MPSを知ってますか?
痛みやダルさの治療で来られる患者さんに
いつも説明するのは、たとえばファーストチ
ョイスでいかれる整形外科は痛みの専門家で
はないということです。
痛みのスクリーニング、レントゲンなどで重
篤な原因をみつけることは大変重要ですが
たとえぱ慢性疼痛のストレスに対しては
あまり妥当性がなく、むしろ麻酔科のペイン
クリニックにいくことのほうが的をえている
印象があります。
慢性疼痛の機序はたいへん複雑で、骨だけで
なく、脳や認知、皮膚、筋膜など考慮すべき
ことがたくさんあり、どれか一つを原因にす
ることはなかなか難しいところです。
そのへんを詳しく説明してくれている加茂淳
医師がいまして、いつも勉強させてもらうブ
ログが以下です。
"慢性痛(図説) : 心療整形外科" https://junk2004.exblog.jp/30680515/
加茂ドクターは
MPSというのを提唱されていて
Myofascial Pain Syndrome
筋膜性疼痛症候群と呼ばれる慢性疼痛の
一つの捉えかたを推奨され、従来の骨や構造
要因モデルではなく筋肉や脳とのネットワー
クの不調を疼痛の要因にあげておられます。
それについては
昔ながらの温泉に湯治して治すような
少し昔の「神経痛」というイメージに近いと
私は考えます。
日常のストレスから開放されリラックスした
環境で体を温めたり、心を癒やすことで長年
の痛みは軽減される
そのような現象はごく自然で素朴なことでしょう。
そこらへんの素朴な自然治癒力が少し低く評
価されているようにもおもいますが
こんがらがった心と体の慢性痛という悲鳴を
安全に安心にできることはまだまだ
たくさんあると思われます。
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