ワークマン式「しない経営」から感じる会社員の難しさ
ワークマン式「しない経営」を読みました。何を「しない」のか。本の中では以下のような記述があります。
目標は少なく
人をかけない
お金をかけない
期限を定めない
社員のストレスになることはしない
ワークマンらしくないことはしない
価値を生まない無駄なことはしない
では、いったいつまり何をするのか。私なりに以下4点をポイントとして抜き出しました。
・市場を細分化し、独自のポジションを築く
・誰かが頑張らなくても社員全員が自分の夢に向かっていくことで会社の目標に近づくよう方向づけをし、社員が挑戦しやすい環境づくりをする
・全員がデータを基に考えられるようにし、データを基に判断する経営を根付かせる
・取引先(サプライヤー、加盟店)とは長期的に付き合えるような関係性づくりを行う
内容で最もハッとさせられたのは、誰かが頑張るような企業であってはいけないと書かれていたことです。誰かが一人頑張って成し遂げたことは、次の人がその立場になったときに再現性がなくなってしまう、と。確かに属人化は会社の中では避けなくてはならないことなのですが、一方で人間は自分だからこそできる、と思い込めること、言ってもらえること、をどこかで求めてしまうように思います。標準化して誰でもできるような仕事を増やすこと、一方で誰かが考えたからこそ成し遂げられること、この両者のバランスのとり方が企業で課題になることは多いのではないでしょうか。
完全に自分の周りで起こっている事象にひきつけて読んでしまいましたが、「しない経営」というとらえ方で経営を書き表しているのは大変興味深かったです。
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