌手志望。この間は飼っている犬が乱入してきて一時準備中になったりしてた(かわいい)。
かわいい女子中学生のねこますさんだと思って貰えば間違いはない。(ねこますさんはかわいいが)つまり、ただの歌手を目指している中学生のかわいいおしゃべりなのだ。
──しかし、僕たちは彼女を見たときにある”共通の感情”を抱くはずだ。
けいおんの最終回をいつまでも見ることができなかった青春時代に抱いた、ごちうさ一話を繰り返し見た学生時代に抱いた、ゆるキャン△を見て思いを馳せている今もなお抱いている、あの感情だ。それは、いつまでも変わらないキャラクターたちを永遠に眺めていたいという狂おしいほどの愛おしさである。そんな愛おしさを、東雲めぐちゃんは想起させる。
東雲めぐちゃんは、日常アニメなのだ。
毎日変わらない日常、たまに起こるちょっとしたハプニング、いつまでも聞いていられるかわいい声、神作画と言って相違ない3Dモデリング、コロコロ変わる表情は一つ一つがチャーミングで飽きることがない。何時間だって見ていられる。辛い生活に潤いをくれる。東雲めぐちゃんは、日常アニメそのものなのだ。
それが今、平日は毎日、朝7:30~8:00の30分間SHOWROOMにて配信している。いや、放送している。3D日常アニメ「ハロハピ!東雲めぐちゃんのお部屋♪」は、平日は毎日、生放送しているのだ。(しかも無料で)
さらに、僕たちはこの日常アニメを毎日眺めるだけではない。その世界に旅立つための翼を手に入れてしまった。僕たちのコメントやスタンプは、東雲めぐちゃんの世界に実体化するのだ。コメントを送れば、コメントを見せびらかす東雲めぐちゃんが見られる。だるまを送れば、だるまを積み上げて遊ぶ東雲めぐちゃんが見られる。諭吉1人を旅立たせると、東京タワーを生やすことだってできる。それにリアクションするかわいい東雲めぐちゃんを見ることができる。
つまり、日常アニメのキャラに直接贈り物をするという、神も仏も夢の世界でしか叶えてくれなかった願いが、バーチャル空間でしっかりと叶えられたのである。
こうなればもう迷う必要はない。どんどん見に行って、東雲めぐちゃんの部屋にだるまを降らしてくれ、タワーを生やしてくれ。あの頃見た、夢の世界に、ようやく手が届くんだ。こんな幸せがあっていいのか。ハロー・ハッピー!
生きていてよかった