社会的促進
一人での作業、集団の中での作業
同じ人、同じ作業でも
他者が入ることで作業の効率が変化する
小学生の娘が得意気にけん玉で慣れ親しんだワザを披露して、みてみて、ほらほらと次々に技を繰り出します
ここまでは他者がみていることで
どんどん調子がよくなるようです
ところがまだ不得意な成功率の低い技にトライしだしたとたん、見ないでよと
見てるから失敗したと言い出します
一人だとできるのにと
これは他者がみていると効率や達成率がさがるみたいです
みてみてーと
みないでよと
子供は面白いなと思っていたら
ふと社会的促進という社会心理学の用語にぶつかりました
簡単な作業や習熟した技能は一人でより集団の中でより促進されるというものです
ノーマン・トリプレットの実験にこういうものがあります
子供にお願いして、一人で釣り糸のリールを巻くのと、もう一人とペアで巻くほうと比べてみた結果、ペアで巻くほうが早くなるというものです
逆に難易度の高い作業などでは周囲のプレッシャーなどでもそうですが、効率や達成率を抑制されたりします、つまりパフォーマンスが落ちるのです
たしかに運動嫌いな患者さんにジョギングやウォーキングをすすめてもなかなか続かなかったのに、近所の友人と一緒にはじめたら長期に渡りウォーキングすることができたことも思いだします。
一人でのダイエットが続きにくいのもその人の努力に原因があるというより
社会的促進が足りていないと思うと、色々サポートのアイデアが湧いてきますね
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