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保護犬を可哀想と思わないで

私の暮らす地域では、保護犬を迎え入れている家庭が多いと感じます。
うちのお客様も3割くらいは、元保護犬です。

我が家の犬も元保護犬。
それも、明るい保護犬でした。
とにかく、嬉しがり屋で人が大好き。
推定8歳。小型のミックス犬♀

お散歩中に目が合えば、それが知らない人でも『こんにちは〜!』と駆け寄って行きます。愛想笑いで済まされてしまっても、ぜーんぜん気にしません。

泣いている子供がいれば、『ほらほら、泣かないで〜!』と、これでもかってくらい、お尻とシッポを振っておどけて見せます。

どんな人と暮らし、なぜ飼主を失ったのかはよく分かっていませんが、保護された時は全身毛玉だらけだったそうです。
それでも、きっと愛されていたのだろうと思います。
だって、こんなに人が好きなんだから。

でも、以前、私がたまたま手を振りかざした時に、その真下にうちの犬がいた事があって、
その時は、ギュッと体を縮めて怯えるそぶりを見せました。
もしかしたら叩かれていたのかも知れないと思い、それからは、急に手をあげたり、ビックリさせてしまうような動作をしないように気を付けています。

誰かのしつけを受けて、すでに成犬になった犬を飼うのは難しいとか、辛い過去がある(だろう)から飼い慣らすのは難しいとか、なんだか可哀想とか、保護犬に対してのイメージをネガティブに捉える人は多いと思います。

だけど、私は思うんです。

犬って“今”を生きている。
これまでがどうであっても、彼らは今がどうなのかが大事。
そして、元保護犬と新しい飼主には、これからどんなふうに暮らしていくのかの未来が大事。

一緒に生活していく中で、犬が楽しいと感じることを見つけてあげて、楽しいの経験を積み重ねていく。
犬が怖いと感じた事は2度としないように、人間が注意する。

たったそれだけで、その犬の今はどんどん変わっていきます。

もちろん、時間のかかる子もいるし、あっという間に新しい家庭に馴染んでしまう子もいます。

ただ、“可哀想”という思いは捨てて欲しいなって思います。
可哀想と思う人間の感情は、きっと犬に伝わります。
それも、ただ不安なイメージとなって伝わるだけなのではないか?と思います。

こちらがどんなふうに関心を持っているかで、犬って変わっていきます。
それは、仔犬から飼っても同じこと。

だけど、関心を持つことと、依存することは大違い。
次回は、可哀想と思う気持ちが依存心へと変わってしまった人たちの話をします。

#犬との暮らし #保護犬との暮らし #犬 #犬のいる暮らし  

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