ピクミンシリーズとMBTI②
前回の記事。
ごめん、まだ1〜3プレイできてないんだわ。一生プレイしないんじゃないかと不安になってきた。いや、いつかプレイするから! 特に1と2はセットで買えるし、お得よね。難しい操作性も含めて絶対チャレンジしてみたいのよ!
悲しきISFJ、オリマーさん
オリマーさんは気遣いのできる人。
新米隊員の主人公を気遣い、けなげについてくるピクミンたちを気遣い、他の遭難者を気遣い、宇宙犬のモスを気遣い、モスと接した経験を活かしてオッチンも気遣い、残してきた家族も気遣い、会社も気遣い。
かわいいね、とオッチンに話しかけたり、主人公に思い出話をしてくれる様子は、まさに理想のISFJさん。
あっ、私もISFJだけど、サラリーマン適性も結婚適正もないからオリマーさんと一緒にしちゃだめよ。オリマーさんはISFJの強みを活かして自分を守り、他の人も守ることができるくらい、成熟した社会人なんだと思う。
でね、一番ISFJらしいなと思ったところが、いらん気遣いまでしてしまうところ!
わ〜か〜る〜!
胃が痛むほど気にしてしまうとか、自分のことを後回しにしてまで世話を焼いてしまうとか、嫌がってる人に押し付けてしまうとかではないのよね。ただ当たり前のように声をかけたり優しく問いかけたりしてしまうってだけで。
それが伝わらない相手もいるとわかっていても、気遣うことしかできない。
じゃあもう放っとこ〜! とはならないのがISFJの悲しき性なのよね。
めっちゃ思考型、ルーイさん
さて、その一方で、後輩のルーイさん。
お腹が空いたら食べる。人のものでも食べる。食い尽くしても食べる。そのへんにいる生物を殺戮してざくざく料理してでも食べる。
素敵よね。それが自分の欲望のためだろうが、料理できる人ってすごく好き。
叱責されるのを嫌がったりするシーンはあるから、感情自体はある。ただそれが顔にも言葉にも出なくて、無表情のまま巨大生物を操って襲ってきたりするのはまあ、普通に考えたら怖いよね、ルーイさん。
でもルーイさんはルーイさんで、筋の通った行動をしている。
周りの状況を見て、どうすれば未知の星に適応できるか予測しながらちゃんと考えて動いていると思う。
で、食べ物になりそうな生き物を狩りながら、邪魔になる人は追い払って、快適なほうへと自分を動かし、環境を動かし、生き物も動かし、効率的に生活している。
もちろんそのまま居たら、空気が尽きて死んでしまう。それもわかった上で、降り立った星に適応しながら生きていく方法を探るのが、彼のやりたいことなんだろう。
ルーイさん生きづらそう、共感しちゃう、なんて言ってるプレイヤーもいるけど、私はそうは思わない。
ルーイさんは私の共感なんていらないと思うし、生きづらくもないと思う。かと言って生きやすくもなく、食欲や金銭欲や大きな生き物に乗りたい欲を満たすために今日もただ生きているだけだと思う。
そんなルーイさんを庇ったり気遣ったり、代わりにみんなに謝ってあげたり、忙しいオリマーさん。良い上司だね。ほんと優しいよね。
共感できるのはオリマーさんだけど、私はバリバリT型のルーイさんが好き。公式の四コマでお弁当の代わりに包丁持ってるルーイさんが好き。検索するとサジェストに「クズ」って出てくるルーイさんが好き。萌えとか尊いとか夢女子とかそういう愛し方はできないけど、ルーイさんは私に刺さる。
オリマーさんにとって大切なもの
は、ルーイさんではない。
いや、この二人が仲良く冒険しているファンアートなんかも美しいと思うし、大好きなのですが、あくまで公式を見る限り、オリマーさんが大切にしているのは自分の家族と犬だと思う。
それでも気遣うのは、責任を感じるから。
ルーイさんは自分の気遣いを喜んでも嫌がってもいないとわかっていて、それでも気遣うのは、自分が上司だから。
気遣うことで安心できる。後悔せずにいられる。
作中でそこまで書かれていないから、実際はそこまで思ってないかもしれないけどね。オリマーさんはオリマーさんで、気遣いとかではなく自分の思うままに動いているだけなのかもしれない。そこは本当にわからないんだけど。
「怒らないから言ってごらん」
わかり合えなくてもその言葉が言えるオリマーさん、ISFJの鑑だと思うわ。
前の記事で書いたように、ピクミンの世界はルーイさんのような思考型キャラに合った仕組みになっているのだけど、でも「愛のうた」で歌われている内容やピクミンたちの性質を考えると、ISFJとの親和性も高いのよね。オリマーさんがあの世界で活躍できるのは、ピクミンたちに近いメンタリティを持っているからなのかもしれない。