お酒を嗜む(編集後)
(この記事は一度投稿し、編集して再度投稿してます)
私がポーランドに来てから、随分遠ざかっていて楽しんだことの一つにお酒がある。
よくある話で、若かりし頃にお酒を飲んで、味もよくわからなくて酔っぱらいたくて飲んでいた時代に、苦い思い出もあるのですが、そのうち飲むと貧血になって具合が悪くなるから飲むことが苦痛になってお酒が私に合わないのだと思っていた。
人からはお酒が飲めそうな人によく思われるので、そんな見かけとのギャップによく人に驚かれている私は、いつもアルコールなしで、「私は飲めないので」と飲むのを拒んでいたのです。
今まで楽しめなかったお酒。
なぜか外国では飲めるお酒は、一味も二味も違うものだった。
もうすっかり大人だというのに、お酒を飲む楽しさから随分と遠ざかっていたのですが、
彼の親戚の方の家に招かれて、食事をした際にワインをいただいたのです。
それが一口飲んだその瞬間、体の隅々まで行き渡る、細胞が蘇るみたいに、全身に巡る甘美な味は、冷えた身体に心地よい温もりが広がって「なんて美味しいのだろう」と
思わず口からこぼれるのだから驚く。
私の体が喜んでいた。
嗜むという実感を50代にして初めて味わったのかもしれない…
こんなに素敵で上品な日本語があるのに
今まで「嗜む」という優雅な心で、お酒を楽しめなかったのは、若い頃の苦い思いもあったせいで、心を解放出来なかったのだろか?と、あれこれ振り返ってしまう。
恐らく心が解放出来たことだけでもない。
環境もしかり、安心感と信頼と、気持ちの余裕と外を歩き体が冷えたこともあるでしょうけど、幾つかのことが重なり、全てにオーケーを出していた自分がいたからこそ、お酒を嗜むことができたのだろう。
それは 今の自分より少し高い所の景色を見るように、
素晴らしい雅な世界であった。
また一つ大人の階段を登った瞬間である
乾杯🥂cheers! salud! Na zdrowie!
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