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色褪せない古着と "Rock 'n' Roll Star" | 90s STONE ISLAND QUILTED WOOL JACKET | ヴィンテージ アーカイヴ ストーンアイランド キルティング ウールジャケット
すこし前に発表された Oasis の再結成。
定期的に噂にのぼるもその度に揉めて罵り合って立ち消えになるというお約束の流れがあったので、ほんとうに和解して唐突に公式発表されたときには驚きました。そこからのふた月ほどで “Don't Look Back In Anger” を街角で耳にする機会がとても増えたようにおもいます。他方でかつては日本でのみ絶大な支持を得たという ”Whatever” はさほどではない気がします。
個人的には Oasis でまっ先に連想するのは MANCHESTER CITY と STONE ISLAND です。STONE ISLAND はイタリアンカジュアルの象徴的なデザイナーであるマッシモ・オスティが C.P. COMPANY につづいて1982年に立ち上げたストリート系のハイブランドです。
較べると C.P. COMPANY は落ち着いたクラシカルなものがやや多いのに対して STONE ISLAND は革新的な生地やデザインを用いたフューチャリスティックなものがより多く、高額ながら1990年代にはイングランドのフーリガンのステータスを誇示する憧れのアイテムであったと云います。その文脈でギャラガー兄弟も愛用し、わたしにはその印象が非常に強く、この2024年秋冬のキャンペーンモデルを話題の渦中にあるリアムが務めていておおっと唸ってしまいました。
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古着の市場でも人気が高く、入手が困難な80年代90年代のコレクションは近年の〈アーカイヴ〉への注目とともに再評価が進んでいるところです。
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こちらはバッジが緑色に縁取られていたグリーンエッジの時代の最終盤、1999年秋冬のお品となります。過渡期のものであるためわかりやすいグリーンではないものの縁取りされて2トーンにはなっています。ちょうど Oasis が駆け抜けていった時代の古着です。
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形としてはカーディガンながらポリエステルとアクリルが混紡されたウールなのでかなりしっかりもちっとした厚みのある生地で、完全に秋冬のアウターです。十分な暖かさがありながらハイネックのカーディガンと同じような着方ができるため非常に使い勝手がよい一着だとおもいます。
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袖のリブの織り方も洒落ていて、ストリートブランドであっても細部に品があるのがイタリアらしいなと感心させられます。シルエットも色もよく、全体としても上品な雰囲気があります。
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フロントを開けてゆったりと羽織るもよし、閉じてハイネックで着るもよし、よいジャケットです。見た目としてはさほどハイテクではないので古い年代のミリタリーとも合わせやすいです。90sの STONE ISLAND はデザインにおいても品質においても間違いのないものが多く、四半世紀経ってもまったく色褪せない魅力があります。
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ただでさえ世界的に人気が沸騰していた STONE ISLAND のアーカイヴ、Oasis の再結成とリアムの広告起用によってさらにさらに注目が増してしまうなとちょっと困っています。これ以上の価格高騰は厳しいため早いうちにどうにかよいものをもうすこし蒐集しておきたいと焦っていますが、なにはともあれ Oasis が再結成してくれるのはファッキンありがたいことではあるので、この頃は "Knebworth 1996" の Live Album なんかをたまに聴きつつ懐かしんでいます。
https://auctions.yahoo.co.jp/seller/chimney1001
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