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非モテが裏アカ女子やったら人生初の彼氏ができた話

時は2020年4月。世間は色々と大変な騒ぎだった。
そんな中、私はといえば、長引く休校でヒマを持て余していた。
私は定期的にTwitterで新しくアカウントを作りたくなる衝動に駆られるのだが、この時またぞろその衝動に駆られた。

今度はどんなアカウントを作ろう。

闘病垢からセクマイ関連、趣味垢、学校垢に至るまで作っていた私には、もう必要なアカウントはないかのように見えた。
そこで私はハタと思い至った。

そうだ。裏アカを作ろう。

自慢じゃないが私は約19年生きてきて、一度もモテたことがない。恋愛やセックスとは無縁の人生を送ってきた。そんな私が裏アカを始めたらどうなるのか、興味があった。

自分の体の価値など知らなかった。ただ、時間と肥大した承認欲求を持て余しただけだった。
アカウントを新しく登録すると、早速自己紹介のようなツイートをした。
だが、タグもなにもつけていなかったので反応は全くなかった。

なので、ちょっと勇気を出してみることにした。

私は自分の胸の写真を撮り、#裏アカ女子のタグをつけてツイートしてみた。
するとどうだろう、ものの数分でいいねがつき、一瞬でフォロワーが増えた。
リプも数件来たが、それよりも驚いたのはすごい数のDMだった。
フォローしました!とか、よろしくお願いします!みたいなDMの数は10件を優に超えた。

その中に、今の彼氏からのDMがあった。

遡って見てみると、一番最初は向こうからの「可愛いですね😍ペロペロしたい」だった。
まあ第一印象は良いわけではなかった。
でもまずフォロバした。
そしてDMに返信した。
そのうちなんか流れでLINEを交換した。
交換したはいいのだが、そこからあまり進展はなく、しばらく時間が経った。

ある日、私は彼氏が欲しいという旨のツイートをした。
すると、彼からDMが飛んできた。
「彼氏になりたかったよ」と。
「いくらでも愛す、俺の愛全部注ぐ」と言われた。
そこからまた色々話すようになり、一度会おうという話になった。
私と彼は同じ県に住んでいたので、私の地元まで来てもらうことになった。
それ目当てだと思われたくないからと、オフパコはしないと言ってくれて、誠実な人だという印象を受けた。
当日は、お茶したりカラオケに行ったりすごく健全なデートをした。キスはしたけど。
会った後も、毎日連絡をくれて毎日のように好きだと言われた。
私は、この人のことが好きかどうかはわからなかったけど、会ってみた印象も悪くなかったしここまで好きと言ってくれているんだし…と思い、ついに2020年5月21日、オッケーを出した。
こうして、私は恋人いない歴=年齢が満19年に達する前に、終止符を打った。

ちなみに、彼は私の精神疾患のことを知っているし、彼自身も心療内科に通っているそうだ。
そういう意味でも安心できる。

そういう訳で、私にも彼氏ができた。
未だに信じられないが、だんだんと現実味を帯びてきている。
なんとなく、彼氏がいるというだけで「ナメんなよ」という気持ちになるから面白い。

裏アカ女子を始めてみての感想や所感、はたまた愚痴などはまた今度まとめようと思う。
ここまで読んでくれた方、どうもありがとうございました。

ではまた。


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