ジェノグラム

「アイタタ、こんなに腰が痛いのは母親のせいだ」

と、患者さんのTさんがぼやきます。

腰痛の整形外科的なテストをしたり、

患者さんの情報を集めてアセスメントするこ

とも大切な作業なのですが、最近は患者さん

の症状に対して生物心理社会モデルからも考

えたりするので、いわゆる腰痛一つとっても

ずいぶん広がりをもって接するよう努めています。

ジェノグラム

家族図のようなもので

ある心理学の授業で知ったのですが

家族療法やいろんな現場で使われるとのこと

ですごく気になります。

家族や世代間の構成の情報をもっていると

患者さんの疾患を考えるさい、風景がかわり

ます。

全体から俯瞰して、たとえばTさんが母親の

介護をしていたり息子の仕事を手伝ったりし

ていることは、解剖生理的な所見と同じよう

に大切な情報です。

レントゲンや、その人の性格ばかりでなく、

もっとダイナミックに、環境や、関係性を

取り入れたような治療ができたらなと思いつ

つ、このジェノグラム、是非カルテに

生かしてみようと思います。




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