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with コロナの日常で東京で生きるということ

すっかり秋。

昨年の 10 月に転職をしてからやっと 1 年が経ち、
普通の生活のありがたさを感じる日々。
また、コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が出て
4 月からはほとんど在宅勤務を行っている。
業界的にも IT 系であるため、自宅で仕事を行うことに
問題がなかったのが救いだなと感じた。

6 年前の春、地元から東京に出てきたときに
「これからわたしの新しい生活が始まる」とわくわくした頃の気持ちは
今はあまりなく、どうすれば現在の生活を向上させることができるのか、
ということばかりを考えていることに気づいた。

そんな気持ちになっていることに違和感を感じて、
少しもやもやする時間を過ごしていく中で
読んだインタビュー記事がある。

若林「東京って、100%自己肯定するのが難しいルールになってると思うんですよ。それで、自分が感じる社会との違和感を突き詰めると、“資本主義”や“新自由主義”にぶち当たった。だったら「ぼくが経験したことのないシステムの中で生きている人たち」の国に行きたいと思ったんです。」

仕事に疲れて何もしたくなくて、ベッドに横になりながら Twitter を
眺めていてこの記事を見つけて読んだ文章が腑に落ちてしまった。

先述したように、最近のわたしは「どうすれば現状の生活を向上することができるのか」という点に焦点を当てて生活している部分が多くなっていた。
日々の中で見つけた何でもないような写真を
ポラロイド風のフィルターで加工してアップすることが
おしゃれだった時代の instagram はもうない。
常に「ポイ活」「節約」「時短テク」「ミニマリスト」「断捨離」といった
キーワードに関連する情報をたくさんの文字で情報を詰め込んだ post で
埋められるフィード。
もっと sustainable とかそういうことに目を向けないと
いけないんじゃないかな、と違和感を感じている自分と世間との差に
追いやられそうになる。

この世間との差に疲れてきている、ということはもう東京の空気が
合ってきていない証拠なんだろうなと薄々気づいていたけど
見てみぬふりをしていた。
だからと言って、転職して地元に帰るというのもなんとなく
自分自身の中では違うような気がして、
「本当にわたしがやりたいこと、成し遂げたいことは何?」
「どんな自分でいたい?」
というような問いかけを自分にすることが増えた。
今までだったら「強い女になりたい」
「母親が結婚したときと同じ年齢くらいで結婚する」「結婚しても働く」
「出世したい」みたいなことを強気で口走っていたけど、
大人になるにつれてそういったことを実現するのは
難しいのではないかと疑問を抱くようになった。
もちろん昨今の #metoo 運動や女性の社会進出などの話題を拝見していて
日本という国に何も期待しないし、早くここから逃げ出さなければ
凝り固まった概念にとらわれて、年老いていくだけなのではないかと
不安になってしまった。

疑問を抱いたり、不安になったりしても、その現状を改善できるのは
自分自身しかいないので、今はその方法を模索している。
もちろん海外に行くことももう一度視野に入れている。
理系だから、という理由で留学を諦めてしまったことを
かなり後悔しているので短期でもいいから海外に滞在し、
現地の生活を体験することやその国の言語を勉強することなどを
体験したい。
とにかく自分自身の凝り固まった思考回路をフラットにしたい。
「強い自分でいたい」と思うことが
気づかないところで誰かを傷つけているのかもしれない
と感じるようになった。

秋になると誕生日が来て、毎年自分自身が成長できているか不安になる。
今回ももちろんそうなのだけれど、
やはり with コロナの中で東京という場所にいたからこそ、
考えの方向転換をする必要があるということに気づけたし、
行動しようと思えたことにホッとしている。
どれだけ意気込んでも続かなかった英語の勉強に
本腰を入れるときが来た。
継続は力なり、ずっと続けていた書道のモットーが一番説得力があるし、
それを自分で証明できていることがわたしの強みだと思う。
あとは行動するだけだ。

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