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MEA後に気づいたこと その4 361名の術後3月または12月の自由記載とVASスコア
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腺筋症合併例でのMEA+TCMAM後の痛みについて
MEA+TCMAM後に月経痛様の下腹痛・腰痛が強くでることがあります。この強い痛みは持続的で原因が今のところ不明です。消炎鎮痛薬、慢性疼痛治療薬(トラマドールなど)を含めて鎮痛薬はあまり効果がありません。MRIで検討しても、子宮頸管が術後に閉塞した子宮溜血症などもありません。しかし、偽閉経療法、スルピリド、黄体ホルモンなどで排卵を抑制すると疼痛が軽快することを経験します。したがって、残存する腺筋症組織が関連する疼痛ではないかと推測されます。GnRHアゴニストではなくGnRHアンタゴニストでエストロゲンレベルを調節する、少量のジェノゲストを連続投与するなどで簡単にこの疼痛は制御できことがわかってきたので、術後の痛痛が制御できないために子宮摘出術を行うことはほぼなくなりました。